お位牌を作成する上で大切な知識を説明する【お位牌の豆知識】ブログです。
今回は彫り文字の【霊位と位の違い】についてです。
諸説ございますので一般的な例を説明いたします。
霊位と位
白木のお位牌の表書きには一番下に霊位と書かれている事が多いです。
置字、下文字と呼ばれますが、
これは一般的な解釈として亡くなってから49日までは霊としてこの世に存在し、
お位牌を依り代としているという事から霊位となっています。
戒名とは仏の戒律を学ぶ者として仏の弟子になる事を意味して授けられます。
49日法要を境に霊から仏弟子となり、
仏の世界に行かれるとし霊位から【霊】の字が抜けて【位】となります。
ですので本位牌を作られる際には霊位ではなく位を入れる事が多いのです。
無宗教・神道・キリスト教などの場合や戒名を授からずに俗名でお位牌を作られる場合、
ご先祖様のお位牌を1つにまとめる場合には、
~之霊位と入れるのが一般的です。
戒名が無い場合、霊位と入れる事で戒名を授かる事と同じ意味をなすと言われています。
しかしこれはあくまで一般的に多い事例です。
近年では霊位も位も省略されて入れない場合もありますし、
真言宗さんのように梵字と位または霊位で締め括る習わしとしている宗派もございます。
御宗派やお寺さん、地域によって異なり、
下文字は入れても入れなくても問題はないとされている場合もございます。
古いお位牌がある場合はその形式に合わせ、
気になる場合はお寺さんに確認されるのが良いと思います。
故人の為に作る大切なお位牌ですので、
確認はしっかり行いましょう。