浄土真宗高田派のご本尊・脇侍の選び方と宗派作法について
まず初めに浄土真宗高田派がどのような宗派かを簡単に説明させていただきます。浄土真宗の10派ある内の1派で、浄土真宗の中では高田派は3番目の寺院数の多さになります。各地で浄土真宗の教えを広めていた親鸞聖人が、鎌倉時代(1225年)に現在の栃木県真岡市高田に専修寺を建立し、高田派が誕生しました。専修寺は親鸞聖人が自ら建てた日本でただ一つの寺院です。
浄土真宗高田派のご本尊・脇侍
浄土真宗高田派の本尊(ほんぞん)・脇侍(わきじ)には下記のご本尊と脇侍をお仏壇の最上段に飾ります。「仏像タイプの本尊・脇侍」と「掛軸タイプの本尊・脇侍」があります。
九字名号は「南無不可思議光如来」、十字名号は「帰命尽十方無碍光如来」と書かれており、いずれも阿弥陀仏に帰依しますという意味です。
東型の光背の前に立った姿の阿弥陀如来像です。お仏壇業界では東弥陀or東立弥陀と呼ばれます。阿弥陀如来も様々な阿弥陀如来がありますが浄土真宗大谷派と同じの東立弥陀を用いる場合が多いです。お住まいの地域やお寺によって多少変わる場合があります。
鎌倉時代前半~中期の浄土真宗の開祖です。浄土宗の法然を師と仰いでいました。真宗高田派の親鸞聖人は浄土真宗本願寺派の斜めを向いている親鸞聖人とは異なり、高田派の親鸞聖人は正面を向いている掛け軸を飾ります。
ご本尊・脇侍の「お仏壇への飾り方」
実際にご本尊・脇侍をお仏壇に飾る際にどのような飾り方があるのかをご紹介いたします。
ご本尊のみで飾る場合
ご本尊を掛け軸のみで飾る方法です。仏像に比べて少し略式となりますが、おしゃれな掛け軸などもありますのでシンプルなデザインにすることもできます。
ご本尊を仏像で飾った例です。仏像で飾ることで存在感があり、お仏壇の存在感が出てきます。
ご本尊を仏像で飾り、その脇に仏教で重要とされる蓮の花の「ミニ常花」を飾ることで、ご本尊を引き立てるおすすめの飾り方です。
ご本尊+脇侍をしっかり飾る場合
掛け軸(3尊)で飾る方法です。3尊飾ることで浄土真宗高田派の教えに、より沿うお飾りとなります。おしゃれな掛け軸などもありますのでシンプルなデザインにすることもできます。
ご本尊を仏像で飾り、両脇を掛け軸で飾る方法です。仏像で飾ることで存在感があり、また浄土真宗高田派の教えに、より沿うお飾りでとても丁寧な飾り方です。
本尊・両脇侍ともすべて仏像で飾る方法ですが浄土真宗高田派の場合は左脇侍が絵柄のため仏像では飾ることはできません。
ご本尊の選び方/お仏壇で一番重要なご本尊の選び方を解説します【所要時間:3分38秒】
ご本尊様の選び方の説明動画です。 「ご本尊様」とは、それぞれの宗派の中心となる仏様であり、お仏壇の中で一番重要とされております。ご本尊をご検討いただくにあたり、大きく5つの項目をご紹介をさせていただきます。
浄土真宗高田派とお参りの作法について
- 本山
- 専修寺(三重県津市一身田)、発祥の本寺は専修寺(栃木県真岡市高田)
- お唱えする言葉
- 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
- 主な経典
- 浄土三部経(仏説無量寿経、仏説阿弥陀経、仏説観無量寿経)
- 線香の本数
- 線香は1本を2つに折って、香炉に寝かせます。
- 宗祖と教え
- 親鸞聖人 (1173~1262)が宗祖。
9歳で出家後、比叡山で20年修行後、浄土宗の宗祖、法然の弟子となり、専修念仏の考えを継承発展させます。阿弥陀如来は、あらゆる者を浄土に救うという大きな誓いをたてました。そして、我らにはこの誓いを信じ、お念仏をすることが浄土に生まれる因(たね)になるという教えです。さらに詳しく知りたい方は「浄土真宗高田派(外部サイトへ)」をご覧ください。 - 高田派のお仏壇の飾り方
- 浄土真宗本願寺派・浄土真宗大谷派はお位牌を原則配置しないことを推奨しているのに比べて、浄土真宗高田派は、世間一般と同じくお位牌を配置して飾って良いとされています。
- 高田派の法名
- 浄土真宗の法名は釋から始まる3文字(女性は釋尼から始まる4文字)の法名からなるのが一般的ですが、真宗高田派では「釋+道号2字+法名2字+位号(例:釋正道常和信士)」と入り計7字が一般的です。浄土真宗の他派では女性には釋尼と付けるところもありますが、真宗高田派では特に男性と女性で区別する事はありません。
浄土真宗高田派のご本尊・脇侍の「商品紹介」
浄土真宗高田派の「仏像タイプのご本尊・脇侍」
仏像は木材の種類で大きく値段が異なります。木材の種類別に詳しくご紹介いたします。
桧木(ヒノキ)製
桧木は、美しい光沢があり、特有の芳香がある木材です。日本最古の木造建築、法隆寺にも使われていることから見ても耐久性・耐朽性の高さがある木材です。仏像の材料としてはリーズナブルな価格でお求めいただけます。
桧木仏像 上彫り 丸台座 東立弥陀
価格 23,700円~
桧木材質の曲線が美しい丸台座の東立弥陀。サイズはとても幅広いのであらゆるサイズのお仏壇に合います。
本柘植(ツゲ)製
本柘植は漢字で「木の石」という文字からなっている通りに非常に硬い木材で重量感があります。仏像の木材の中では最も硬い木なので細かく美しい彫りが最大の魅力です。柘植の中でも当店の柘植は最上位ランクの「本柘植」を使用しています。
本柘植仏像 上彫り 六角台座 東立弥陀
価格 59,300円~
白毫・肉髻
高級木材「本柘植」の上彫り仕上げの東立弥陀如来像。台座は高めの六角台座なので大型仏壇向き。
本柘植仏像 上彫り 八角台座 東立弥陀
価格 80,100円~
白毫・肉髻
高級木材「本柘植」の上彫り仕上げの東立弥陀如来像。台座は低めの八角台座ですがミニ仏壇~大型仏壇まで対応できます。
白檀(ビャクダン)製
白檀(ビャクダン)といえば爽やかな甘い芳香で優美な気品高い香木です。褐色の色合いはとても深みがあります。原木の輸出が禁止されており、とても希少材料となり木材としては非常に価値のある材料です。
白檀仏像 八角台座 東立弥陀
価格 278,000円~
白毫・肉髻
希少で高級木材の「白檀(びゃくだん)」。台座は低めの八角台座ですがミニ仏壇~大型仏壇まで対応できます。
浄土真宗大谷派に対応の「掛け軸タイプのご本尊・脇侍」
当社では非常に多くの種類の掛け軸がありますので売れ筋商品のみご紹介します。さらに見たい場合は「掛け軸タイプのご本尊・脇侍カテゴリ」をご覧ください。
スタンド型掛け軸「遥」ウォールナット色 ミニサイズ 【各宗派対応】
価格 10,200円~
おしゃれなスタンド型掛軸タイプのご本尊・脇侍。落着いたウォールナット色のモダンデザインで、ミニサイズです。
スタンド型掛け軸「遥」ナチュラル ミニサイズ 【各宗派対応】
価格 10,200円~
おしゃれなスタンド型掛軸タイプのご本尊・脇侍。やさしいナチュラル色のモダンデザインで、ミニサイズです。
スタンド型掛け軸
「匠」 小サイズ
価格 26,000円~
おしゃれなモダン仏壇によくマッチするデザイン。小型仏壇から中型仏壇にオススメ。高級木材のウォールナットとメープルを使用。