曹洞宗のご本尊・脇侍の選び方と宗派作法について
まず初めに曹洞宗がどのような宗派かを簡単に説明させていただきます。曹洞宗は臨済宗や黄檗宗と並ぶ日本三禅宗の1つです。禅宗とは座禅を修行とする宗派です。鎌倉時代に「道元禅師」が仏法を中国から日本に伝え、「瑩山禅師」が全国に広められ曹洞宗の礎を築かれました。このお二方を両祖とし、ご本尊であるお釈迦さまとともに一仏両祖として仰いでいるのが曹洞宗です。
曹洞宗のご本尊・脇侍
曹洞宗の本尊(ほんぞん)・脇侍(わきじ)には下記のご本尊と脇侍をお仏壇の最上段に飾ります。「仏像タイプの本尊・脇侍」と「掛軸タイプの本尊・脇侍」があります。
道元禅師から4代目の瑩山禅師(けいざんぜんじ)によって曹洞宗は日本中に広まっていきました。曹洞宗の隆盛は、瑩山禅師とその門下によるものであり、このため、第4代目でありながら、釈迦、道元と共に一仏両祖として尊崇されています。
仏教の開祖で、おなじみの「お釈迦さま」です。正式名称は座釈迦如来で、お仏壇業界では座釈迦(ざしゃか)と呼ばれます。古代インドの小国、釈迦族の王子で妻や子供もいた実在の人物です。釈迦如来とはその釈迦が悟りを得た際の姿を表しています。地位、財産、家族など一切のものを捨てて出家し、悟りを開いた後の釈迦なので質素な一枚の衣だけを身にまとった姿です。
道元禅師(どうげんぜんじ)は、鎌倉時代初期の禅僧で曹洞宗の開祖です。道元禅師は24歳で中国に渡り、天童如浄という中国の禅師のもとで修行し、28歳で帰国し、中国から仏法を日本に伝えました。
ご本尊・脇侍の「お仏壇への飾り方」
実際にご本尊・脇侍をお仏壇に飾る際にどのような飾り方があるのかをご紹介いたします。
ご本尊のみで飾る場合
ご本尊を掛け軸のみで飾る方法です。仏像に比べて少し略式となりますが、おしゃれな掛け軸などもありますのでシンプルなデザインにすることもできます。
ご本尊を仏像で飾った例です。仏像で飾ることで存在感があり、お仏壇の存在感が出てきます。
ご本尊を仏像で飾り、その脇に仏教で重要とされる蓮の花の「ミニ常花」を飾ることで、ご本尊を引き立てるおすすめの飾り方です。
ご本尊+脇侍をしっかり飾る場合
掛け軸(3尊)で飾る方法です。3尊飾ることで曹洞宗の教えに、より沿うお飾りとなります。おしゃれな掛け軸などもありますのでシンプルなデザインにすることもできます。
ご本尊を仏像で飾り、両脇を掛け軸で飾る方法です。仏像で飾ることで存在感があり、また曹洞宗の教えに、より沿うお飾りでとても丁寧な飾り方です。
ご本尊・両脇侍ともすべて仏像で飾る方法です。予算が必要ですが、最も丁寧な飾り方といえるでしょう。
ご本尊の選び方/お仏壇で一番重要なご本尊の選び方を解説します【所要時間:3分38秒】
ご本尊様の選び方の説明動画です。 「ご本尊様」とは、それぞれの宗派の中心となる仏様であり、お仏壇の中で一番重要とされております。ご本尊をご検討いただくにあたり、大きく5つの項目をご紹介をさせていただきます。
曹洞宗とお参りの作法について
- 大本山
- 永平寺(福井県吉田郡)、總持寺(神奈川県横浜市)
- お唱えする言葉
- 南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
「南無」とは帰依すること、「釈迦牟尼仏」とは仏教の開祖である釈迦を仏として敬った呼称である。つまり、南無釈迦牟尼仏は「仏であるお釈迦様を信じてその力に従う、拠り所にする」という意味を表します。 - 主な経典
- 般若心経、観音経、法華経、修証義、正法眼蔵
- 線香の本数
- 線香1本を折らずに香炉の真ん中にお供えします
- 宗祖と教え
- 道元(どうげん)は、鎌倉時代初期の禅僧で日本における曹洞宗の開祖です。道元は鎌倉時代、宋に渡って曹洞禅を学んで帰国。宇治に興聖寺、後に越前に永平寺を建立し、「正伝の仏法」の提唱と弟子の養成に努めます。
道元から4代目の瑩山(けいざん)は多くの弟子を育て大衆教化に努めたため、太祖と仰がれています。曹洞宗の隆盛は、瑩山禅師とその門下によるものであったと言われています。 曹洞宗の教えは徒に見性を追い求めず、坐禅している姿そのものが仏であり、修行の中に悟りがあるという修証一等(しゅしょういっとう)、只管打坐(ただひたすら座禅すること)の考え方・修行を根源の教えとしています。さらに詳しく知りたい方は「曹洞宗(外部サイトへ)」をご覧ください。 - 曹洞宗の念珠の作法
- 二輪にして左手の親指と人差し指の間にかけて合掌します。房は下に垂らします。(詳しくは 曹洞宗の念珠説明ページへ)
曹洞宗のご本尊・脇侍の「商品紹介」
曹洞宗の「仏像タイプのご本尊・脇侍」
仏像は木材の種類で大きく値段が異なります。木材の種類別に詳しくご紹介いたします。
桧木(ヒノキ)製
桧木は、美しい光沢があり、特有の芳香がある木材です。日本最古の木造建築、法隆寺にも使われていることから見ても耐久性・耐朽性の高さがある木材です。仏像の材料としてはリーズナブルな価格でお求めいただけます。
桧木仏像 丸台座 座釈迦
価格 19,800円~
桧木(ヒノキ)の比較的リーズナブルな価格帯の木材です。台座は低めの丸台座なので本来はミニ仏壇~中型仏壇向きですが、サイズ展開が多いので大型仏壇も対応可能。
本柘植(ツゲ)製
本柘植は漢字で「木の石」という文字からなっている通りに非常に硬い木材で重量感があります。仏像の木材の中では最も硬い木なので細かく美しい彫りが最大の魅力です。柘植の中でも当店の柘植は最上位ランクの「本柘植」を使用しています。
本柘植仏像 八角台座 座釈迦
価格 54,600円~
高級木材「本柘植」の座釈迦如来像。通常彫りなのでリーズナブルな価格。台座は低めの八角台座なのでミニ仏壇~中型仏壇向き。
本柘植仏像 上彫り 六角台座 座釈迦
価格 56,300円~
白毫・肉髻光背3種類
高級木材「本柘植」の上彫り仕上げの座釈迦如来像。台座は高めの六角台座なので中型仏壇~大型仏壇向き。
本柘植仏像 上彫り 八角台座 座釈迦
価格 81,900円~
白毫・肉髻光背3種類
高級木材「本柘植」の上彫り仕上げの座釈迦如来像。台座は低めの八角台座なのでミニ仏壇~中型仏壇向き。
本柘植仏像 上彫り仕上げ 座釈迦 十三佛光背 【曹洞宗・臨済宗・禅宗】
価格 88,100円~
白毫・肉髻台座2種類
高級木材「本柘植」の十三佛光背の座釈迦如来像。初七日から三十三回忌までの十三回の追善供養を司る守護仏が彫られています。
檀木(ダンボク)製
檀木で作られた仏像を指す「檀像」という言葉が仏教の経典によく見られるように、古来より仏教と密接な関わりがあった木材です。非常に希少でかつ高価なことから古来より日本の仏師憧れの材でした。特徴は白檀に非常に近く、香り以外はほぼ白檀に近い木材です。
檀木仏像 六角鬼面麒麟台座 座釈迦 眼入り
価格 172,700円~
白毫・肉髻光背2種類
檀木仏像はすべて眼入り仏像となります。台座は高めの六角鬼面麒麟台座なので中型仏壇~大型仏壇向き。
白檀(ビャクダン)製
白檀(ビャクダン)といえば爽やかな甘い芳香で優美な気品高い香木です。褐色の色合いはとても深みがあります。原木の輸出が禁止されており、とても希少材料となり木材としては非常に価値のある材料です。
本柘植総金箔六角台座 仏眼入白檀 切金付き座釈迦
価格 171,800円~
総金箔白毫・肉髻
台座は本柘植に金箔を貼り付け、仏身に高級木材白檀を使用した座釈迦。台座は高めの六角台座なので中型~大型仏壇向き。
白檀仏像 八角台座 座釈迦
価格 299,900円~
白毫・肉髻光背2種類
希少で高級木材の「白檀(びゃくだん)」。台座は低めの八角台座ですがミニ仏壇~大型仏壇まで対応できます。
白檀仏像 六角台座 座釈迦
価格 330,100円~
白毫・肉髻光背2種類
希少で高級木材の「白檀(びゃくだん)」。台座は高めの六角台座なので中型仏壇~大型仏壇向き。
臨済宗に対応の「掛け軸タイプのご本尊・脇侍」
当社では非常に多くの種類の掛け軸がありますので売れ筋商品のみご紹介します。さらに見たい場合は「掛け軸タイプのご本尊・脇侍カテゴリ」をご覧ください。
スタンド型掛け軸「遥」ウォールナット色 ミニサイズ 【各宗派対応】
価格 10,200円~
おしゃれなスタンド型掛軸タイプのご本尊・脇侍。落着いたウォールナット色のモダンデザインで、ミニサイズです。
スタンド型掛け軸「遥」ナチュラル ミニサイズ 【各宗派対応】
価格 10,200円~
おしゃれなスタンド型掛軸タイプのご本尊・脇侍。やさしいナチュラル色のモダンデザインで、ミニサイズです。
スタンド型掛け軸
「匠」 小サイズ
価格 26,000円~
おしゃれなモダン仏壇によくマッチするデザイン。小型仏壇から中型仏壇にオススメ。高級木材のウォールナットとメープルを使用。