仏具に関するQ&A

「おりん」にはどのような素材(材質)がありますか?

おりん」の代表的な素材は「真鍮」「シルジン青銅」です。音色の美しい「サハリ」という金属の素材のおりんも音色の長い高級素材として有名です。また高級素材の「純金」などで作られたおりんもあります。

おりんの素材・材質の一覧

真鍮(シンチュウ)

銅と亜鉛20%以上の合金を真鍮といいます。別名:黄銅とも言います。日本に古くから使われてきた金属で5円玉も真鍮です。金属製の仏具は真鍮でできていることがほとんどです。

シルジン青銅(セイドウ)

真鍮と同じく一般的な「りん」の素材です。真鍮(銅と亜鉛の合金)にケイ素の含有量が3~5%を加えた合金です。

砂張(サハリ)

音色が非常に長く美しい音色が響きます。漢字は砂張・沙張・砂波理・佐波理・響銅など様々な書き方があります。錫を多く含んだ銅との合金「高錫青銅」になります。すごく繊細な金属であり、技法の少しの違いで全く違う性質を形成します。錫を入れると良い音色になるのですが、入れすぎても製造時に金属が割れてしまい、錫の配合が難しい材料です。製造工房によって全くの別物と考えて良いと思われます。

純金

18金製のおりんは真鍮製より高音で澄んだ音色が特徴です。100万円を超える価格のものがほとんどで、貴金属相場により価格が毎日変動します。