仏具に関するQ&A
仏具で最低限必要なものを教えてください。
仏具に関しては一番大切な仏具は「三具足」といわれる前香炉・灯立て・花立ての3つの仏具です。仏具は基本6点セットとなっているものがほとんどですので「三具足」で購入したい場合は「単品仏具」で3点の仏具を購入する形が良いでしょう。それと「おりん」もできればお使いいただくと良いでしょう。
またお仏壇で一番大切な存在は「ご本尊」です。故人様やご先祖様などを見守ってくれる家の中心となる存在です。なのでなるべく飾った方が良いのですが、「ご本尊」を飾らない場合は真ん中に「お位牌」を飾る形が多いです。
A.前香炉(お線香を供える意味)
前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。
B.灯立て(ローソクを供える意味)
灯立ては仏様の「知恵」を意味するローソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。
C.花立て(お花を供える意味)
花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。生花を毎回お供えするのが大変という方には「プリザーブドフラワー」のお花もおすすめです。
D.ご本尊(ご本尊を飾る意味)
本尊はお仏壇の中心の存在です。故人様やご先祖様をお仏壇の一番高い位置から見守って下さいます。またご本尊はその家に代々受け継がれて残っていくものです。「仏像タイプのご本尊」と「掛軸タイプのご本尊」があります。
E.お位牌(お位牌を飾る意味)
お位牌は故人の霊魂が仮に宿る場所となります。お仏壇にご安置した「お位牌には精神の魂が宿り」、「お墓には肉体の魂が宿る」といわれています。
F.おりん(おりんを鳴らす意味)
一般的に仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われることが一般的です。また「おりん」が響かせる音は、空間を清めて邪気を払うとされています。供養や祈りを「おりん」の音に乗せて、極楽浄土に届けるともいわれます。