仏具に関するQ&A
「おりん」の鳴らし方と鳴らす回数を教えてください。
「おりん」を鳴らす回数ですが、通常は2回鳴らすのが一般的です。最初は軽く鳴らしますが、これは仏に慈悲を願うものです。2回目はやや強めに打つようにします。これは自分自身の信仰と仏への帰依の誓いを表しています。「仏の心」と「自分の心」を1つにするという意味でリンは2回鳴らします。
またご宗派によっておリンを鳴らす回数が異なるという見解もありますが、同じ宗派であってもお寺によって作法が異なる場合が多くあります。もしご宗派による信仰が強い方は、是非ご自身の付き合われているご住職様に鳴らす回数を聞いてみると良いでしょう。代表的な宗派をご紹介します。
宗派別の「おりん」を鳴らす回数
一般家庭では前述の2回鳴らす形で良い思いますが、正式には宗派によっておりんの鳴らす回数などの考えが異なりますのでご紹介します。
真言宗の鳴らす回数
鳴らす回数は2回とされています。1回目は優しく、2回目は少し強めに叩きます。
曹洞宗の鳴らす回数
3回鳴らすとしているお寺と、内側を2回鳴らすとしているお寺があります。
浄土宗の鳴らす回数
りんは読経時にのみ鳴らすものとしており、読経をしないお参りの際には鳴らしません。読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。
浄土真宗の鳴らす回数
浄土真宗では勤行(おつとめ)の時にだけりんを鳴らします。合掌礼拝時には鳴らしません。読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。