仏具の「おりん」の意味・お手入れ~最近のおしゃれなリンの種類もご紹介

仏具の「おりん」の意味・お手入れ~最近のおしゃれなリンの種類もご紹介

皆様ご存知、チーンと鳴らす仏具の「おりん」。 仏壇にあるのはわかるけれども何のために仏壇にあり鳴らすのか。。わからない方も多いと思います。 そんな方に向けて「おりん」の意味、「おりん」を鳴らす回数、お手入れの方法・黒ずんだリンの磨き方、最近のおしゃれな「おりん」の種類など、おリンにまつわることを初めての方にも分かりやすくご紹介致します。

仏具「おりん」について

1.「おりん」の意味とは?

まず初めに「おりん」は漢字で書くと「お鈴」です。本記事は「おりん」と表記させて頂いております。 もともとは座禅をする宗派(曹洞宗臨済宗)などの禅宗で使われていた仏具ですが、現在はすべての宗派で使用されています。 「おりん」のお寺さんとしての意味は読経の際に音を鳴らして、音程とリズム合わせのために鳴らされます。おりんの音色と同じ音程でお経を読み始めるようです。 それを知って思ったのですが「たまゆらりん」などの高い音色の「おりん」を鳴らしてから読経する際は裏声で読経してしまいますね。裏声の読経を想像するとクスっとなります。 さて冗談はさておき、一般的に仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われることが一般的です。また「おりん」が響かせる音は、空間を清めて邪気を払うとされています。供養や祈りを「おりん」の音に乗せて、極楽浄土に届けるともいわれます。

2.「おりん」を鳴らす回数について

「おリン」を鳴らす回数ですが、通常は2回鳴らすのが一般的です。最初は軽く鳴らしますが、これは仏に慈悲を願うものです。2回目はやや強めに打つようにします。これは自分自身の信仰と仏への帰依の誓いを表しています。「仏の心」と「自分の心」を1つにするという意味でリンは2回鳴らすのです。 またご宗派によっておリンを鳴らす回数が異なるという見解もありますが、同じ宗派であってもお寺によって作法が異なる場合が多くあります。もしご宗派による信仰が強い方は、是非ご自身の付き合われているご住職様に鳴らす回数を聞いてみると良いでしょう。代表的な宗派をご紹介します。

宗派別の「おりん」を鳴らす回数

真言宗
鳴らす回数は2回とされています。1回目は優しく、2回目は少し強めに叩きます。
曹洞宗
3回鳴らすとしているお寺と、内側を2回鳴らすとしているお寺があります。
浄土宗
りんは読経時にのみ鳴らすものとしており、読経をしないお参りの際には鳴らしません。 読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。
浄土真宗本願寺派浄土真宗大谷派
浄土真宗では勤行(おつとめ)の時にだけりんを鳴らします。合掌礼拝時には鳴らしません。 読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。

3.「おりん」の音色の違いについて

音色の高さ

「おりん」の音色の高さについてはサイズが大きく関係します。「おりん」は大きいサイズになれば低音、小さいサイズになれば高音になります。除夜の鐘の際にたたく梵鐘は非常に大きいと思いますが「ボーン」と低い音が鳴りますよね。基本的に「おりん」も一緒です。 おりんのサイズは●●寸と表記されます。1寸は約3センチでこのサイズは「おりんの直径」を指します。

音色の伸び

「おりん」の音の伸びはどのような種類の商品かによって音色は大きく変わります。音の伸びを重視される方は基本的に「りん布団」に乗っている「おりん」はあまりオススメしていません。なぜなら「おりん本体」と「りん布団」の接触している部分が多く、音が吸収されてしまう為です。 リン布団に乗ったタイプのおりん
当店取扱いの「おりん」で「たまゆらりん」という商品がありますが非常に長く伸びのある音色が響きます。なぜかというとリン台と「おリン本体」が一本の支柱で支えられており音を吸収するものが何もないからです。 音の伸びがあるたまゆらりんは支柱で支えられる構造です 商品ページから音色も聞けます。

材質による音色の違い

「おりん」の材質は基本的に真鍮(銅と亜鉛が20%の合金)という金属です。リンの音色の伸びを本当に極めたい方は少し高級な「おりん」になりますが、佐波理(さはり)という材質の「おりん」があります。これは非常に音の伸びがあります。漢字は(沙張・砂張・紗波理)とも書きます。 通常のリンの材質の「真鍮は銅と亜鉛が20%の合金」に対して、「佐波理は銅と錫(すず)の合金」です。この錫という素材が多ければ多いほど「おりん」の音色は良くなるとされていますが、あまり錫が多いと製造時に「おりん」が割れてしまう為、ギリギリまで錫を多く配合した佐波理が音色が良い「おりん」です。

4.お手入れの方法・黒ずんだリンの磨き方

「おりん」の日々のお手入れの方法

普段のお手入れとしては乾拭きの柔らかい布で拭いて頂くことです。金属の一番汚れる原因としては「塩分」です。「手の汗」などにも塩分は含まれますので手で触ったら柔らかい布で拭いて頂くだけで非常に永く綺麗な状態を維持できます。

「おりん」の磨き方【黒ずみの程度の軽いおりん編】

まずは身近なものを使って簡単に落とす方法は「お酢(一般的にある米酢でOK)」を使って磨くことで程度の軽いものならくすみの膜が取れ、金属の劣化の心配なく美しい色が戻ってきます。最初に酢を染み込ませた布などでおりんを覆い、少し置いておくと良いでしょう。その後、お酢を染み込ませた布で磨きます。また磨いたあとは「真鍮用の防錆剤」を使い、表面にコーティングをかけて再び錆びない様にします。これをしないと表面は何もコーティングされていない状態ですのですぐにまた錆びます。

「おりん」の磨き方【黒ずみの程度が重度のおりん編】

これはどのような「おりん」を綺麗にするかで磨き方が異なります。ゴールドのピカピカな「おりん」であれば真鍮磨きがあればすぐにピカピカの状態に戻す事が可能です。また磨いたあとは「真鍮用の防錆剤」を使い、表面にコーティングをかけて再び錆びない様にします。これをしないと表面は何もコーティングされていない状態ですのですぐにまた錆びます。 おりんを磨く際におすすめの金属磨きとコーティング剤 また色付き(光彩色やワイン色)のリンに関しては色が大きく変わる可能性があるのであまりオススメしません。色付きのおりんが錆びた場合は真鍮磨きを購入するより買い替えをご検討頂く方が良いでしょう。

「おりん」の磨き方【青い錆が発生しているおりん編】

これは職人によるお手入れが必要です。ただし非常にコストがかかるはずですので高級な「おりん」をお持ちの場合などを除いては買い替えした方がお値段は安く済むはずです。ちなみに仏具の処分の際ですが、仏具は特に魂の入ったものではないので通常は「燃えないゴミ」などで処分してしまって大丈夫です。

5.おしゃれな「おりん」の種類を当店ラインナップからご紹介

グッドデザイン賞受賞した「たまゆらりん」

現在、ルミエールでお仏壇をご購入頂く方の半数近くの方が選ぶ丸いおりん「たまゆらりん」です。色の種類は当店は業界随一のカラーラインナップを取り揃えております。現在、サイト上は21種類、実店舗はネット禁止の限定カラーが5種類ほどあります。 丸いおりんシリーズ「たまゆらりん」

さくらんぼみたいなおりん「sotto チェリン」

仏具シリーズ「Sotto(ソット)」より、さくらんぼのようなおしゃれなデザインのチェリン。りん棒と本体が一体型のデザインで省スペースで飾ることができます。 さくらんぼみたいなおりん「cherin」 チェリンの下部分がウッドデザインのチェリンウッドなどもあります。 金属×木材のチェリンウッド

りん棒が収納できコンパクトかつ、伝統的な音色の「煌リン」

手のひらに乗るほどの可愛いサイズ感のリンシリーズ。従来からのおリンの形を残しながらも、リンの中にりん棒を収納できるデザインで省スペースで飾ることが可能です。りん棒の収納部分は仏教では関わりの深い蓮の花のデザインを施しております。音色はたまゆらりんと比較すると低めの長~い余韻の音色です。とても長い余韻が響き、余韻の長さで定評のある たまゆらりん にも匹敵するほどの音色の長さです。 従来型のリンをコンパクトにした煌リン

シンプルにリンとリン棒だけの「リンセット ことね と すずね」

ルミエールオリジナルのシンプルなおりんセットです。どんなデザインの祈り空間にも合わせやすく、カラーラインナップも豊富です。りん棒は「たまゆらりん棒」を使用しています。 シンプルなおりん

仏具「おりん」についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。「おりん」について様々なご紹介をさせて頂きました。やはりお仏壇といえばチーンと鳴らすというイメージが誰しもあると思います。毎日鳴らすものですので、心にしみ渡るようなお気に入りの音色のおりんを選んで頂ければ幸いです。また今「おりん」を既にお持ちの方は柔らかい布を近くに置いてたまに拭いて頂くだけでとても永く綺麗にお使い頂けるはずです。 今回は仏具の「おりん」についてフォーカスさせて頂き、ご紹介させて頂きました。最後までご視聴頂きありがとうございました。
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当記事に関連する「よくある質問」

「おりん」を鳴らすのはどのような意味がある仏具ですか?

「おりん」を鳴らすのはどのような意味がある仏具ですか?

皆様ご存知、チーンと鳴らす仏具の「おりん」。もともとは座禅をする宗派(曹洞宗や臨済宗)などの禅宗で使われていた仏具ですが、現在はすべての宗派で使用されています。「おりん」のお寺さんとしての意味は読経の際に音を鳴らして、音程とリズム合わせのために鳴らされます。「おりん」の音色と同じ音程でお経を読み始めるようです。

一般的に仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われることが一般的です。また「おりん」が響かせる音は、空間を清めて邪気を払うとされています。供養や祈りを「おりん」の音に乗せて、極楽浄土に届けるともいわれます。


「おりん」にはどのような素材(材質)がありますか?

「おりん」にはどのような素材(材質)がありますか?

「おりん」の代表的な素材は「真鍮」「シルジン青銅」です。音色の美しい「サハリ」という金属の素材のおりんも音色の長い高級素材として有名です。また高級素材の「純金」などで作られたおりんもあります。各材質についてご紹介致します。

■真鍮(シンチュウ)
最も一般的なおりんの材質で明るく澄んだ音色が特徴。銅と亜鉛20%以上の合金を真鍮といいます。別名:黄銅とも言います。日本に古くから使われてきた金属で5円玉も真鍮です。金属製の仏具は真鍮でできていることがほとんどです。

■シルジン青銅(セイドウ)
真鍮よりも硬く、深い音色で落ち着いた雰囲気。真鍮と同じく一般的な「りん」の素材です。真鍮(銅と亜鉛の合金)にケイ素の含有量が3~5%を加えた合金です。

■砂張(サハリ)
高級素材で音色が非常に長く美しい余韻が響きます。漢字は砂張・沙張・砂波理・佐波理・響銅など様々な書き方があります。錫を多く含んだ銅との合金「高錫青銅」になります。すごく繊細な金属であり、技法の少しの違いで全く違う性質を形成します。錫を入れると良い音色になるのですが、入れすぎても製造時に金属が割れてしまい、錫の配合が難しい材料です。製造工房によって全くの別物と考えて良いと思われます。

■純金
18金製のおりんは真鍮製より高音で澄んだ音色が特徴です。200万円~300万円くらいの価格のものがほとんどで、貴金属相場により価格が毎日変動します。


「おりん」の選び方を教えて下さい。

「おりん」の選び方を教えて下さい。

おりんを選ばれるお客様には、「音色で選ばれる方」と「色・デザインで選ばれる方」の2つのパターンがあります。その中でも「色・デザインで選ばれる方」に向けて選び方のアイデアをご紹介します。たまゆらりんなどは様々な色があり、「仏具セット」との色の組み合わせもお楽しみ頂けます。

基本は「仏具セット」の色に合わせてマッチする「おりん」を選びます。「仏具セット」とぴったりの色で選んでも良いですし、「仏具セット」の縁の色に合わせても良いでしょう。また「たまゆらリン」はリン棒の色も選べます。リン棒の色を選ぶポイントはお仏壇の素材の色に近いものを選ぶとマッチしやすいです。


「おりん」の飾る位置を教えてください。

「おりん」の飾る位置を教えてください。

飾る位置は「お仏壇最下段の右下の手前」が良いでしょう。右下は「おりん」を鳴らしやすい位置となります。お仏壇においてお線香を供える際も右手、リンを打つ際も右手で行います。元はインドから伝わった仏教ですので左手は不浄の手とされているためです。なので右手で鳴らす際に打ちやすい位置を考えた際に右下に「おりん」が良いでしょう。


「おりん」の鳴らし方と鳴らす回数を教えてください。

おりん」を鳴らす回数ですが、通常は2回鳴らすのが一般的です。最初は軽く鳴らしますが、これは仏に慈悲を願うものです。2回目はやや強めに打つようにします。これは自分自身の信仰と仏への帰依の誓いを表しています。「仏の心」と「自分の心」を1つにするという意味でリンは2回鳴らします。

またご宗派によって「おりん」を鳴らす回数が異なるという見解もありますが、同じ宗派であってもお寺によって作法が異なる場合が多くあります。もしご宗派による信仰が強い方は、是非ご自身の付き合われているご住職様に鳴らす回数を聞いてみると良いでしょう。代表的な宗派をご紹介します。

宗派別の「おりん」を鳴らす回数

一般家庭では前述の2回鳴らす形で良い思いますが、正式には宗派によっておりんの鳴らす回数などの考えが異なりますのでご紹介します。

■真言宗の鳴らす回数
鳴らす回数は2回とされています。1回目は優しく、2回目は少し強めに叩きます。

■曹洞宗の鳴らす回数
3回鳴らすとしているお寺と、内側を2回鳴らすとしているお寺があります。

■浄土宗の鳴らす回数
りんは読経時にのみ鳴らすものとしており、読経をしないお参りの際には鳴らしません。読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。

■浄土真宗の鳴らす回数
浄土真宗では勤行(おつとめ)の時にだけりんを鳴らします。合掌礼拝時には鳴らしません。読経のときだけ、お経の本に定められた回数分おりんを鳴らします。


古い「おりん」や「仏具セット」の処分方法を教えてください。

「おりん」や「仏具セット」の処分は魂が入っているものではありません。なので各市町村の分別ルールに従ってご自身で廃棄処分してよいでしょう

仏像掛け軸お位牌に関しては魂が入っている仏具となりますので住職に依頼をして「魂抜き」をしてもらい、住職にお焚き上げ処分をして頂き、引き取って頂くのが一般的です。

もし寺院さんとのつながりがないお客様に限り、「本尊・お位牌・仏具etc の処分供養 」の仏具の処分をお受けしております。


お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇に仏具一式を飾りつけたお飾り例です。モダン仏壇は仏具の飾り付けは必要最低限の仏具5~6点セットの「仏具セット」+「おりん」を飾るのが一般的です。

①本尊・・・お仏壇の中央一番高い位置に飾ります。「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

②脇侍(わきじ)・・・ご本尊の両脇に飾ります。脇侍も「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

③お位牌・・・ご本尊より一段下の向かって右側が上座です。既にお位牌がある場合はその段の左側に飾ります。

④仏飯器・・・2段目or3段目の段の向かって右側に飾ります。炊き立てのご飯を毎朝お供えします。

⑤茶湯器・・・2段目or3段目の向かって左側に飾ります。お仏壇の段(須弥壇)が2段しかない仏壇の場合はご本尊の足元に置きます。

⑥花立て・・・左の下の段に置きます。常花や生花を供える際に使用します。常花には「ブリザーブドフラワー」がオススメです。

⑦灯立(火立)・・・手前の「ロウソク」を付けやすい位置に配置します。お線香の火は「ロウソク」からつけるのが一般的です。

⑧前香炉・・・お仏壇中央の一番下の段です。中に「香炉灰 or 洗える香炉石」を入れてお線香をお供えします。

おりん・・・右側手前の鳴らしやすい位置が良いでしょう。音を出すことで、仏心を呼び覚ますという思想が根本にあると考えられています。

⑩線香差し・・・お線香を差しておくための台。使いやすい位置でお使いください。


仏具でお線香・ローソク・お花などのお供えをする意味とは?

仏具でお線香・ローソク・お花などのお供えをする意味とは?

仏具によって荘厳(しょうごん)して初めてお仏壇としての意味を持ちます。仏具はご本尊を供養するのと共に、ご先祖様や亡き人を供養するためのものです。

お線香を立てることも、お花を飾ることも、ロウソクに火を灯すことも、ご飯やお水をお供えすることと一緒で、仏様への「お供え」です。この5つのお供えを「五供(ごくう)」といいます。 なので仏具セットとして販売されているものはこの「五供」を行えるように「5点セット+線香差し」の6点の仏具から構成されているものが多いです。

【1】前香炉(お線香を供える意味)


前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。


【2】灯立て(ローソクを供える意味)


灯立ては仏様の「知恵」を意味するローソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。

【3】花立て(お花を供える意味)


花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。

【4】茶湯器(お水を供える意味)

お仏壇に水をお供えする理由は、亡くなった方は常に喉が渇いている状態にあると考えられているからです。また、毎日食べ物や飲み物に困ることなく生活できていることへの感謝を示す意味もあります。水の代わりにお茶をお供えする方もいます。これは決まりはありませんのでお水でもお茶でも良いでしょう。

※ 浄土真宗についてはお仏壇に水やお茶はお供えする必要がない宗派と言われています。


【5】仏飯器(ご飯を供える意味)

ご飯を仏様にお供えするのは、ご飯を食べるためではなく、炊き立てのご飯の湯気を召し上がって頂くためです。亡くなった方にとっては「香食(こうじき)」といって香りが食べ物になるためです。これはお線香を供える際と同じ考え方です。なのでご飯から湯気が出なくなったらお仏壇から下げて、おさがりを頂きます。また、毎日食べ物や飲み物に困ることなく生活できていることへの感謝を示す意味もあります。


仏具で3点セット(3具足)があるけど、仏具は3点の少ないものでもいいの?

仏具で3点セット(3具足)があるけど、仏具は3点の少ないものでもいいの?

先ほどの質問で回答した「五供」の中でも一番大切な仏具は「三具足(3点セット)」といわれる前香炉・灯立て・花立ての3つの仏具です。近年はお仏壇をコンパクトにされる方が多いですが、当店でもこの「三具足」は必ず飾られるようにご案内をしております。

【1】前香炉(お線香を供える意味)


前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。


【2】灯立て(ローソクを供える意味)


灯立ては仏様の「知恵」を意味するローソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。

【3】花立て(お花を供える意味)


花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。


仏具セットのサイズの選び方を教えてください。

仏具セットのサイズの選び方を教えてください。

【基礎知識】仏具のサイズについて

仏具セットでサイズ展開あった場合、すべての仏具のサイズが変わると勘違いされやすいのですが、ほとんどの場合、サイズが変わるのは「花立て」と「前香炉」のみです。その他の仏器・茶湯器・線香差しなどはサイズが変わらず共通の仏具です。

【本題】仏具のサイズの選び方


仏具のサイズを選ぶ場合は「お仏壇の内幅(内寸横幅)」を大体の参考にされると良いでしょう。仏具が6点セットの仏具数の場合を想定した仏具サイズです。

通常の形状の仏具

  • お仏壇の内幅28~38cmの場合 → 前香炉直径 約6~7.5cm(2~2.5寸)の仏具サイズが合う
  • お仏壇の内幅33~43cmの場合 → 前香炉直径 約9cm(3.0寸)の仏具サイズが合う
  • お仏壇の内幅43~cmの場合 → 前香炉直径 約10.5cm(3.5寸)の仏具サイズが合う

※推奨サイズより、意図的に仏具を小さくしシンプルに飾り付けるお客様もいます。


仏具の様々な材質のメリット・デメリット・お手入れ方法を教えてください。

仏具の様々な材質のメリット・デメリット・お手入れ方法を教えてください。

仏具の材質は金属製(主に真鍮)、ガラス製、陶器製、木製の仏具があります。それぞれメリット・デメリット・価格の違いなどがありますのでご紹介させていただきます。

金属製仏具

メリット:仏具の素材の中では一番種類が豊富なため、様々なデザインのものを選ぶことが可能です。

デメリット:サビが発生することがあります。大抵の金属製仏具は表面にコーティングしてあるため、そのコーティングがされている状態であれば錆びることはほとんどありません。

価格:リーズナブルなものから高額なもの様々あります。金属製の仏具を作る際は「金型」を作る金額が高額な代金がかかりますので大量生産できる仏具の場合はリーズナブルにすることが可能ですが、あまり選ばれない仏具ですと値段が高くなる傾向があります。

ガラス製仏具

メリット:美しさがあります。他の素材には表現できないような色合いもガラスは表現できるためお仏壇の中で見ていて飽きないような商品もたくさんあります。

デメリット:やはり割れてしまうことがあるのがデメリットです。仏具購入時に「もし割れてしまった際に単品購入可能か」を必ず確かめてから購入されることをお勧めします。ちなみに当店では全ガラス仏具で単品補充に対応しております。

価格:一口にガラス製仏具といってもガラスを生産する工法で値段が大きく変わります。吹きガラスなどで1つずつ作る仏具は美しさの反面、職人の手作りのため高くなります。型にガラスを流し作る工法では、大量生産できるためリーズナブルな価格になります。

陶器製仏具

メリット:仏具の中では一番リーズナブルなため、予算が合わない場合などは是非ご検討頂くと良いでしょう。また花柄などの絵柄が好みの方はニーズが合いやすいでしょう。

デメリット:やはり割れてしまうことがあるのがデメリットです。仏具購入時に「もし割れてしまった際に単品購入可能か」を必ず確かめてから購入されることをお勧めします。ちなみに当店では全ての陶器製仏具が単品補充に対応しております。

価格:仏具の中では一番リーズナブルな価格帯です。当店でも5点セットで10000円を下回る価格のものからラインナップがあります。ブランド名(大倉陶園や深川製磁など)が入ると高級になります。

木製仏具

メリット:木目を出しているお仏壇には良くマッチします。お仏壇全体に木のぬくもりが漂います。触った際の手触りなどもどこか暖かさを感じます。

デメリット:木製仏具は種類があまり多くない為、多くの商品からは選ぶことはできないでしょう。また木のフシなどが表面にでることがあります。また、100%木材で作ることはできません。なぜなら花立てや茶湯器など水を使う仏具は木材では役割を果たせないため内側が金属などの異素材になっていることがほとんどです。

価格:リーズナブルなものから高額なもの様々ありますが、基本的に高額帯のものが多いです。木製仏具は需要が少なめなのでメーカーも大量生産できず、割高になりやすい傾向があります。


仏具を単品で購入できますか?

一部の仏具シリーズは単品購入も可能です。「単品販売可能な仏具」のカテゴリをご覧下さい。

なお一式セットで購入するメリットとしては当店オリジナルの「天然石の洗える香炉石」はセットで購入して頂いた方のみのサービスとなりますので、予めご了承ください。


古い「仏具セット」や「おりん」の処分方法を教えてください。

仏具セット」や「おりん」の処分は魂が入っているものではありません。なので各市町村の分別ルールに従ってご自身で廃棄処分してよいでしょう

仏像掛け軸お位牌に関しては魂が入っている仏具となりますので住職に依頼をして「魂抜き」をしてもらい、住職にお焚き上げ処分をして頂き、引き取って頂くのが一般的です。

もし寺院さんとのつながりがないお客様に限り、「本尊・お位牌・仏具etc の処分・お焚き上げ供養 」の仏具の処分をお受けしております。


ルミエールの商品は近くで見れる?

ルミエールの商品は近くで見れる?

ルミエールは千葉市に1店舗のみを構える仏壇店です。他店舗展開は行わず、「商品の価値」「お店の価値」を高めることに集中しております。

ご覧頂いている方も当店の商品に対して魅力を感じて頂けているのであれば、それは「他店舗展開」を行っていない為、その分、商品に魅力を注いでいるのだと、ご理解頂き、このコンセプトにご賛同頂けますと幸いです。

また、店舗に来ずとも、購入して頂けるように「オンライン来店」や「お仏壇の合成画像作成サービス」や「お仏壇の実寸大タペストリー&木材サンプルのレンタルサービス」などの実物を見なくても購入できるためのサービスは豊富に提供しておりますので是非ご活用頂けますと幸いです。


インターネットで購入するのが不安です。

お心を察します。ご不安は何か分からないことがあると感じます。ですので、逆に言えば、分からないことを事前に無くして頂ければご不安は感じないはずです。

そのため、是非とも当店スタッフに電話でもメールでも構いませんので、お問合せして、たくさん質問をしてください。このような供養の商品は分からないことがあって当然です。

また当店ではお仏壇なども「大型商品の返品・交換」を受け付けています。これは他店ではあまりないサービスかと思います。

インターネット販売でも安心してお買い物して頂きたい想いから、生まれたサービスです。

この背景としては「品質・デザイン」に自信をもって販売させて頂いている背景がある点もご理解いただけますと幸いです。


葬儀社さんがルミエールの2倍の価格で販売していました。同じもの?

一概には同じものとは言えませんが、過去にお客様から頂いた声からすると、当店で取り扱いの商品の一部を2倍近くの価格で販売されているビジネスモデルの葬儀社様もあるようです。

そのようなお客様は「価格が全然違う、ルミエールさんで全て買えば良かった。。」と後悔されて、当店で仏具だけ購入されていく方もいらっしゃっいます。

普段購入しないものがゆえ、不透明な部分が多いのがお仏壇業界の現状です。

よくある「70%OFF」などの表記は特に気をつけてください。ただ定価をつり上げているだけです。もし葬儀社からお仏壇を購入しようと思っていらっしゃる方は、上記の件をご認識の上、ご購入することが大切です。正しい価格で販売している葬儀社もいますので、ご自身の目で見極めて頂ければと思います。

ルミエールはそのようなお仏壇業界の透明性を高めるために、すべてWEBサイトにどこよりも「豊富な情報」「適切な価格」をワンプライスのみで提示していきます。その情報をもとに、お客様自身の目で判断していただければ幸いです。

ルミエールの商品価格や顧客満足度については「実際に購入したお客様レビュー」を参考に判断して頂ければ幸いです。


大手仏壇店と同じような国産仏壇が20万円以上違います。何故ですか?

大手仏壇店と同じような国産仏壇が20万円以上違います。何故ですか?

上記の当店オリジナルの国産仏壇は13万8000円です。大手仏壇店のWEBサイトみると同じランクのお仏壇は35万円以上します。この理由としては下記の通りです。

  • 大手仏壇店は葬儀社からの紹介ビジネスがメインのため、紹介料を加味した価格設定で、そもそもの価格が高めのケースがある。
  • ルミエールでは問屋を通さずに製造現場から直接仕入れるため、価格が抑えられている。
  • ルミエールでは多店舗展開しないことで、店舗コストがかからない分、製品価格に反映。

となります。品質やスペックなども当サイトやカタログで他店と細かく見ていただきたいです。是非、比べてみて下さい。


ルミエールで扱っている商品は他店でも購入できる?

これはお客様からとても多くある質問です。当店での商品は下記の3パターンのいずれかです。

  • 【A】ルミエール完全オリジナル品(他のお店では購入できない)
  • 【B】メーカー品ベースのルミエールオリジナルのカスタマイズ品(他のお店では購入できない)
  • 【C】メーカーのプロパー品(他店でも購入できるが価格はお店によって異なる)

【A】【B】について

上記で【A】【B】の商品は当店でしか購入できません。お仏壇においては全お仏壇の6~7割が【A】【B】です。

お仏壇は「<特集>当店オリジナル仏壇」に並んでいる商品は【A】【B】です。

お位牌は「<特集>当店オリジナル位牌」に並んでいる商品は【A】【B】です。

仏具は「<特集>当店オリジナル仏具」に並んでいる商品は【A】【B】です。

【C】について

【C】にあたる商品については他店で購入することも可能な商品です。【C】がどのお店にあるかのお問合せを頂くことがありますが、他店情報はわかりかねますので、この質問はお控え下さい。


白い仏壇やガラスのお位牌が気に入りましたが白やガラスってどうなの?

白い仏壇やガラスのお位牌が気に入りましたが白やガラスってどうなの?

当社では何種類かの白いお仏壇やガラスのお位牌を取り扱っております。お店に来られるお客様はびっくりされる方もいらっしゃいます。

そもそも、お仏壇・お位牌=黒色(暗いイメージ)という概念は、私たちが勝手に想像でつけているもので、本来の仏教の教えを辿っても色、形には決まりはありません。

商品を見て、「故人らしい」と購入される方もいらっしゃいます。その点はご安心してお選び頂ければと思います。


ルミエールと同じ画像で商品が売られています。本物?偽物?

ルミエールでの商品画像を使用して販売している詐欺サイト、偽サイトが複数確認されております。
当店のお客様の中には20万円の銀行振込後にお仏壇が一切送られて来ない。等の被害も発生しております。他の被害者を出さない為にも、当店で見た商品を他店舗で購入される場合はしっかりとお読み頂けますと幸いです。また事象が発生した場合にはこちらに順次追記していきます。



■ルミエールの画像について

当店の商品画像については全てルミエール内で撮影したものを使用し、第三者への使用を一切許可しておりません。(メーカー提供画像を除く)
ですのでルミエールと同じ画像が当店外で使用されている場合は、画像が盗用されている可能性が高いですので、そのような店舗を見かけたらお知らせ下さい。詐欺店舗の可能性が高いです。


■2024年11月発生事象

仏壇店名:前田仏壇店(実際に大阪にある仏壇店です)
ドメイン:maeda-butudan.stores.jp
発生事象:ルミエールの画像を無断で盗用し、20万円のお仏壇を銀行振込で販売した。お客様へお仏壇が配送されなく、不審に思ったお客様がキャンセルをした。その後、返金処理の際に、返金金額でもめてお客様は弁護士を通して話し合いをされたとのこと。
事象背景:お客様からの被害相談を受け、ルミエールから前田仏壇店へ画像盗用の件とあわせメール連絡しても一切返信ありませんでした。ルミエールはお客様が弁護士に届けるための証拠となる資料をお客様へ提出。また画像盗用したお仏壇はルミエールのオリジナル仏壇であったため、前田仏壇店からお客様に販売したとしても商品手配はできなかったと想定されます。


お見積りを頂けますか?

恐れ入りますが、当店ではお見積書の発行は行っておりません。
カート内の価格が最終価格となり、条件付きの割引も自動で反映されます。
お手数ですが、ご自身でカートに商品を入れて最終価格をご確認くださいませ。