葬儀を終えた後、遺族が対応することのひとつが香典返しです。
「いつまでに渡せばいいの?」「当日返しと忌明け返し、どちらが正しいの?」と疑問を持つ方は少なくありません。
当社は創業から40年にわたり、四十九日法要に合わせた香典返しの準備をお手伝いしてまいりました。この記事では、これまでの経験をもとに、さまざまなケースや現代の時代背景に合わせた香典返しの渡すタイミングをわかりやすく解説します。
基本は「忌明け後1か月以内」
「忌明け」とは|宗教・宗派で日数が変わる
香典返しを渡す時期を考えるうえでまず知っておきたいのが忌明け(きあけ)です。
忌明けとは「故人が亡くなってから一定の喪の期間を終えること」を指します。
忌明けの時期は宗教や宗派によって異なります。仏式では四十九日法要、神式では五十日祭がひとつの目安です。キリスト教では仏式・神式のような「忌明け」の概念はありませんが、慣習的に逝去から1ヶ月後を目安にお返しをされることが多く、追悼ミサや召天記念日が区切りとなる場合があります。法要の日程が決まったらその前後で香典返しの準備を進めておくと安心です。
各宗教・宗派ごとの違いについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
香典返しを渡す時期の基本ルール
香典返しを渡す時期の基本は、忌明け後1ヶ月以内が目安です。
忌明けを無事に迎えたと報告する意味も込めて、この時期に香典返しをお届けするのが一般的なマナーとされています。四十九日法要や忌明けの法要を終えたあと、2週間から1か月ほどの間に発送または手渡しをするのが一般的です。当店では忌明けの法要当日に発送して翌日からお手元に届くように手配しています。
最近では、葬儀当日にお返しをする「当日返し(即日返し)」も広く普及しています。地域の習慣やご家族の考え方に合わせて選ぶことが大切です。
当日返しと後返し|どちらを選ぶべきか
当日返しとは

当日返し(即日返し)とは、葬儀・告別式の当日にその場で参列者へ香典返しを手渡す方法です。遺族の手間を軽減したいという現代のニーズから普及しました。
一般的には、いただいた香典の金額にかかわらず一律の品物(2,000〜3,000円程度)を用意し、全員に同じものをお渡しします。
当日返しのメリット
- 後日の発送手配が不要で、遺族の負担が少ない
- 香典帳の整理・手配の手間が集約できる
当日返しのデメリット
- 高額な香典をいただいた方への対応が別途必要になる
- 一律の品になるため、関係性の深い方への個別の感謝を伝えにくい
後返しとは

後返しとは、四十九日などの忌明け法要を終えた後に、香典をいただいた方一人ひとりへ香典返しを贈る伝統的な方法です。
いただいた香典の金額に応じて「半返し(いただいた金額の1/2相当)」を目安にお返しをするのが基本的なマナーです。
後返しのメリット
- 香典の金額に合わせたお返しができる
- お礼状を添えることでより丁寧に気持ちが伝わる
- 選べる品物の幅が広く、相手の好みに合わせやすい
後返しのデメリット
- 一人ひとりへの対応が必要で、遺族の手間がかかる
- 送り先の住所管理・発送手配が必要
それぞれの使い分け
どちらを選ぶべきか迷ったときは、以下の表を参考にしてください。地域の慣習については、菩提寺や葬儀社に確認しておくと安心です。
| 状況・条件 | おススメの返礼方法 | 理由・メリット |
|---|---|---|
| 【金額】 | ||
| 少額(〜5,000円程度) | 当日返し | 一律の品で対応でき、後日の事務作業が不要 |
| 高額(1万円以上) | 忌明け返し | 「半返し」の原則に則り、金額に見合う品を選べる |
| 【地域】 | ||
| 関東・東北・北海道 | 忌明け返し | 四十九日(忌明け)の後に贈るのが主流の地域 |
| 関西・中国・四国 | 当日返し | 「その日のうちに清算する」文化が根付いている地域 |
| 【参列/規模】 | ||
| 遠方・欠席・連名 | 忌明け返し | 郵送で個別に感謝を伝えられ、丁寧な印象になる |
| 参列者が非常に多い | 忌明け返し | 受付の混雑を避け、後日落ち着いて一括対応できる |
※地域や家庭によって異なる場合があります
渡し方別タイミングの注意点
直接手渡しの場合
忌明け後にご自宅へ伺って手渡す場合は、事前に連絡を入れてから訪問するのがマナーです。
- 食事時など、相手の生活リズムを避けた時間帯に訪問する
- 喪服ではなく、地味な平服で伺う
- 小さな風呂敷や紙袋に入れて持参する
渡す際は袋から取り出し、両手で「心ばかりの品ですが」と一言添えてお渡しすると丁寧です。
郵送の場合
遠方の方や多数の方へ香典返しをする場合は郵送が一般的です。
発送タイミングの目安
忌明けの翌日〜2週間以内に発送するのが理想です。遅くとも忌明けから1ヶ月以内には届くようにしましょう。発送が1ヶ月を超えてしまう場合は、お礼状に一言お詫びを添えると良いでしょう。
お礼状(挨拶状)の同封について
郵送で香典返しを送る場合は、必ずお礼状を同封します。お礼状には以下の内容を盛り込みましょう。
- 亡くなった方の名前・続柄
- 葬儀への参列・香典への感謝
- 忌明け法要が無事に済んだことの報告
- 略儀ながら書中にてお礼申し上げる旨
- 日付(年月)
お礼状(挨拶状)については、こちらの記事で詳しく説明しています。
後から香典をいただいた場合|遅れて訃報を知った方への対応
葬儀後しばらく経ってから、「遠方にいて訃報が届くのが遅れてしまった」 「入院中で伺えなかった」という理由で、後から香典を持参される方もいます。 こうしたケースでも香典返しの対応は必要です。
受け取ってから1ヶ月以内を目安に
後から香典をいただいた場合も基本的なマナーは通常の香典返しと変わりません。 香典を受け取ってから1ヶ月以内を目安にお返しの品を用意しましょう。忌明け後の時期かどうかにかかわらず、「受け取ったタイミング」を起点に考えると整理しやすくなります。
なお葬儀後の忌明け前に香典をいただいた場合は、 忌明け法要を終えてから通常の香典返しとまとめて対応することも可能です。受け取った際に「忌明け後にあらためてお返しさせていただきます」とひと言伝えておくと、相手に不安を与えにくくなるでしょう。
カタログギフトで香典返しをするならいつ送る?
近年では香典返しにカタログギフトを選ぶ方が増えています。
人気の理由は、相手が自分の好みに合わせて品物を選べるため、「何を贈れば良いかわからない」という悩みを解消できる点です。
カタログギフトで香典返しをする場合もタイミングの基本は通常の香典返しと同じです。忌明け後2週間〜1ヶ月以内を目安に発送しましょう。
当店では法要後のタイミングに合わせて香典返しをお届けできるよう、法要当日に出荷し、翌日には手元に届くように手配しております。お急ぎの場合もどうぞお気軽にご相談ください。
カタログギフトを香典返しに選ぶ際のポイント
- 食品・消耗品・体験など幅広いジャンルが選べるものが喜ばれやすい
- 価格帯が香典返しの相場に合っているものを選ぶ
- 有効期限が長めのカタログを選ぶと、受け取った側がゆっくり選べる
- 挨拶状(お礼状)を同封できるサービスを利用するとより丁寧な印象に
「カタログギフトを贈りたいけれど、どれを選べば良いかわからない」という方にはチョイスコレクションがおすすめです。こだわりの商品をジャンルを問わず数多く掲載しており、全15コースから返礼金額に合わせて細かくお選びいただけます。
まとめ
- 香典返しの基本は忌明け後1ヶ月以内が目安。ただし忌明けの日数は宗教・宗派によって異なるため注意
- 「当日返し」は手軽だが、高額香典への追加対応が必要になる場合がある
- 「忌明け返し」は丁寧だが、一人ひとりへの対応が必要
- 後から香典をいただいた場合も、受け取ってから1ヶ月以内を目安にお返しする
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