皆さま、こんにちは。夏も終わりに近づいてきましたね。今年の夏は涼しい日が多く、あまり「夏らしさ」を感じなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、夏が大好きな私にとっては少し寂しい気持ちです。ただ、そんな私でも夏に一つだけ苦手なものがあります。それは…蚊です!特に、睡眠中に現れる蚊ほど嫌なものはありません。
現代では虫よけスプレーなどの便利な対策がありますが、昔の人々はどうしていたのか、ふと気になりませんか?例えば、戦国時代の合戦中、武士たちは野営をすることが多かったため、蚊にたくさん刺されていたのではないでしょうか。もしかすると、「野戦の天才」と称された徳川家康でさえ、野営中は蚊に刺されて大変だったかもしれませんね。そんなことが気になり、少し調べてみました。

昔の人は防虫対策にお香を用いていた!?
鎌倉あたりから武士も身嗜みや教養としてお香を用いたようです。武士は戦の前、髪や甲冑に香をたいていたと言われています。 白檀や沈香等(お寺さんのお線香のような香り)が好まれていたようで、これらお香には防虫効果があるようです! ただここからは想像ですが当然、白檀や沈香等などは高価なのとして扱われてたでしょうから、武士以外はきっと蚊に刺されまくっていたに違いません!
お香は武士のステータス!?
お香は古くから権力の象徴とされていた部分もあります。 日本一のお香といえば門外不出の「蘭著待(らんじゃたい)」でしょう。蘭著待は天皇が手柄のあった家臣 (貴族) にご褒美として切り取って与えたと言います。 武士として3人、この蘭著待をもらったという記録があります。足利義政、織田信長、徳川家康です。 この3武将はお香に特別な興味を寄せていたようで徳川家康はお香を調合するほどお香が好きだったようです。
お香を合戦前に炊いていた武士たち
先ほども少し話にありましたが武士は戦の前、髪や甲冑に香をたいていたと言われています。 沈香には集中力を高めたり、鎮静効果もあるので、合戦前の緊張をほぐしつつ集中力を高めて冷静沈着に戦に挑んだと思われます。 痛みの緩和作用もあるので重宝されたに違いありません。 大阪夏の陣で亡くなった豊臣の武将、木村長門守重成は髪・甲胃に香をたき、死の覚悟をしていた故事があります。 死後の首点検で家康の前に差し出されたその首からお香の香りがして、家康に「生きていれば名将に成っていたであろう」と言わしめたそうです。
まとめ
このようにお香は古くから武士と関わり続けてきました。 現代ではあまりなかなかかかわる機会が少ないですが、これを機にお線香は白檀や沈香などの香りのものに変えてみるのもいかがですか? きっとなにか感じるものがあるかもしれませんね(^^)/
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