【浄土真宗本願寺派(西)の仏壇】の飾り方を解説。仏具の配置、お供えetc

【浄土真宗本願寺派(西)の仏壇】の飾り方を解説。仏具の配置、お供えetc

本日は仏教の宗派の一つでもある「浄土真宗本願寺派(西)」における基本的な「お仏壇の飾り方」をご紹介いたします。 「浄土真宗本願寺派(西)」の方はこちらのページをご覧いただければ「浄土真宗本願寺派(西)に沿ったお仏壇作り」をすることができ、迷われることはないかと存じます。 浄土真宗本願寺派(西)は他の宗派に比べて、お仏壇の飾り方が異なる点が多いです。 従来はお仏壇自体を「金仏壇」を推奨している宗派であったり、お位牌を飾らず過去帳を飾ったり、仏具は「黒色や焼き色のついた仏具」を推奨していたり、と色々飾り方が他宗派と異なります。 ですが「金仏壇」を現在新規で購入される方は、お仏壇業界全体でも本当に少なくなっており、なので本記事は現在、主流の「モダン仏壇」における浄土真宗本願寺派(西)の飾り方を中心に説明します。従来の仏具を一部使ったり、仏具の黒色を推奨する部分を残したりと、伝統を残し、今に合う「浄土真宗本願寺派(西)の飾り方」をご紹介いたします。 この記事がお仏壇の購入を検討されている方のお役にたてれば幸いです。

そもそも浄土真宗本願寺派(西)ってどんな宗派?

浄土真宗本願寺派は「お西さん」の愛称でも親しまれています。浄土真宗は、鎌倉時代に親鸞聖人が開いた宗派で、室町時代の蓮如上人によって全国の民衆へ広まりました。元々、浄土真宗は一つでしたが、本願寺11代目にあたる顕如が、長男の教如ではなく、三男の准如を後継者に選んで12代目にしたため内部分裂を起こしました。徳川家康は、このお家騒動を本願寺の力を削ぐために利用し、本願寺を東西に分け、現在の西本願寺と東本願寺が生まれました。 浄土真宗本願寺派(西)の総本山 西本願寺

浄土真宗本願寺派(西)の推奨の「お仏壇の向き」

基本的にどの向きを向いているからダメといった決まりはありません。どの向きでも大丈夫です。ですが宗派ごとにどの向きが良いといった考え方もあります。浄土真宗本願寺派(西)の場合は「西方浄土説」を推奨しており、西方浄土の方向にある西に向かって拝めるように、仏壇を東向き(お仏壇の扉を東に向ける)に安置するのが良いとされています。ですが家の中でぴったりの向きにご設置されることはなかなか難しいですので深く気にされる必要はないでしょう。 【西方浄土説】お仏壇の扉が東向きになる向き お仏壇の向きについて、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

浄土真宗本願寺派(西)のお仏壇への「仏具の飾り方」

お仏壇への仏具の飾り方においては比較的どの宗派も同じように飾ります。ですが宗派によって必ず変わるのは「ご本尊・脇侍」です。またお位牌への考え方は浄土真宗本願寺派(西)においては他宗派と大きく異なりますので、後程詳しくご説明いたします。

ご本尊の飾り方【浄土真宗本願寺派(西):西立阿弥陀如来〈お仏壇上部中央〉】

お仏壇にもご本尊様があることにより「故人が仏の世界でもお守りされる」、また「生きている私達も守ってもらえる」と言われています。お仏壇本来の意味合い的にも、ご本尊様はお仏壇の中では、一番重要なものとされています。 ご本尊は西型の光背の前に立った姿の阿弥陀如来像です。正式名称は西立阿弥陀如来です。阿弥陀如来は直ちに人を救おうとする姿勢のため少し前に傾いています。 浄土真宗本願寺派(西)の本尊、西立阿弥陀如来をお仏壇に飾った画像 下記の画像のように「仏像タイプの本尊」と「掛け軸タイプの本尊」があります。基本的にどちらをお選びいただいても大丈夫です。浄土真宗本願寺派(西)の場合、寺院によっては「掛け軸タイプの本尊」にして下さいという厳格な寺院も過去にいらっしゃいましたので、寺院との関係が深く、気になる方は購入前に寺院に訪ねてみると良いでしょう。 ご本尊のタイプ(仏像と掛け軸)

掛け軸タイプのご本尊の場合の注意点【浄土真宗の西と東で掛け軸がそっくり】

ちなみに下記の2つの掛け軸ですが非常にそっくりですが、絵柄が微妙に異なります。よく見ると後光の本数が異なります。上部の黄色い部分を数えると左の浄土真宗本願寺派(西)は8本あり、浄土真宗大谷派(東)は6本あります。 良くどっちがどっちだか忘れてしまいやすいので、私は判別するときに「西が8(2×4が8)」と掛け算の語呂で覚えています。 購入する場合はお店の店員さんが詳しい方だと良いのですが、新人スタッフなどだと間違えていたりすることも考えられますので購入したら注意してみてみましょう。 浄土真宗本願寺派と浄土真宗大谷派の掛け軸の見分け方

ご本尊のサイズのバランス参考

ご本尊はお仏壇中央の一番高い位置に飾るのが決まりです。また「ご本尊の高さ」は「お位牌の高さ」よりも高くする方が良いとされています。理想としては「ご本尊の目線の位置」より「お位牌の最上部」が下にあることが理想です。 ご本尊を飾る際のサイズのバランス さらに詳しく知りたい方は

脇侍の飾り方【浄土宗:左、蓮如上人・右、親鸞上人〈お仏壇上部両脇〉】

お仏壇にもご本尊の両脇にはお飾りが丁寧な方は脇侍を飾ります。脇侍(脇掛や脇仏ともいう)は基本的にその「宗派を作った開祖」や、宗派を救ったり広めたりした「中興の祖」や「その宗派の教え」などを「掛け軸」などで飾ったりします。 浄土真宗本願寺派(西)の場合は左側が蓮如上人で右側が親鸞上人となります。それぞれがどんな僧侶であるかを簡単にご説明します。 浄土真宗本願寺派(西)脇侍、蓮如上人と親鸞上人を飾った画像

脇侍左の蓮如上人について

蓮如は、室町時代の浄土真宗・中興の祖とされています。蓮如上人ほど親鸞聖人の教えを正確に伝えられた方はないと言われ、また蓮如上人一代で全国津々浦々、浄土真宗が広がりました。

脇侍右の親鸞上人について

鎌倉時代前半~中期の浄土真宗の開祖です。浄土宗の法然を師と仰いでいました。実は自らが開宗する意志は無かったと考えられています。

浄土真宗本願寺派(西)は「お位牌を作らない宗派」。お位牌の代わりに過去帳を飾ります。

浄土真宗は、正式にはお位牌を作らない宗派となります。理由としては浄土真宗の死後の考え方によるもので、浄土真宗の考えでは「亡くなった時点で成仏される」と考えているので、お位牌を作ったりしなくて良いとされています。 お位牌の代わりに「過去帳」という仏具を設けるのが一般的です。

法名軸(浄土真宗のお位牌)の飾り方

法名軸(浄土真宗のお位牌)」とは簡単に説明すると「浄土真宗の方の位牌」です。見た目は「掛け軸」のような見た目の仏具ですが、浄土真宗の方の正式なお位牌です。 通常、お位牌は49日法要時に「入魂」をしますが、浄土真宗では死後の霊魂はこの世に残らないと考えているので、49日法要時は法名軸へ入魂ではなく「仏前読経」をしてもらう形となります。 まとめると、法名軸は魂が入っている訳ではなく「故人を思い出しながら供養するための仏具」です。 法名軸の飾る向き 法名軸の飾り方としては、ご本尊の脇やその一段下などに設置して、浄土真宗本願寺派(西)は法名軸を内側向きに飾ります。考え方の特徴としては阿弥陀如来と故人が直接繋がる形になり、より尊い供養が行われると考えられています。ちなみに浄土真宗大谷派(東)は正面向きに飾ります。

過去帳の飾り方

過去帳」とは、ご先祖様の戒名・俗名・没年月日などが記された、家庭ごとの系譜です。どの宗派においても丁寧に扱われる仏具ですが、「浄土真宗」では特に回出位牌の代わりとして用いられるのが一般的です。 過去帳をお仏壇に飾ったイメージ よく「法名軸過去帳のどちらが浄土真宗における正式な位牌ですか?」という質問を受けますが、法名軸の方が正式です。ですので、お仏壇に初めて故人を迎える際には、法名軸を飾ることをおすすめします。 過去帳は、回出位牌のような役割を果たし、法名軸が仏壇に飾りきれなくなった場合、古いご先祖様の法名を過去帳に書き記し、一冊にまとめるのが一般的です。その際、古い法名軸は通常お寺に依頼してお焚き上げをしてもらいます。

通常のお位牌を設けたい方へ

浄土真宗の方でも日本人の感覚から通常のお位牌を飾りたいという方は沢山いて、宗派の教えに関係なくお位牌を作られる方も多いです。当店でも約半数近くのお客様はお位牌を作られる背景があります。もしお位牌を作りたい方は下記の記事をご覧ください。

仏具の飾り方

仏具によって荘厳(しょうごん)して初めてお仏壇としての意味を持ちます。仏具はご本尊を供養するのと共に、ご先祖や亡き人を供養するためのものです。 まず初めに見ていただきたいのが、従来の仏壇(唐木仏壇や金仏壇)の場合の、飾り方です。浄土真宗本願寺派(西)の仏具の飾りつけ方は非常に細かく、仏具も特殊です。 浄土真宗本願寺派(西)の従来型仏壇の仏具の飾り方 特徴としては浄土真宗本願寺派の方は「黒色や焼き色のついた仏具」を推奨して飾ることや、「玉香炉(土香炉とも呼ばれる)と呼ばれる緑の香炉」「玉香炉の下に敷く逆三角形の打敷」などを飾ったりと非常に仏具の飾り方に決まりが多く、飾り方が難しい宗派です。現代の時代でこちらのような従来のスタイルでお飾りされる方が非常に少なくなってきておりますので、本日はこちらの従来の仏具の飾り方ではなくモダン仏壇における浄土真宗本願寺派仏具の飾り方」にフォーカスを当ててご紹介いたします。

モダン仏壇の仏具の飾り方【浄土真宗本願寺派向け】

お線香を立てることも、お花を飾ることも、ロウソクに火を灯すことも、ご飯やお水をお供えすることと一緒で、仏様への「お供え」です。この5つのお供えを「五供(ごくう)」といいます。 「仏具セット」は上記の五供を基本にした5点セット+線香差しをプラスした6点セットが一般的です。 浄土真宗はお仏壇に「お水orお茶」をお供えしない宗派です。なので通常の「仏具セット」は6点セットなどになっていてバラ購入ができないことが一般的です。単品で仏具を購入される方は「単品仏具」からご注文下さい。 浄土真宗本願寺派(西)のモダン仏壇のおすすめ飾り方
■使用したアイテム

ご飯のお供え方

ご飯はお仏壇中段にお供えします。基本的には朝炊き立てのご飯を供えて、その後おさがりを頂きます。毎日お供えが大変という方は月命日やお盆・お彼岸・お正月など節目節目にしっかりとやられることをおすすめします。毎日食べ物に困ることなく生活できていることへの感謝を示す意味もあります。また浄土真宗本願寺派(西)浄土真宗大谷派(東)でご飯の盛り方に違いがあり、浄土真宗本願寺派(西)はハスの蕾のようにご飯を盛るのが正式とされています。 浄土真宗本願寺派と浄土真宗大谷派のご飯の盛り方の違い

華鋲(けびょう)のお供え方

ご本尊の足元に飾ります。華鋲は、樒(しきみ)の葉や華鋲用の常花を挿し、水入れとして用いる仏具です。こちらは浄土真宗専用の仏具で他の宗派では使用しない仏具です。必須仏具ではないものの、浄土真宗の従来の飾り方に少し寄せた、任意の仏具です。華鋲黒色金色の2色が存在しており、浄土真宗本願寺派では黒色が推奨されています。(浄土真宗大谷派は金色です) 樒のブリザーブドや常花などもありますので、普段はそちらを活用しても良いかもしれません。ちなみに華鋲ではなくて代わりに「ミニ常花」を飾ってもおかしくありません。

お花のお供え方

花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。当店では水やり不要の「ブリザーブドフラワー」が非常に人気です。

ロウソクのお供え方

灯立ては仏様の「知恵」を意味するソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。線香の火はなるべくロウソクからつけるようにします。当店では「10分ロウソク」といったような短いロウソクを良く販売させていただきます。短い方が安全ですので是非ご検討下さい。

お線香(香炉)のお供え方

浄土真宗の正式な線香のお供え方はお線香を横に寝かせてお供えするのが正しい線香のお供え方法です。なので前香炉の形状は「末広がりの形状」か「少し大きめサイズ」がおすすめです。前香炉の内部は「従来の香炉灰(白い灰)」がおすすめです。当店で人気の天然石の「洗える香炉石」では線香が燃えきらずに消えてしまう為です。 前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。 浄土真宗は線香を寝かせて供えます

リンの飾り方

一般的に仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われる仏具です。飾る位置としては最下段の右側が良いでしょう。様々な種類のおりんがありますので、音色の美しさかデザインやカラーで決められて良いでしょう。選び方については「おりんの選び方」をご覧ください。 また「おりん」が響かせる音は、空間を清めて邪気を払うとされています。供養や祈りを「おりん」の音に乗せて、極楽浄土に届けるともいわれます。

【購入後】入仏式法要(入魂)について

お仏壇の「ご本尊」を新しく購入したら入仏式法要(にゅうふつしきほうよう)を行います。他の宗派では開眼供養と呼ばれるものです。 あくまでご本尊様に対して行う為、お仏壇を新しくしたら ではなく、ご本尊を新しくしたら入仏式法要を行います。(一部地域ではお仏壇に対しても行うようです) タイミングとしては49日法要が控えていれば49日法要と一緒に御移従法要もしてもらいます。また49日法要を控えていない場合は、付き合いのあるお寺さんにお願いして随時、行います。さらに詳しくは下記の記事をご覧ください。

まとめ

浄土真宗本願寺派(西)の方でお仏壇をご用意される方は是非この記事をご覧いただいてからご注文頂ければ幸いです。 浄土真宗本願寺派(西)は仏具の飾り付け方が非常に難しい宗派の一つです。従来は仏壇の形式(金仏壇)、仏具の色など指定がありました。筆者の考えとしては従来のものをすべて根本から変えてしまうことはなるべく避けたいという考えがあります。ですが従来の金仏壇が新規でほぼ売れていない現代の状況を見ると、仏壇業界全体が時代に合わせて変わっていかなければならないという必要性も同時に感じます。 今回紹介させていただきました浄土真宗の飾り方は今主流の「モダン仏壇」における飾り方を中心に説明しており、従来の仏具を一部使ったり、仏具の黒色を推奨する部分を残したりと、伝統を残し、今に合う「浄土真宗本願寺派(西)の飾り方」をご紹介させていただいたつもりです。 この記事が皆様の大切なご供養のお役に立つことを願っております。最後までご視聴頂きまして誠にありがとうございました。
ブログに戻る

faq

当記事に関連する「よくある質問」

お仏壇の購入時期はいつ頃がいいの?

お仏壇を購入する時期は、四十九日までに購入する方が多いでしょう。
四十九日までに必ず本位牌を作りますが、その際に本位牌を飾る場所がないのは少し寂しい気がします。 故人を偲び、お線香をあげに来て下さる方もいらっしゃいますので出来れば早目に用意するのが理想です。

それ以外は、引っ越しによる買い替え・お盆お彼岸年回忌家の新築・リフォームなどを機会としてお求めになる方が多いです。お仏壇を購入するのに、良い時期、悪い時期はありません。「ご先祖様や故人様をご丁寧にお祀りしたい」そう思い立ったときが購入時期といえます。


お仏壇の意味や役割とは?

お仏壇は本来、「仏様をお祀りする家庭の小さなお寺」としての意味を持ち、「ご本尊を迎え、お位牌や家を守ってもらう」という背景があります。しかし、現代では宗教心が薄れてきたこともあり、従来の考え方よりも「故人を偲び、対話する場」としてお仏壇を購入する方が増えています。

東証一部上場の鎌倉新書が行ったお仏壇の購入後アンケートによると、以下のような回答が多く寄せられています。

  • 故人を思い出す頻度が増えた
  • 故人の出る夢を多く見るようになった
  • 以前よりも心が穏やかに幸せな気分になった

このように、お仏壇が日常生活にもポジティブな影響を与えていることが伺えます。

さらに、最近では「樹木葬や海洋散骨」などでお墓の在り方が変化してきました。それに伴い、遺骨の一部をミニ骨壺に納め、お仏壇に飾る方も増えています。お仏壇の役割も時代の変化と共に変わり続けています。


お仏壇は宗派によって違うの?

お仏壇は宗派によって違うの?

昔は宗派によって「浄土真宗は金仏壇」「それ以外の宗派は唐木仏壇」などありました。

ですが現代では「全宗派でスタンダードとなるモダン仏壇」が主流になり、宗派による違いを気にされる方はほとんどいなくなりました。

モダン仏壇・唐木仏壇・金仏壇とお仏壇の種類は様々ありますが、お好きなデザインのお仏壇を選ばれて良いでしょう。

現代ではお仏壇本体はお部屋にあう好きなものを選び、中に入れる「ご本尊」だけ宗派に合わせるのが一般的です。


お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇に仏具一式を飾りつけたお飾り例です。モダン仏壇は仏具の飾り付けは必要最低限の仏具5~6点セットの「仏具セット」+「おりん」を飾るのが一般的です。

①本尊・・・お仏壇の中央一番高い位置に飾ります。「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

②脇侍(わきじ)・・・ご本尊の両脇に飾ります。脇侍も「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

③お位牌・・・ご本尊より一段下の向かって右側が上座です。既にお位牌がある場合はその段の左側に飾ります。

④仏飯器・・・2段目or3段目の段の向かって右側に飾ります。炊き立てのご飯を毎朝お供えします。

⑤茶湯器・・・2段目or3段目の向かって左側に飾ります。お仏壇の段(須弥壇)が2段しかない仏壇の場合はご本尊の足元に置きます。

⑥花立て・・・左の下の段に置きます。常花や生花を供える際に使用します。常花には「ブリザーブドフラワー」がオススメです。

⑦灯立(火立)・・・手前の「ロウソク」を付けやすい位置に配置します。お線香の火は「ロウソク」からつけるのが一般的です。

⑧前香炉・・・お仏壇中央の一番下の段です。中に「香炉灰 or 洗える香炉石」を入れてお線香をお供えします。

おりん・・・右側手前の鳴らしやすい位置が良いでしょう。音を出すことで、仏心を呼び覚ますという思想が根本にあると考えられています。

⑩線香差し・・・お線香を差しておくための台。使いやすい位置でお使いください。


お仏壇の向き・方角は決まりがあるの?

お仏壇の向きに関しては、基本的には特定の方角に制限はありません。仏教の教えでも「この向きがいけない」といった決まりはありません。ただし、一般的には南向きや東向きが良いとされています。一方で、「北向きは避けた方が良い」と言われることもありますが、これは風水において北が陰の気を持つとされるためです。ただし、歴史的に様々な説があるため、特に強い信仰心がない限り、方角にこだわる必要はないでしょう。

【南面北座説】お仏壇の扉が南向きになる説

仏壇を南に向け、北を背にして仏壇を安置する考え方です。この向きは仏壇に直射日光があたらず、風通しもよいので、最適な仏壇の安置場所になります。ここから、仏壇の北向きはよくない、と言われるようになったようです。曹洞宗・臨済宗はこの向きを推奨するようです。

【西方浄土説】お仏壇の扉が東向きになる説

西方浄土とは極楽浄土のことで、西方浄土の方向にある西に向かって拝めるように、仏壇を東向き(お仏壇の扉を東に向ける)に安置します。浄土真宗本願寺派(西)・浄土真宗大谷派(東)・浄土宗・天台宗はこの向きを推奨するようです。

【本山中心説】宗派の総本山に向かって拝む説

お仏壇の前に座って礼拝するとき、拝む延長線上に宗派の総本山がある方向に安置します。
本山によって、住む場所によって、西向きにも東向きにも南向きにもなります。真言宗はこの考えを推奨するようです。

上記の通り、どの説をとるかでお仏壇の向きはどの方向にも変わります。あまり向きにはこだわらず住宅の事情に合わせて問題ないでしょう。


お仏壇の設置場所はどこがいいの?

お仏壇の設置場所はどこがいいの?

家の中でのお仏壇の設置場所は家族で毎日拝める場所を選ぶことが重要です。

従来は和室の「床の間」や「地袋(床の間の脇の小戸棚)」などに設置するのが一般的でしたが、近年では和室自体を設けない住宅などもあり、 モダン仏壇は洋間に置いても違和感がないという事からリビングなどに設置する方も多くなっております

またお仏壇は木材で出来ているので、冷暖房が直接当たってしまう場所や直射日光が当たる場所は劣化を早める為、避けて下さい

また同じ部屋の中に神棚を設けている場合、神棚とお仏壇が向かい合うのは避けたほうが良いでしょう。 どちらかに拝んでいるときに背を向けてしまうということから「凶相」であるといわれています。 2つ同じ部屋にを置く時は、並べて置くか、L字になるように置きましょう。


お仏壇のサイズの○○号って何?

お仏壇のサイズの○○号って何?

お仏壇の「高さ」を表すのに○○号という表記で表します。

仏壇・仏具の寸法は尺寸法が基本になっています。(1寸=約3cm 1号=約3cm)

例えば20号のお仏壇の場合、20×3でお仏壇の高さは60cmのお仏壇といった表記です。
上記をまとめると、高さ表記の〇〇号は「3」を掛ければ実際のお仏壇の高さとなると思って頂ければと思います。


お仏壇の種類はどれを選べばいいの?

お仏壇の種類はどれを選べばいいの?

お仏壇には、モダン仏壇と伝統型仏壇(唐木仏壇や金仏壇)があります。かつては宗派ごとに仏壇の形式が決まっていましたが、現代では多くのご住職様が様々な祈り方を受け入れており、お好みのデザインを選ぶことができます。近年では、全国的にモダン仏壇の出荷数が増えて主流です。

モダン仏壇(近年のスタンダード)

モダン仏壇は家具調仏壇やリビング仏壇とも呼ばれ、現代の生活様式に合ったタイプです。洋間・和室問わず設置できるため、人気が高まっています。特に首都圏では、お仏壇全体の出荷数の9割がモダン仏壇です。故人の好みやイメージに合わせやすい点も人気の理由です。宗派に関係なく使用でき、ウォールナットやメープルなどの家具材を用いて作られています。

伝統型仏壇(唐木仏壇)

唐木仏壇は、黒檀や紫檀などの輸入銘木や、ケヤキや桑などの国産銘木を使用し、木材の木目を生かして作られた伝統的な仏壇です。宗派による形の違いはなく、どの宗派でも使用できます。ルミエールでは唐木仏壇の取り扱いはありませんが、唐木の木材を用いて、シンプルな「和モダン仏壇」というジャンルで販売もしています。

伝統型仏壇(金仏壇)

金仏壇は、白木を素地に漆やカシューで仕上げ、金箔や金粉で装飾された豪華な仏壇です。蒔絵、彫刻、錺金具など日本古来の伝統工芸技法が用いられています。特に浄土真宗の各派で金仏壇が推奨されていますが、他の宗派でも使用できます。

以上のように、お仏壇には様々な種類があり、現代のライフスタイルに合わせたものを選ぶことができます。


お仏壇の購入価格は平均でいくら位?

お仏壇の購入価格は平均でいくら位?

全国のお仏壇の平均購入価格は「約33.6万円」です。

こちらのデータは東証一部上場企業の「鎌倉新書」という仏事のデータ会社のお客様購入金額データをもとに作成したものです。


お仏壇の保証期間はありますか?

ルミエールでは「5年間のお仏壇・家具・仏壇台の保証制度」を設けております。通常に使用していたのに扉が開かなくなったなどそのような事がありましたら「保証期間内でしたら無料で修理」させて頂きます。

詳しくは「5年保証期間内の修理依頼【0円修理】」をご覧ください。


長男ではないのでお仏壇はいらない?

伝統的に長男が仏壇を継承するという習慣が根強く残る地方でも、その慣習に変化が見られます。長男でなくても、故人への敬意を表すためにお仏壇を飾り、ご供養される方が多くなっています。現在は、以前のような世襲制度がなくなり、長男次男に関わらず、しっかりとご供養したい方はされるし、されない方はされないという風潮です。

こうした変化により、個人や家族の信仰や価値観に基づいて、仏壇の在り方も多様化しています。例えば、故人のお位牌が複数存在することについて質問されることがありますが、お位牌が複数あることは全く問題ありません。過去の偉人でも位牌やお墓が全国各地に複数存在する例があるように、多くの人々から手を合わせてもらえることは、故人にとって幸せなことです。さらに、地域によっては、子供の数分だけお位牌を作る「位牌分け」という習慣も存在します。

このように、現代の仏壇文化は伝統を尊重しつつも、現代の生活環境や価値観に合わせて柔軟に変化しています。


お仏壇が一つの家に二つあっても良いのですか?

普通お仏壇は一家に一つですが、いろいろな事情で二つある家庭もあります。

例えば、

  1. 家族の中に代々の宗旨とは別の宗旨を信心している人がいる
  2. お嫁さんの実家のお仏壇を引き取ることになった

などです。

1.の場合は「信仰の自由」を尊重し、それぞれの部屋に置いてお祀りすればよいでしょう。ですが本来のルールとしては同じ家のなかに複数のお仏壇がある状態ですが、基本的には好ましくないとされています。

2.の場合は、置く場所の都合で困難な時は、奥様の実家のお仏壇は整理するようになります。奥様の実家のお位牌を一緒にまつることも、ご家族の了解さえあれば問題ありません。お仏壇を1つにまとめるのは決して悪いことではありません。

また先々、お子様が先祖の仏壇や位牌を見ていくことを考えれば、一つにまとめてあげた方が良いでしょう。


お仏壇を購入した後は入魂するの?

お仏壇を購入した後は入魂するの?

お仏壇だけ購入した場合は基本的には「入魂の必要」はありません。(地域性あり)

お仏壇の中に入れる「ご本尊お位牌」を購入した際にはお寺さんに入魂して頂きます。また当店ではオリジナルサービスを展開しており、お寺さんのお付き合いがない場合は「お位牌の入魂、本尊の開眼供養の代行サービス」にて入魂済の商品をお届けすることも可能です。

ご本尊(仏像・掛け軸)の入魂

ご本尊(仏像や掛け軸)を新しく購入したり、お墓を建てたときには、僧侶に依頼し開眼法要を行います。 この儀式をすることで、単に形のあるものだけであった、ご本尊(仏像や掛け軸)や尊像に変わります。 このような、供養のことを、開眼式や開眼供養(入魂式、魂入れ、お性根入れともいう)といいます。 文字の通り、「仏様の目を開く」儀式です。

例外として浄土真宗では本尊などに魂を込めるという概念が無いため、 開眼法要は営まず「御移徙(ごいし)」と呼ばれる慶事の法要を営みます。

家に本尊を安置するということはおめでたいこととされ、開眼供養は慶事です。なのでお寺さんに渡す熨斗袋の水引は紅白を使用します。ルミエールでは仏像をご購入頂きましたお客様には宗派に合わせた紅白の熨斗袋をサービスしております。

お位牌の入魂

49日法要までに本位牌を購入し、入魂して頂きます。その際は49日法要までの仮のお位牌「白木位牌」と新しく作った「本位牌」を用意し、法要を行い、入魂して頂きます。

お位牌の入魂に対するお寺さんに渡す熨斗袋は「お布施」の熨斗袋に合わせて入れる形となります。ルミエールではお位牌をご購入頂きましたお客様にはお布施の熨斗袋をサービスしております。


お仏壇の中に写真を飾っていいの?

お仏壇の中に写真を飾っていいの?

仏教的には、故人様の写真はお仏壇の中には飾らないでお仏壇の脇などに置いた方がよいと言われています。 お仏壇は「家の中のお寺」のような存在です。お寺にはご本尊とお位牌を安置しますが、写真は飾りません。写真は見るものであり、礼拝の対象ではないと仏教ではされているからのようです。

ですが仏壇店の観点からいうと、お仏壇は「故人様を思い出す大切な場所」ですので、写真を飾られて、全く問題ないと思います。むしろそちらの方が気持ちも入りますし、故人様とも繋がっている気がして良い気がします。

もし気になる場合は、お仏壇の中には入れず、お仏壇の前の経机や下台などにスペースを設け、そこに写真を飾られることをお勧めします。


毎日のお仏壇へのお参りの仕方は?

朝のお参り

  1. 朝起きたらお仏壇の扉を開けます。
  2. 私どもの朝食の前に「炊き立てのご飯」と「お水 or お茶」をお供えします。(浄土真宗は水は不要)
  3. ろうそくに火をともし、線香に火をつけて、香炉に移します。
  4. お鈴を2回鳴らします。(正式には宗派によって回数異なる)
  5. 合掌してから深く一礼をします。
  6. お参りが終わったらご飯を下げて食べることが多いです。
  7. お仏壇は開いたままにしておきます。

夕方または夜のお参り

  1. 朝のお参りと同じ工程を行います
  2. 最後にお仏壇の扉を閉めます。

上記は一般的に多いお参り方法です。扉をあけたままにされる方もいれば、ご飯や水などは法要や命日の時だけにされる方もいらっしゃいます。そのご家庭に合わせて無理なく行うのが重要です。

お参りの仕方ですが、さらに深くには、宗派ごとに線香の本数が異なったり、おりんの回数が異なったりします。それらの正式な飾り方が知りたい方は当店ブログの「お仏壇の正しいお参り作法」をご覧ください。


お仏壇の花は何を飾ればいいの?

お仏壇の花は何を飾ればいいの?

花を供えることを供花(くげ)と呼びます。供花は仏様にとって、重要な供養の一つとされます。花のような心で仏様の徳をたたえ、また花の美しさから浄土の風光を仰がせていただくのです。お供えする花に特別きまりはありませんが、やはり見ていて綺麗で心の落ち着くものがよいでしょう。

トゲがあったり、悪臭を放つもの、有毒なものは、避けましょう。またしきたりとして、蔓(つる)に咲く花は用いません。

ブリザーブドフラワー【水やり不要】

生花を飾るのは大変という方は、ブリザーブドフラワー(生花を特殊加工したもの)を推奨しております。水やりも不要で、3年~5年は美しい状態を維持します。

野に咲く花

季節ごとの「野に咲く花」をお供えしても良いでしょう。毎日のお散歩がてらに、お花を摘んで故人様にお供えするのも素敵ですね。


お仏壇の掃除・手入れはどのようにやればよいの?

お仏壇・お位牌のお掃除は「濡れ拭きは避けるよう」にして下さい。必ず「乾いたクロス」などで拭くようにして下さい。

ご本尊のお手入れは毛バタキでホコリをはたきます。念入りなお掃除をする日を決めても良いと思います。お盆の前や年回忌前には大掃除をし、迎えたいものです。


お仏壇が地震で倒れないか心配なのですが?

近年、東日本大震災・熊本地震もあり、またいつ地震が起きるかわからない状況です。ルミエールでお仏壇をご購入頂いたお客様のお仏壇には全て「すべり止めを貼ってから出荷」させて頂いております。

東日本大震災の際は当店の近くは震度6弱といった地震でしたが、当店のお仏壇はすべり止めを貼っている為、一本も転倒しませんでした。

万が一転倒した場合は、修理を有償ですが、承ります。ご自宅から引き上げ、製造工場にて修理し、元の位置に設置までいたしますのでご安心ください。


お仏壇の電球が切れてしまいました。

当店で購入頂きましたお客様限定で「お仏壇のLEDライト交換」のページを設けサービスとして展開しております。是非ご利用下さい。

WEBサイトからご注文頂ければ、同じ形状のライトが届きますので、お客様にて取り付けをお願いしております。(円形タイプは工具不要で、回してつけるだけが多いです)


お仏壇ページに記載されている「お仏壇の品質表示の見方」を教えてください。

お仏壇ページに記載されている「お仏壇の品質表示の見方」を教えてください。

お仏壇業界では正しい品質表示をユーザーに提示することが義務づけられています。しっかりとした仏壇店は「仏壇公正取引協議会」の会員となり、仏壇公正取引協議会の定めた方法で品質表示をしています。(ルミエールは正会員です)

ですが、その品質表示は専門用語が多い為、一般ユーザーは非常にわかりづらいです。なのでお仏壇の商品ページに記載される品質表示の項目がどこの部分を指しているのかを図解付きでご説明いたします。

図解付きの説明は「お仏壇の品質表示の見方」をご覧ください。


薄板貼り?厚板貼り?無垢材?木材の使用量について。

薄板貼り?厚板貼り?無垢材?木材の使用量について。

お仏壇の商品ページをご覧いただくと品質表示の欄に「薄板貼り」「厚板貼り」「無垢材」などの用語がでてきます。これはお仏壇の木材がどのように使用されているかを表記しております。

図解付きの説明は「木材の使用量について(薄板貼り・厚板貼り・無垢材etc)」をご覧ください。


お仏壇の木材はどんな種類があるの?

お仏壇の木材はどんな種類があるの?

お仏壇の原材料には、ウォールナット・メープル・黒檀・紫檀といった銘木が使われています。 銘木というだけあって木目が美しく、格調高い趣があるのが特徴です。

特に高級木材の黒檀・紫檀においては類似木材が黒檀・紫檀と表示されることのない様に細かく分類されております。これは「仏壇公正取引協議会」で厳しく定められています。

図解付きの説明は「お仏壇の木材の種類」をご覧ください。


お仏壇の芯材について教えて下さい。

お仏壇の芯材について教えて下さい。

一般ユーザーは「木材で出来たお仏壇はすべて同じ木材で出来ている」と思われることが多いのですが、実はお仏壇も家具もそのケースはあまりありません。

一般的にお仏壇や家具の表面に見えている木材は、薄くスライスした木材を表面に貼りつけていて、内側の芯材は木質繊維板(MDF)と言われるものを使用するケースがほとんどです。

仏壇公正取引協議会の芯材の定義は「お仏壇の台輪・戸板・戸軸の芯材の50%以上使用しているものを芯材の表記とする」とされています。お仏壇に使われることのある芯材は大きく分けて下記の4種類です。

① 無垢(ムク)

総無垢や単に無垢ともいいますが、表面材と同じ木材で芯材まで同じ木材で作る加工を言います。お値段は工数と材料費が非常にかかる為、高額になります。作りは木材が加工後も呼吸するため、高い技術をもった工場が作らないと反りや割れが発生しやすく「扉が閉まらなくなった」などの問題が発生しやすくなります。木材はしっかりと長い年月をかけて乾燥したものを使用するのが制作時のベースとなります。

ですがそれでも木材の反りや割れなどの木の動きをゼロにすることは出来ないので設計段階から反りなどが発生しても良いように扉にあらかじめ隙間を設けたものとすることが多くあります。

② 木質繊維板(MDF)

MDFは「木のチップをぎゅっと圧縮して接着剤で固めたもの」です。なので無垢材のように木材が呼吸することはなく、変形することはない為、品質は非常に安定します。

「MDFは嫌だ」という方もいますが、これは一昔前の「海外製のMDFの悪いイメージ」が定着しているためと思われます。国内でつくられるMDFは内部に使う「木のチップの材質」や「接着剤などの種類」まで規格化されていますので安心です。

また重量は無垢材よりも重くなる場合が多く、お仏壇がずっしりとした重量感になります。

③ 天然木

天然の木材を芯材として作られるお仏壇もあります。昔ながらの唐木仏壇などは天然木が芯材のお仏壇が数多くあります。天然木は木材の種類を表示する義務はないので、実際の天然木に何が使われているのかを表示している仏壇店は非常に少ないです。当店では「和モダン仏壇 導理 紫檀」や「和モダン仏壇 導理 本黒檀」などはニヤトー(別名:南洋桜)という桜の木に似た性質の木材を使用したりしています。目には見えない部分になりますので高級な木材を芯材として使用することはほとんどありませんが、工数がかかるため、高価となります。また天然木はMDFなどと比べ、人口的に作ったものではないので、その部分から好まれることが多いです。

④ 天然合板

合板は文字の通り、「板を合わせて接着した芯材」です。ベニヤ板などとも呼ばれたりします。木材はカラマツ・スギ・パインなどを使用して板を重ねて合板を作ります。ホームセンターなどに行くと売っている板などを想像して頂くとわかりやすいかもしれません。こちらは芯材表記で表記されることはあまりないのですが、加工性に優れておりお仏壇の芯材に使われることの多い材です。


お仏壇の表面仕上げはどれがいいの?

お仏壇の商品ページをご覧いただくと品質表示の欄に「表面仕上げ」という項目があり「ウレタン仕上げ」「オイル仕上げ」「ラッカー仕上げ」などの用語がでてきます。これはお仏壇の木材の仕上げ方法で塗装をすることでお仏壇の木材の劣化を防ぎます。なのでお仏壇を永く愛用して頂く為に、こだわって頂きたいところでもあります。

また意外と見た目にも大きな影響を与えます。サラサラしている木材の表面、ツルツル鏡面の表面など、お部屋の家具との相性にも左右します。

図解付きの説明は「お仏壇の表面仕上げ解説」をご覧ください。


F★★★★(フォースター)とはなんですか?

F★★★★(フォースター)とはなんですか?

フォースターとは、お仏壇に使う塗料・芯材・接着剤などのホルムアルデヒド発散速度に応じてF★ ~ F★★★★でJIS・JASで定められる基準を言います。ルミエールの全てのお仏壇で「最高ランクのF★★★★の塗料・芯材・接着剤」を使用しています。なのでアレルギーなどをお持ちの方などすべての方にご安心してご使用頂けます。

(※1)近年、住宅を中心に入居した人がめまいや吐き気、頭痛、などの症状が現れる「シックハウス症候群」が問題となっています。原因の一つに建材や家具などから発散するホルムアルデヒドなどが原因とされています。フォースターを使用しているからといって、ホルムアルデヒドを全く発散しないわけではないですが、基準をクリアしたものとしてないものでは、発散速度や発散量が全く違うものになります。


お仏壇の日本製・中国製・インドネシア製の違いは?

近年、安価な海外製のお仏壇もとても増えてきました。現在お仏壇市場に出回っている8割が海外製といわれています。

その中でルミエールは残りの2割の国産仏壇にこだわり、店内全体の9割を国産仏壇でラインナップしております。

ですが、1割程度、インドネシア製と中国製もございます。それぞれ取り扱った経緯も含めご紹介致します。現在弊社で取り扱っているお仏壇は下記の3つの国の商品のみです。

日本製のお仏壇

国産のお仏壇は品質が海外製に比べ、高品質です。お客様は「国産ゆえの品質の安心感」、そして「国産品だから故人様にふさわしいよね」とそんな背景で選ばれる方が多いようです。国産仏壇の特徴は下記の通りです。

  • 使う場所と同じ環境下で作っている為、木材の狂いが少ない。
  • 日本人の妥協のない繊細な国民性のもと製造しているため、高品質である。
  • 海外にはない独自の技法(蟻組技法)や技術(手書き蒔絵)などが豊富にある。
  • 国産の良いものを購入したいというユーザーに向けて製造している為、スペック自体が高スペックなものが多い。
  • 国内工場はほとんどF☆☆☆☆(塗料etcのJIS基準)に順守している

インドネシア製のお仏壇

最後にインドネシア製のお仏壇ですが、海外の中では国産に一番近い品質で作っているお仏壇の中の一つです。お仏壇で最高級木材の部類に入る「本黒檀」や「本紫檀」ですが、これはインドネシアが産地です。(日本では産出できない木材です)

弊社で取り扱っているインドネシア製のお仏壇は、国内大手仏壇メーカーが自社インドネシア工場で生産しているお仏壇です。外部のインドネシア工場に作らせているわけではないので、品質は国産とほぼ変わりません。それゆえに当店は採用しています。

国産仏壇と並べてあった場合に「どちらが国産でしょう?」と言われても、当店の店員でさえ誰も見分けられないほどの仕上がりです。インドネシア製仏壇の特徴は下記の通りです。

  • 【当店の場合】黒檀・紫檀の厚板貼りや無垢材で作られた高スペックなものが多い。国内で作った時のコストと比べて2/3くらいのコストカットが出来ている。
  • 【当店の場合】国内メーカーが運営する海外工場のため、国産品と使う素材や工程は全て一緒で、違うのは製造国のみ。
  • インドネシアの方は日本人と匹敵するほど真面目で、かつほとんどの方が親日。

中国製のお仏壇

中国製のお仏壇はルミエールでは全体の1~2%しか取り扱っておりません。「良いもの安く」の当社コンセプトにそぐわない点が多いので、自然と展示本数も少なくしております。中国製のお仏壇に多いのがプリント材(木目の写真を張り付けたもの)です。○○調(例:黒檀調)と書かれている木材はプリント材になります。これは品質を求める方にはオススメしません。

  • 日本国内メーカーで中国工場をもつメーカーはルミエールが知る限りない。ゆえに中国の工場のため、品質は中国基準で作られているものが多い。
  • コストパフォーマンス重視なので木材の乾燥に時間をかけずに作っている場合が多い。(扉等の不具合につながる)