【先祖の位牌をひとつにまとめる】先祖代々の位牌の作り方

【先祖の位牌をひとつにまとめる】先祖代々の位牌の作り方

ご先祖様に対する想いは人それぞれですが、今の自分が存在するのは過去の時代を生きた数多くのご先祖様があってのことです。平和で充実した毎日を送れることをご先祖様に感謝をし、ご先祖様のお位牌に手を合わせたいものです。そうすることできっとご先祖様も見守ってくれるはずです。 ご先祖様をさかのぼると非常多くのご先祖様がいます。親は2人、祖父母は4人というように先祖を遡っていくと、たった3代で14人ものご先祖様がいる計算になります。それらのお位牌をすべてお仏壇に飾ることはスペース上、不可能です。 お仏壇の飾り方のルールでは、そのようにどんどん増えていくご先祖様のお位牌をひとつにまとめることができます。その方法の一つが先祖位牌です。(先祖位牌ではなく回出位牌という方法もございます) 本記事では先祖位牌の作り方や注意点などをご紹介させて頂きます。 先祖位牌イメージ

先祖位牌の作り方や注意点

【ルール】先祖位牌に切り替えてよい時期は33回忌や50回忌の弔い上げ後

ご先祖様のお位牌を「先祖位牌」に移してよい時期は「33回忌」又は「50回忌」の「弔い上げ(とむらいあげ)」後となります。 「弔い上げ」とは、法要は一般的に「33回忌」又は「50回忌」で故人の法要を最後とします。このことを「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。弔い上げをもって、それ以降の仏事は行わず、年忌法要は終了ということになります。 これは50年後、100年後となると故人を直接知る人はほとんどいなくなってしまうため、子孫によってお仏壇での供養を行うということになります。

【作り方】お位牌の表面に「○○家先祖代々之霊位」といれ裏面は文字入れしない

先祖位牌の表面には「○○家先祖代々之霊位」といれます。その上には「梵字・冠文字」を入れることもあります。梵字・冠文字は宗派によって梵字を入れることが多い宗派、ほとんど入れない宗派、がありますので付けるかどうかは「お位牌の選び方・作り方」をご参照ください。 また先祖位牌では梵字などを文字入れせずに「家紋」を文字入れされる方もいらっしゃいます。どちらを選ぶかは決まりはないのでお客様次第です。 そして先祖位牌の裏面は何も記載しません梵字・冠文字・家紋あり

【位牌の種類】先祖位牌のデザインに決まりはないのでお仏壇に合わせたものを選ぶ

先祖位牌はデザイン・種類に決まりはありません。基本的にどのようなお位牌を選んで頂いても大丈夫です。ご先祖様を一つにまとめるお位牌ですので今後、何代も続いて残り続けるお位牌になる可能性がありますので品質の良い物を選びたいですね。お位牌の選び方については「お位牌の選び方・作り方」を是非ご覧下さい。 先祖位牌の種類

【推奨】ご先祖様のご戒名などを残す「過去帳」があれば、なお丁寧

ご先祖様のお位牌をひとつにまとめて先祖位牌を作る場合、古いご先祖様のお位牌はお焚き上げしますのでご戒名や俗名などは残らなくなります。それ故、「過去帳」という仏具でご先祖様のお名前を書き記すのが良いでしょう。そしてその過去帳はお仏壇に飾り、先祖供養をしていく形が最も丁寧でしょう。 先祖位牌+過去帳を並べたイメージ

【入魂】ご先祖様の古いお位牌と新しい先祖位牌を菩提寺に持っていき入魂してもらう

先祖位牌を新しく作ったら、ご先祖様の古い位牌と新しくまとめた先祖位牌を菩提寺にもっていき、魂の移し替えをしていただきます。ご先祖様の古い位牌は菩提寺に引き取ってもらいお焚き上げして頂きます。 またこれは1周忌や3回忌などの法要と合わせて行うとスムーズでオススメです。魂の移し替えを法要と一緒にお願いする為、いつも法要の際に渡す「御布施」を5千円~1万円程度少し多めに包んで渡すと良いでしょう。 菩提寺に入魂してもらう

【回出位牌】ご先祖様のお位牌をまとめるもう一つの方法

先祖位牌を作ってまとめる方法の他に「回出位牌(繰り出し位牌)」にまとめる方法もございます。これは一つのお位牌に5枚~8枚程度の札板が入っており、ご先祖様の戒名などをそのまま移せるお位牌です。こちらの回出位牌で作る場合はご先祖様のご戒名や俗名などもそのまま残すことが出来ますので先程ご紹介した仏具の「過去帳」は特に設けずとも良いでしょう。 回出位牌の札板

【まとめ】先祖供養について

先祖位牌や回出位牌などのご先祖様のお位牌についてをお話しさせて頂きました。先祖供養と聞くと、いかにも年配の方々がするものというような感じがするかたも多いのではないでしょうか。 私達は両親から生まれ、その両親もまた両親から生まれると言うようにずーと歴史さかのぼって受け継がれてきたと思います。考えただけでも気が遠くなるほどの歴史が家ごとにあります。そして、今日、私達が生きているのもそのご先祖様が作ってきた歴史のおかげです。 食べるのにも苦労した戦争や貧困などを経験されてきたご先祖様もたくさんいるでしょう。また人生を全うできず亡くなった命もあるでしょう。今、私たちが平和な時代に幸せに暮らせているのもそんな苦労を乗り越えたご先祖様の歴史のおかげでもあると考えるとしっかりと感謝をするべきでないでしょうか。 そんなご先祖が一番喜ばれるのは、血を分けた子孫の私たちが自分のことを思い出しながらあげてもらうお線香ほどうれしいものはないのではないでしょうか? そんな先祖供養の対象として先祖位牌や回出位牌を作りお仏壇に祀られることをおすすめいたします。またご不明なことがありましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。最後までお読み頂きましてありがとうございました。
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当記事に関連する「よくある質問」

お位牌はいつまでに作るの?

葬儀のときの「白木位牌は49日法要までの仮の位牌」ですから、49日法要までに仏壇店で本位牌につくり変えます。


新しく作った本位牌は、49日法要の時に菩提寺の住職に魂入れをしていただきます
49日法要をお寺で行うときは、お寺さんに本位牌と仮位牌(白木位牌)を持参して魂の移し替えをしていただき、帰宅後、お仏壇に安置します。


お位牌は複数あってもいいの?

この質問はお客様から多く受けます。故人のお位牌が複数あることは、仏教上も全く問題ありません。過去の偉人などをみてもお位牌やお墓などは全国各地に必ずと言っていいほど複数あります。それだけ多くの方から手を合わせてもらえることこそ、故人にとっては幸せなのではないのでしょうか。位牌分けといって子供の数分、お位牌を必ず作るという地域もあります。


ガラス位牌やクリスタル位牌が素敵ですが、本位牌として問題ないの?

ガラス位牌やクリスタル位牌が素敵ですが、本位牌として問題ないの?

ガラス位牌やクリスタル位牌は、現代的で美しいデザインが特徴で、故人を偲ぶための新しい選択肢として人気があります。
仏教において位牌が必ず木製でなければならないという決まりは存在しません。最も重要なのは、位牌が故人を偲ぶための故人そのものであるという点です。故人の記憶を適切に反映し、祀ることができるならば、材質や形状は何も気にする必要はないでしょう。


浄土真宗ですがお位牌を作らない宗派と聞きました。本当に作らなくていいの?

浄土真宗ですがお位牌を作らない宗派と聞きました。本当に作らなくていいの?

浄土真宗では、亡くなった人は阿弥陀仏の救済によってすでに極楽浄土に往生していると考えられています。そのため、位牌を作らずに、「過去帳」や「法名軸」で故人を供養するのが宗派上は正式とされています。

しかし、お位牌を作りたいという気持ちは自由です。宗派の教えに関係なく、お位牌を作るお客様は多くいらっしゃいます。当店の浄土真宗のお客様のお位牌作成の割合としては「4割はお位牌」「3割は過去帳」「3割は法名軸」を作成されていきます。

お位牌を作るか不安な場合は、菩提寺に相談しましょう。もし浄土真宗の正式な供養をされたいという方は「過去帳」や「法名軸」での供養をご検討下さい。

※ちなみに浄土真宗には多くの派がありますが、その中で「浄土真宗高田派」に関してはお位牌を作ることが正式とされています。


異なる宗派のお位牌を一緒に祭ってもいいの?

例えば長男・長女で結婚されて両親の位牌がそれぞれある場合など、このようなケースは多々あることです。

お仏壇に異なる宗派のお位牌を祀ることに関しては、ご家族さえよければ問題ないです。

宗派に関してはもともと別々のご宗派だった家が一つになるので「梵字」や住職によって異なる「行年・享年の書き方」などが違うと思いますが、今後作るお位牌に関しては、お付き合いされていくお寺さんの書き方に合わせていくとよいでしょう。


無宗教ですがお位牌はいるの?

無宗教ですがお位牌はいるの?

無宗教の場合、お位牌を作るかどうかはご家族の意思でお決めになられれば良いと思います。ですが日本人の感覚からいえばやはり祈りの対象としてお位牌を持つことをお勧めします。

無宗教などの方で戒名が無い場合は、一般に「○○○○之霊位」というように生前の名前を表面に記入して位牌を製作します。その場合、裏面は没年月日と行年(享年)を裏面に記入します。


お位牌のサイズの選び方を教えてください。

お位牌のサイズの選び方を教えてください。

本尊とのバランス1

ご本尊より背が高くならないように「ご本尊の総高 > 回出位牌の総高」でお位牌を作るようにします。 お仏壇において一番重要性が高いものはご本尊となるためです。仏教的視点からお仏壇の中で「ご本尊は師匠」で「お位牌は弟子」の関係です。なので師匠の高さは超えないようにするのが良いといわれています。

本尊とのバランス2

推奨のバランスとしては、上記のようにお仏壇に設置した際にお仏壇の最上段にある「ご本尊」の目線より背が高くならないようにするのが、良いバランス例です。ですが段数が少ないお仏壇もありますのでこちらはあくまで必ずではないですが、推奨としてお考え下さい。

既存位牌とのバランス

ご先祖様のお位牌より背が高くならないように作るようにすると良いでしょう。

それゆえ、新しくお仏壇とお位牌を購入される場合は、最初に小さいお位牌を作ってしまいますとその後の位牌がどんどん小さくなってしまいますので、お仏壇に合わせあまり小さすぎないお位牌をお選びいただくことをお勧めいたします。


お位牌は電話で注文できますか?

お位牌は文字入れ商品ですので、お電話でのご注文は「聞き間違い」の原因にもなるため電話注文は受け付けておりません。

ネット上から文字入れ情報を記入の上、ご注文をお願いいたします。


お位牌のネット通販で心配です。きちんと届きますか?

当店では月間300本程度の位牌を製作し、間違いなくお届けできるよう以下のような受注体制を設けております。

■レイアウト確認サービス(+500円)
彫りの着工前に文字内容やレイアウトに間違いがないか、位牌の校正画像をメールでご確認いただけるサービスです。
校正の修正は2回までは追加料金がかかりません。

■納期管理
万が一お位牌の在庫状況などによりご法要日までにお届けが困難な場合には、受注後速やかにご連絡いたします。

お客様にご不安がないようきめ細やかなご連絡を徹底しておりますので、どうぞ安心してご注文くださいませ。


お位牌には保証期間はありますか?

ルミエールでは「5年間のお位牌の保証制度」を設けております。通常に使用していたのに不具合等がありましたら「保証期間内でしたら無料で修理」させて頂きます。

保証規定

以下の場合は無料保証の対象外となりますのでご注意ください。

・取扱い説明書に反する使用によって生じた不具合・故障
・お買上げ後の移動・落下・衝撃によって生じた不具合
・天災によって生じた不具合・故障(地震・火災・風水害・落雷等)
・保証期間を過ぎた場合

特記事項

・保証期間はお位牌がご自宅に到着してからの期間となります。
・入魂後のお位牌は魂抜きを事前に菩提寺にして頂いてから当社がお預かりする形となります。
・寺院にお支払いするお布施代金などは保証対象外です。
・保証・交換の際、対象商品が製造・販売中止の場合、当社が指定する同等の代替品と交換となる場合があります。
・商品保証は国内のみ有効となります。
・商品保証は当社から直接ご購入頂いた商品のみ有効となります。

上記の保証期間はあくまで目安であり、保証期間後でも柔軟に対応させて頂きたいと考えております。
是非、ご安心してご購入くださいませ。


お位牌を購入した後は入魂するの?

お位牌を購入した後は入魂するの?

「お位牌」を購入した際には寺院に入魂して頂きます。

多い流れとしては49日法要の際に「49日までの仮位牌」と「仏壇店で作った本位牌」をもっていき、新しい本位牌へ魂の移し替えをしてもらいます。

その際に寺院に渡す御礼の表書きは「お布施」です。当店ではお位牌購入者様へ無料で「お布施袋」をサービスしています。

ご本尊(仏像や掛け軸)を新しく購入したときには、なるべく同時のタイミングで入魂(開眼供養)を行います。その際は「お布施」と「開眼供養料」の両方を用意するのが一般的です。


お位牌がたくさんあって仏壇に収まらないのです。何か良い方法があれば教えてください。

お位牌がたくさんあって仏壇に収まらないのです。何か良い方法があれば教えてください。

お位牌は複数のお位牌をまとめる方法が2通りありますのでご紹介致します。

回出位牌にまとめる

1つ目は、回出位牌(繰出位牌)に変えて複数のご先祖様のお位牌をひとつにまとめることができます。
回出位牌は商品によりますが大体8枚~10枚くらい札板が入っています。

先祖代々の位牌を作り、文字情報は過去帳へ

2つ目は、『○○家先祖代々之霊位』という形で新しくお位牌を作り、ご先祖様のお位牌をひとつにまとめます。
その際、戒名などの入ったご先祖様のお位牌はお寺さんに依頼し、お焚き上げします。この場合、ご先祖様の戒名などが分からなくなってしまいますので「過去帳」という仏具にご先祖様の戒名等を記入しておけばなお丁寧でしょう。


過去帳とは?

過去帳とは?

過去帳」とは、その家々の故人の戒名・俗名・没年月日などを記した、各家庭に伝わる系譜です。浄土真宗本願寺派(西)・浄土真宗大谷派(東)ではお位牌を祀らず、「過去帳」や「法名軸」をお仏壇に供えることが本式とされています。「過去帳」はその他の宗派ではあるとより丁寧な仏具です。

お位牌や法名軸は33回忌や50回忌などの「弔い上げ」というそのご先祖様に関しての法要が終わりになる節目で菩提寺で処分してもらいますが、そのような古いお位牌の情報なども過去帳に移し、永続的にご家庭で守り伝えられていきます。何代も受け継がれていくものです。


過去帳と位牌の違いは?

過去帳」と「お位牌」は故人やご先祖様を追悼する為に用意しますが、両者は大きな違いがあります。

お位牌」が故人の魂が込められている、故人そのものと考えられていることに対して、「過去帳」は魂が入っているものではなく家系図の意味合いが強いことが特徴です。

お位牌」をお祀りして、ある程度の年忌(三十三回忌や五十回忌など)を機会に、「過去帳」に移し変えます。古いお位牌がたくさんになってお仏壇に飾りきれなくなるためです。古いお位牌をまとめる方法は「回出位牌」という方法もありますが、「回出位牌」は大体5人~8人程度までしか入れることが出来ませんが、「過去帳」は非常に多くのご先祖様を記入できるため永年的にご先祖様の供養をして頂くことが可能です。


どの宗派も過去帳を作って大丈夫なの?

もちろん大丈夫です。ご先祖様の存在を子孫に記録として残すということはとても大事なことです。

【浄土真宗本願寺派(西)】【浄土真宗大谷派(東)】は「お位牌」を作らず、「過去帳」や「法名軸」をお仏壇に供えることが本式とされています。これは浄土真宗の教えに基づいており、故人は現世にとどまることなくすぐに浄土で仏となると考えられているためです。

ちなみに【日蓮宗】の教えに熱心な方の中にはご先祖様の情報を記すだけでなく、日蓮聖人や歴代御法主上人の命日、大聖人の法難、お題目なども合わせて「過去帳」に記載される方もいたりします。


過去帳の「日付入り」と「日付無し」の違いって何?

過去帳の「日付入り」と「日付無し」の違いって何?

過去帳の中紙の上部に日付が書かれているものを「日付入り過去帳」と中紙の上部に日付が書かれていない「日付無し過去帳」の2種類があります。一般的にお仏壇でお祀りするのは「日付入り過去帳」が多く、「日付無し過去帳」は寺院などで使われます

日付入り過去帳とは

1日~31日までの日付が過去帳上部に書かれて付がいて、月命日順に故人様の情報が書かれます。例えば9月15日に亡くなったご先祖様がいれば15日のページに情報が記載されます。なので○月15日に亡くなった人が極端に多い場合などは、記入しきれなくなる事もあります。その場合は前後のページに記入する形となってしまいます。

お祀りの仕方としては毎日1ページずつめくり、その月命日のご先祖様にお線香をあげるといった感じで先祖供養をしていきます。

日付無し過去帳とは

単に亡くなった順に記載されるのが「日付無し過去帳」です。月命日は関係ないですし、過去帳に記載されない無駄なスペースは発生しません。

筆者の個人的な見解となりますが、もし日めくりして月命日にお線香をお供えするという行為をしない場合は、単に亡くなられた順で記載してある「日付無し過去帳」の方が子孫の方は見やすいような気がします。ここはご家族でご相談されて製作されると良いでしょう。


過去帳を自分で書くときの記入例(書き方)は?

過去帳を自分で書くときの記入例(書き方)は?

過去帳」に記載していく内容については次のものを記載していきます。

【◎必須】戒名 or 法名(没後のお名前)
【◎必須】没年月日(亡くなった日にち)
【◎必須】俗名(生前の名前)
【◎必須】没年齢(亡くなった年齢)
【▲任意】関係性(○○の嫁など)
【▲任意】仕事や功績(警察官であったなど)


なお「日付入りの過去帳」は、上部に日付が記入されている為、没年月日は月までしか記入しないことが一般的です。 反対に「日付無しの過去帳」については没年月日はをすべて入れて記入される形になります。

また、過去帳はなるべく墨で書き残すのが最良です。数十年以上墨の字は残ります。筆文字もなるべく細い筆で書くと見やすくなります。


過去帳の表面にも文字入れはできるの?

過去帳の表面にも文字入れはできるの?

ルミエールでは過去帳の表面に文字入れして頂くことも可能です。文字入れ内容としましては「○○家」や「○○家過去帳」や「○○家先祖代々」と文字入れします。この文字入れは任意ですので行いたい方のみという形でよいでしょう。

過去帳の材質によって「彫り文字」や「墨書き文字」で文字入れします。一般的に表面が木材の過去帳は「彫り文字」、布地で中央部が紙製で作成されている過去帳は「墨書き文字」となります。


過去帳を仏壇に飾る位置はどこ?

過去帳を仏壇に飾る位置はどこ?

過去帳」は、お仏壇の本尊が安置してある場所より段が低い位置に飾ります。モダン仏壇におきましては特に飾る位置に厳格な決まりはありませんが、「お位牌」が2段目右側に飾られている場合は、2段目の左側に飾るようにすると良いでしょう。

浄土真宗の方などは多いと思いますが、もし「お位牌」がない場合は2段目右側の現在の「お位牌」の位置に「過去帳」を飾られると良いでしょう。

※注意点としては「過去帳」の内部は紙ですので燃えやすい為、線香が万が一倒れた際のことを想定して、飾られることをおすすめします。なので前香炉・灯立ての近くはあまりおすすめできません。


過去帳には入魂するの?

お位牌などと違い、過去帳には入魂(魂入れ)はしません。過去帳はあくまでその家々の家系図のようなものですので入魂という概念はありません。

49日法要などの際も「寺院に記入してもらう以外」の用途では持参する必要はありません。


過去帳の記入は誰が書くの?住職?仏壇店?自分?

過去帳」は誰が書いても構いません。下記にメリット・デメリットを紹介します。

■住職に書いてもらう場合
【メリット】今後ずっと同じ字体で記載してもらえます(住職が変わらない限り)
【デメリット】お布施代がかかる
【デメリット】住職が文字入れに失敗してしまうことがある

■自分で記入する場合
【メリット】今後ずっと同じ字体で記載できる
【メリット】お布施代も文字入れ代もかからない
【デメリット】文字入れに失敗してしまうことがある

■仏壇店で記入する場合
【メリット】失敗して届くことはない(記入時に失敗しても新しい過去帳で作成し直しお届け)
【メリット】お布施代はかからない
【デメリット】文字入れ代はかかる
【デメリット】次回も同じ仏壇店に依頼しないと字体が変わる可能性がある


住職に書いてもらう場合の御礼はどうすればいいの?

過去帳」を住職に記入してもらった場合、住職に「お布施」を渡して御礼をします。記入をお願いするタイミングによって「お布施」の金額は異なりますし、お寺さんとの付き合いの深さによって異なります。

49日法要や各種法要と合わせて依頼する場合は、法要の事前に「過去帳」を住職に渡しておき、記入して頂くのが良いでしょう。このパターンが別途お願いするよりもお布施代の負担が少なくすむ方法と存じます。49日法要のお布施の相場は葬儀の際にお寺さんに払った金額の10分の1程度とされています。(例:葬儀で30万円お支払したら3万円が49日法要のお布施の相場)

法要とは関係なく記入だけお願いする場合は~1万円が一般的な相場ですが、記入して頂くご先祖様の数にもよりますのでご不明な場合はご住職に相談すると良いでしょう。


過去帳の記入でミスをしたときの修正の方法はあるの?

過去帳」の記入でミスをしてしまった場合はミスをした箇所に上から同じ種類の紙を上から貼ってミス部分を隠す方法があります。ですが綺麗に修正できるわけではありませんので、基本的には一発勝負だと思ってください。

当店で販売している「過去帳」の高級ランクの一部商品は「試し書きシート」が「過去帳」に付属されており、失敗した際に上から「試し書きシート」を切り取り、貼って修正頂けます。記入質前に筆の染み具合を確かめて頂くなどにも使うことが可能です。

過去帳」の記入時のおすすめの方法としては薄く鉛筆で下書きを書いてから記入することをおすすめします。その後、下書きを消しゴムで消しますが、その際に力を入れすぎで紙を破いたりしてしまわない様に、非常に薄く下書きをすることをおすすめします。

もし記入に対してご不安な場合は仏壇店に任せるか、住職にご依頼することをおすすめいたします。


回出位牌とは?

回出位牌 (くりだしいはい)は、お仏壇に増えてきた複数のお位牌を一つにまとめることができるお位牌です。繰出位牌と書くこともあります。

回出位牌の内部は札板が5~10枚程度(枚数は位牌によって変わる)収納できるようになっています。この札板に各ご先祖様のお位牌の情報を記入します。また1枚目には「●●家先祖代々之霊位」と書くのが一般的ですので、お位牌1本で4~9名が入れるお位牌になります。


49日までの本位牌を作らず最初から回出位牌でもいいの?

最初から回出位牌には入れません。(一部の地域であるようです)新仏の場合は本位牌を作られるのが一般的です。(浄土真宗を除く)
回出位牌は次のケースでお作りすることが一般的です。

【1】お仏壇の中にお位牌が増えすぎてしまった場合
【2】33回忌又は50回忌の年忌供養を終え弔い上げを終えたご先祖様の場合

基本的に最初から回出位牌にすることはせず、最初は1人1基のお位牌が基本です。お位牌が増えすぎてお仏壇に入りきらなくなった場合は弔い上げを待たずに回出位牌に作り変えることもあります。


回出位牌は何人まで入れますか?

回出位牌は何人まで入れますか?

回出位牌ごとに札板の枚数は異なりますが、平均すると約8枚程度となります。

通常、回出位牌の一枚目には、「●●家先祖代々之霊位」と入れますので、一枚目分を差し引いた数がご先祖様を入れられる枚数になります。


回出位牌は宗派問わず作っていいの?

どの宗派の方がお作り頂いても大丈夫です。
ただし、浄土真宗においては、通常お位牌を作らず、「過去帳」や「法名軸」を作ることが多い宗派という背景もありますので気になる場合は寺院に相談すると良いでしょう。


回出位牌のサイズはどれを選べばいいの?

回出位牌のサイズはどれを選べばいいの?

ご本尊より背が高くならないように「ご本尊の総高 > 回出位牌の総高」でお位牌を作るようにします。 お仏壇において一番重要性が高いものはご本尊となるためです。仏教的視点からお仏壇の中で「ご本尊は師匠」で「お位牌は弟子」の関係です。なので師匠の高さは超えないようにするのが良いといわれています。
仏像タイプのご本尊は光背の先端、掛軸タイプのご本尊は本体上部をなるべく超えないようにしてください。

推奨のバランスとしては、上記のようにお仏壇に設置した際にお仏壇の最上段にある「ご本尊」の目線より背が高くならないようにするのが、良いバランス例です。ですが段数が少ないお仏壇もありますのでこちらはあくまで必ずではないですが、推奨としてお考え下さい。


回出位牌の札板の白木タイプと共板タイプについて教えてください。

回出位牌の札板の白木タイプと共板タイプについて教えてください。

回出位牌には札板が2種類があります。

・黒塗りタイプの回出位牌 → 1枚黒塗り+白木の札板

・唐木(紫檀・黒檀)タイプの回出位牌 → すべて同じ材質の共板タイプ

となっている商品が多いです。「白木の札板タイプ」に関しては彫り文字でなく、「墨書き」でご戒名などを書きます。

この墨書きに関しては「当社にご依頼」頂いても、「住職にご依頼」頂いても良いでしょう。ただし、住職の文字の記入ミスなども考えられ、その場合、札板が一枚少なくなってしまいますので、なるべく当店にご依頼頂くのが無難でしょう。


古い位牌に梵字が入っていますが回出位牌には梵字も移しますか?

基本的には古いお位牌の内容をそのまま彫ります。 ただし、ケースとしまして「梵字がある位牌」と「梵字がない位牌」がある場合、「違う宗派の梵字が入っている場合」(お嫁さんの実家の位牌を一緒に祀っている場合など)などがありますが、この際はお位牌を入魂して頂く菩提寺にあらかじめ確認した方が良いでしょう。

当店としてはご先祖様が宗派を大切にされていた方の可能性もあり、またご先祖様の過去を調べる際の何かの手がかりとなることもありますので、なるべく残されることをオススメしています。


回出位牌の書き方(レイアウト)は?

回出位牌の書き方(レイアウト)は?

回出位牌の文字入れは通常、上記のレイアウトが一般的です。ただし、既にある古い位牌から移しますので古い位牌のレイアウトを参考にされる形がよいでしょう。

回出位牌は複数のお位牌を一つにまとめますので1つのレイアウトに統一するのが良いでしょう。


回出位牌の札板の並び順は?

普段は「○○家先祖代々之霊位」と入れた札板を手前にしておき、 故人のお名前を入れた札板は命日や月命日には一番手前の表に入れ替えて、そのご先祖様にお線香をあげます

  • 命 日:亡くなられた月日(○月○日)
  • 月命日:亡くなられた日(毎月○日)

お位牌のネット通販で心配です。きちんと届きますか?

当店では月間300本程度の位牌を製作し、間違いなくお届けできるよう以下のような受注体制を設けております。

■レイアウト確認サービス(+500円)
彫りの着工前に文字内容やレイアウトに間違いがないか、位牌の校正画像をメールでご確認いただけるサービスです。
校正の修正は2回までは追加料金がかかりません。

■納期管理
万が一お位牌の在庫状況などによりご法要日までにお届けが困難な場合には、受注後速やかにご連絡いたします。

お客様にご不安がないようきめ細やかなご連絡を徹底しておりますので、どうぞ安心してご注文くださいませ。


回出位牌を作った後、入魂や古いお位牌の処分はどうすればいいの?

回出位牌を作った後、入魂や古いお位牌の処分はどうすればいいの?

お寺さんに古い位牌の「魂」を新しい回出位牌に移し替えて頂きます。 その際には「古い位牌」と「新しく作った回出位牌」をもっていきます。 「古い位牌」は、お焚き上げして処分して頂きます。その際にはお寺さんに「お布施」をもってお焚き上げと入魂をお願いします。


回出位牌の飾る位置を教えてください。

回出位牌の飾る位置を教えてください。

回出位牌を飾る位置は、ご本尊より一段下の向かって右側が上座です。

回出位牌はご先祖様のお位牌という扱いになりますので、一番上座に飾ります。その反対の左側に通常のお位牌を飾ります。