享年と行年の違い【お位牌の知識】

享年と行年の違い【お位牌の知識】

お位牌の「享年」と「行年」の意味や違いについて解説させて頂きます。 お位牌をこれから作られる方に少しでも参考になればと思います。

お位牌の年齢表記の基礎知識

享年と行年の違い【お位牌の知識】まず初めに知って頂きたいのは本位牌を作成する際ですが、白木位牌に書かれている年齢表記通りに、本位牌を作成するのが一番良いです。行年や享年は寺院ごとにどちらを使うか異なり、見解も異なることがたまにあります。ですので寺院が変わっていない場合はそのまま記載することをおすすめします。白木位牌に行年●●歳と書かれていたらそのまま本位牌にもご記載下さい。 ですが過去に寺院が途中で変わった場合や、ご先祖のお位牌の表記がバラバラの場合は、下記の認識をもとに年齢表記を統一されることをおすすめします。その際には下記の形式にあわせる形でよろしいと思います。 ※寺院や地域によって考え方が違うことがありますので、一般的にという捉え方でご覧ください。

行年(ぎょうねん)とは

意味:行年は、故人が亡くなった時点での満年齢を示します。これは、一般的に私たちが日常で使う年齢の数え方と同じです。 :満年齢で70歳の場合、行年も70歳になります。

享年(きょうねん)とは

意味:享年は、亡くなった年齢を「数え年」で表したものです。数え年とは、生まれた年を1歳とし、以降、毎年正月に1歳ずつ加算していく方法です。明治時代までの年齢の数え方です。そのため、享年は通常の満年齢(現在の年齢の数え方)よりも1歳多くなることが一般的です。 :満年齢で70歳の場合、享年は71歳になります。 注意点:数え年なので誕生日が来たらではなく、正月に1歳ずつ加算されていきます。なのでタイミングによっては72歳になるケースがあります。

なぜ、上記の「享年のややこしい数え年」が存在するのか?

数え年は、明治時代まで日本で使われてきた年齢の数え方です。それゆえ伝統的な仏教文化において風習が残っているためです。寺院もいきなり、今日からお位牌の表記を変えますとできなかったためと思われます。(過去のお位牌との年齢差が生まれるため)

まとめ

お位牌に刻まれた「行年」と「享年」の違いは、享年が満年齢に1歳を加えた年齢が多いのに対して、行年は満年齢そのものを示している点です。 ※寺院や地域によって考え方が違うことがありますので、不明な場合は寺院に聞くのが良いでしょう。 最後までご視聴頂きありがとうございました。
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当記事に関連する「よくある質問」

お位牌はいつまでに作るの?

葬儀のときの「白木位牌は49日法要までの仮の位牌」ですから、49日法要までに仏壇店で本位牌につくり変えます。


新しく作った本位牌は、49日法要の時に菩提寺の住職に魂入れをしていただきます
49日法要をお寺で行うときは、お寺さんに本位牌と仮位牌(白木位牌)を持参して魂の移し替えをしていただき、帰宅後、お仏壇に安置します。


お位牌は複数あってもいいの?

この質問はお客様から多く受けます。故人のお位牌が複数あることは、仏教上も全く問題ありません。過去の偉人などをみてもお位牌やお墓などは全国各地に必ずと言っていいほど複数あります。それだけ多くの方から手を合わせてもらえることこそ、故人にとっては幸せなのではないのでしょうか。位牌分けといって子供の数分、お位牌を必ず作るという地域もあります。


ガラス位牌やクリスタル位牌が素敵ですが、本位牌として問題ないの?

ガラス位牌やクリスタル位牌が素敵ですが、本位牌として問題ないの?

ガラス位牌やクリスタル位牌は、現代的で美しいデザインが特徴で、故人を偲ぶための新しい選択肢として人気があります。
仏教において位牌が必ず木製でなければならないという決まりは存在しません。最も重要なのは、位牌が故人を偲ぶための故人そのものであるという点です。故人の記憶を適切に反映し、祀ることができるならば、材質や形状は何も気にする必要はないでしょう。


浄土真宗ですがお位牌を作らない宗派と聞きました。本当に作らなくていいの?

浄土真宗ですがお位牌を作らない宗派と聞きました。本当に作らなくていいの?

浄土真宗では、亡くなった人は阿弥陀仏の救済によってすでに極楽浄土に往生していると考えられています。そのため、位牌を作らずに、「過去帳」や「法名軸」で故人を供養するのが宗派上は正式とされています。

しかし、お位牌を作りたいという気持ちは自由です。宗派の教えに関係なく、お位牌を作るお客様は多くいらっしゃいます。当店の浄土真宗のお客様のお位牌作成の割合としては「4割はお位牌」「3割は過去帳」「3割は法名軸」を作成されていきます。

お位牌を作るか不安な場合は、菩提寺に相談しましょう。もし浄土真宗の正式な供養をされたいという方は「過去帳」や「法名軸」での供養をご検討下さい。

※ちなみに浄土真宗には多くの派がありますが、その中で「浄土真宗高田派」に関してはお位牌を作ることが正式とされています。


異なる宗派のお位牌を一緒に祭ってもいいの?

例えば長男・長女で結婚されて両親の位牌がそれぞれある場合など、このようなケースは多々あることです。

お仏壇に異なる宗派のお位牌を祀ることに関しては、ご家族さえよければ問題ないです。

宗派に関してはもともと別々のご宗派だった家が一つになるので「梵字」や住職によって異なる「行年・享年の書き方」などが違うと思いますが、今後作るお位牌に関しては、お付き合いされていくお寺さんの書き方に合わせていくとよいでしょう。


無宗教ですがお位牌はいるの?

無宗教ですがお位牌はいるの?

無宗教の場合、お位牌を作るかどうかはご家族の意思でお決めになられれば良いと思います。ですが日本人の感覚からいえばやはり祈りの対象としてお位牌を持つことをお勧めします。

無宗教などの方で戒名が無い場合は、一般に「○○○○之霊位」というように生前の名前を表面に記入して位牌を製作します。その場合、裏面は没年月日と行年(享年)を裏面に記入します。


お位牌のサイズの選び方を教えてください。

お位牌のサイズの選び方を教えてください。

本尊とのバランス1

ご本尊より背が高くならないように「ご本尊の総高 > 回出位牌の総高」でお位牌を作るようにします。 お仏壇において一番重要性が高いものはご本尊となるためです。仏教的視点からお仏壇の中で「ご本尊は師匠」で「お位牌は弟子」の関係です。なので師匠の高さは超えないようにするのが良いといわれています。

本尊とのバランス2

推奨のバランスとしては、上記のようにお仏壇に設置した際にお仏壇の最上段にある「ご本尊」の目線より背が高くならないようにするのが、良いバランス例です。ですが段数が少ないお仏壇もありますのでこちらはあくまで必ずではないですが、推奨としてお考え下さい。

既存位牌とのバランス

ご先祖様のお位牌より背が高くならないように作るようにすると良いでしょう。

それゆえ、新しくお仏壇とお位牌を購入される場合は、最初に小さいお位牌を作ってしまいますとその後の位牌がどんどん小さくなってしまいますので、お仏壇に合わせあまり小さすぎないお位牌をお選びいただくことをお勧めいたします。


お位牌は電話で注文できますか?

お位牌は文字入れ商品ですので、お電話でのご注文は「聞き間違い」の原因にもなるため電話注文は受け付けておりません。

ネット上から文字入れ情報を記入の上、ご注文をお願いいたします。


お位牌のネット通販で心配です。きちんと届きますか?

当店では月間300本程度の位牌を製作し、間違いなくお届けできるよう以下のような受注体制を設けております。

■レイアウト確認サービス(+500円)
彫りの着工前に文字内容やレイアウトに間違いがないか、位牌の校正画像をメールでご確認いただけるサービスです。
校正の修正は2回までは追加料金がかかりません。

■納期管理
万が一お位牌の在庫状況などによりご法要日までにお届けが困難な場合には、受注後速やかにご連絡いたします。

お客様にご不安がないようきめ細やかなご連絡を徹底しておりますので、どうぞ安心してご注文くださいませ。


お位牌には保証期間はありますか?

ルミエールでは「5年間のお位牌の保証制度」を設けております。通常に使用していたのに不具合等がありましたら「保証期間内でしたら無料で修理」させて頂きます。

保証規定

以下の場合は無料保証の対象外となりますのでご注意ください。

・取扱い説明書に反する使用によって生じた不具合・故障
・お買上げ後の移動・落下・衝撃によって生じた不具合
・天災によって生じた不具合・故障(地震・火災・風水害・落雷等)
・保証期間を過ぎた場合

特記事項

・保証期間はお位牌がご自宅に到着してからの期間となります。
・入魂後のお位牌は魂抜きを事前に菩提寺にして頂いてから当社がお預かりする形となります。
・寺院にお支払いするお布施代金などは保証対象外です。
・保証・交換の際、対象商品が製造・販売中止の場合、当社が指定する同等の代替品と交換となる場合があります。
・商品保証は国内のみ有効となります。
・商品保証は当社から直接ご購入頂いた商品のみ有効となります。

上記の保証期間はあくまで目安であり、保証期間後でも柔軟に対応させて頂きたいと考えております。
是非、ご安心してご購入くださいませ。


お位牌を購入した後は入魂するの?

お位牌を購入した後は入魂するの?

「お位牌」を購入した際には寺院に入魂して頂きます。

多い流れとしては49日法要の際に「49日までの仮位牌」と「仏壇店で作った本位牌」をもっていき、新しい本位牌へ魂の移し替えをしてもらいます。

その際に寺院に渡す御礼の表書きは「お布施」です。当店ではお位牌購入者様へ無料で「お布施袋」をサービスしています。

ご本尊(仏像や掛け軸)を新しく購入したときには、なるべく同時のタイミングで入魂(開眼供養)を行います。その際は「お布施」と「開眼供養料」の両方を用意するのが一般的です。


お位牌がたくさんあって仏壇に収まらないのです。何か良い方法があれば教えてください。

お位牌がたくさんあって仏壇に収まらないのです。何か良い方法があれば教えてください。

お位牌は複数のお位牌をまとめる方法が2通りありますのでご紹介致します。

回出位牌にまとめる

1つ目は、回出位牌(繰出位牌)に変えて複数のご先祖様のお位牌をひとつにまとめることができます。
回出位牌は商品によりますが大体8枚~10枚くらい札板が入っています。

先祖代々の位牌を作り、文字情報は過去帳へ

2つ目は、『○○家先祖代々之霊位』という形で新しくお位牌を作り、ご先祖様のお位牌をひとつにまとめます。
その際、戒名などの入ったご先祖様のお位牌はお寺さんに依頼し、お焚き上げします。この場合、ご先祖様の戒名などが分からなくなってしまいますので「過去帳」という仏具にご先祖様の戒名等を記入しておけばなお丁寧でしょう。


お位牌の字体(フォント)は選べますか?

お位牌の字体(フォント)は選べますか?

お位牌の書体は2種類のパターンからお選びいただけます。

  1. 標準彫り:綺麗な楷書体になります。文字間も均一で、お客様の約70%がこちらの書体をお選び頂きます。
  2. 手彫り風:手書きのような書体です。書道でいう「ハライ」「ハネ」が特徴的な書体です。なお、通常の文字で入ることがない場所などもハネる可能性がありますので予めご了承ください。


いずれも機械で彫った後に金を練り込み作成しています。
書き文字とは違い、しっかりと彫っているので、経年たっても消えることなく美しく残ります。経年劣化後に再度、金を入れなおすことも可能です。


お位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

お位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

まず初めにお位牌のレイアウトは必ずこのレイアウトにしなければいけないなどの決まりはありません。

初めてお位牌を作る方は一般的な形として「1人用パターン①」をオススメしております。
すでに他のお位牌がある場合は、他のお位牌にレイアウトを合わせる形が良いでしょう。


夫婦位牌で2名で1つのお位牌にしたいです。夫婦位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

夫婦位牌で2名で1つのお位牌にしたいです。夫婦位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

夫婦位牌もレイアウトは必ずこのレイアウトにしなければいけないなどの決まりはありません。

初めてお位牌を作る方は一般的な形として「2人用パターン①」「2人用パターン②」をオススメしております。
すでに他のお位牌がある場合は、他のお位牌にレイアウトを合わせる形が良いでしょう。

また当店では「片側に彫り、経年後にもう片側彫る」ということはできません。これは経年後の文字入れ時に損傷リスクを伴う為です。また文字の色合いなども年数次第で変わってしまいますので、美しくない為です。

もし当店で夫婦位牌を作る場合は「同時に彫りを入れる際」に承ることができます。例えば、父上様の1名用の位牌が既にあり、母上様が亡くなった場合に、父上様の1名用のお位牌の魂を、新しい2名用の夫婦位牌に「49日法要の際に魂を移す方法」をとることで「同時に彫りを入れる」ことが可能です。

※さらに詳しく知りたい方は「夫婦位牌を作る際に知っておきたい7つのこと」をご覧ください。


戒名は作りませんでした。俗名のみのお位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

戒名は作りませんでした。俗名のみのお位牌のレイアウト(文字配列)を教えてください。

戒名が無い場合、生前の名前(俗名)の下に「〇〇〇之霊位」と入れる事で戒名を授かる事と同じ意味をなすと言われています。

故人様が山田花子さんであれば「山田花子之霊位」となります。之霊位は「のれいい」と読みます。これをご戒名の代わりとしてお位牌の表面の真ん中に配置します。

お位牌の中央上部に梵字・冠文字を設けることがありますが、梵字・冠文字もその宗派の教えに沿うことを意味しますので、戒名無し位牌はまず付ける事はありません。

※さらに詳しく知りたい方は「戒名なしで俗名のみで作る本位牌の作り方」をご覧ください。


ご先祖様のお位牌をまとめる「先祖位牌」の作り方を教えてください。

ご先祖様のお位牌をまとめる「先祖位牌」の作り方を教えてください。

まず基礎知識としてご先祖様のお位牌を「先祖位牌」に移してよい時期は「33回忌」又は「50回忌」の「弔い上げ(とむらいあげ)」後となります。

先祖位牌の表面には「○○家先祖代々之霊位」といれます。その上には「梵字・冠文字」または「家紋」を入れることもあります。そして先祖位牌の裏面は何も記載しません。

また彫り文字の内容を残したい場合は「回出位牌」や「過去帳」を作られることをおすすめします。

※さらに詳しく知りたい方は「先祖代々の位牌の作り方」をご覧ください。


水子(0歳)のお位牌の作り方を教えてください。

水子(0歳)のお位牌の作り方を教えてください。

産まれてくる前にお亡くなりになる子の事を「水子(みずこ)」と呼ばれます。葬儀や火葬などがお決まりの流れとなっている大人と違い、水子供養は必ず行わなくてはならないものではありません。

ですが、水子供養を行うことで、産めなかった子どもに対して愛情や謝罪の気持ちを伝え、「地蔵菩薩(お地蔵様)」に迷わず極楽浄土に行けるようにお願いすることで、自分の中で気持ちの整理もつけやすくなります。

水子位牌の作り方は、通常、上記のような表面のみのレイアウトが一般的です。俗名や没年月日も定かではないケースが多いので入れないケースが多いです。まれに、裏面に「行年 当歳(0歳の意)」と入れる場合もあります。

※さらに詳しく知りたい方は「水子供養・赤ちゃん・小さい子供のお位牌について」をご覧ください。


お位牌最上部に入れる「梵字・冠文字」「家紋」について教えてください。

お位牌最上部に入れる「梵字・冠文字」「家紋」について教えてください。

梵字・冠文字

梵字・冠文字とは宗派のロゴのようなもので、戒名(法名)の上に彫ります。
宗派によって梵字・冠文字を入れることが多い宗派、ほとんど入れない宗派、があります。
初めてお位牌を作られる場合は、上記の宗派別の形式に合わせる形でよろしいと思います。
また既に自宅にご先祖様のお位牌がある場合は、ご先祖様のお位牌の梵字・冠文字の有無に合わせる形で良いでしょう。

家紋(+3000円)

家紋の場合は有料(+3000円)ですが入れることができます。

通常お位牌は、ご指示がない限り、綺麗に文字が残る彫り文字で承っていますが、家紋の部分のみ「書き文字」の対応となります。(彫らないで表面から家紋の柄を金文字で転写する形式です)

彫りは対応できませんのでその点をご了承頂ければ、家紋入れの対応が可能です。

お位牌に家紋を書く位置ですが、お位牌の「表面最上部」に入れます。


49日法要までの「仮の位牌」の戒名の下にある「霊位」は「位」に変えて本位牌を作成するのですか?

49日法要までの「仮の位牌」の戒名の下にある「霊位」は「位」に変えて本位牌を作成するのですか?

49日法要までの白木位牌(仮位牌)から49日後の本位牌を作る際は、戒名下にある「霊位」の「霊」の文字を抜いて「位」だけにして本位牌を作ります。

これは49日法要をさかいに故人様が「霊」から「仏(ほとけ)」へ変わられたという意味合いがあります。

また「位」も入れずに、戒名だけにされる方もいらっしゃいます。何も入れない場合でも特におかしいわけではありませんが、日本の伝統的な習慣を尊重するならば、「位」を入れることをお勧めします。

ちなみに通常お位牌を作らない「浄土真宗」の場合で、もしお位牌を作る場合は、法名(戒名のようなもの)の下には「位」を入れないで作ることが一般的です。これについては「お位牌作らない浄土真宗でもお位牌を作りたい方へ【お位牌の作り方】」をご覧ください。


年齢の表記の「行年」「享年」について教えてください。

まず初めに知って頂きたいのは白木位牌に書かれている年齢表記通りに、本位牌を作成するのが一番良いです。行年や享年は寺院ごとにどちらを使うか異なり、見解も異なることがたまにあります。ですので寺院が変わっていない場合はそのまま記載することをおすすめします。白木位牌に行年●●歳と書かれていたらそのまま本位牌にもご記載下さい。


ですが過去に寺院が途中で変わった場合や、ご先祖のお位牌の表記がバラバラの場合は、下記の認識をもとに年齢表記を統一されることをおすすめします。その際には下記の通りに作る形でよろしいと思います。

行年(ぎょうねん)


意味:行年は、故人が亡くなった時点での満年齢を示します。これは、一般的に私たちが日常で使う年齢の数え方と同じです。


:満年齢で70歳の場合、行年も70歳になります。

享年(きょうねん)


意味:享年は、亡くなった年齢を「数え年」で表したものです。数え年とは、生まれた年を1歳とし、以降、毎年正月に1歳ずつ加算していく方法です。明治時代までの年齢の数え方です。そのため、享年は通常の満年齢(現在の年齢の数え方)よりも1歳多くなることが一般的です。

:満年齢で70歳の場合、享年は71歳になります。

注意点:数え年なので誕生日が来たらではなく、正月に1歳ずつ加算されていきます。なのでタイミングによっては72歳になるケースがあります。

※もっと詳しく知りたい場合は「享年と行年の違い【お位牌の知識】」をご覧ください。


白木位牌には入っていても「本位牌には入れない文字」を教えてください。

白木位牌には入っていても「本位牌には入れない文字」を教えてください。
  • 【新帰元】仮位牌の上部に書かれている「新帰元」という文字
  • 【事(叓)】俗名の下にある「事(叓)こと」という文字
  • 【没・寂】没年齢の下にある「没・寂・卒・往生」という文字
  • 【霊】戒名の下にある霊位の「霊」という文字

これらの文字は本位牌では基本的には入れません。

※さらに詳しく知りたい場合は「【本位牌の作り方】仮位牌にはあっても本位牌には入れない文字」をご覧ください。


旧字があります。別途料金がかかりますか?

旧字・異体字がある場合は基本的には無料と考えて頂いて大丈夫です。当社又はメーカーで過去に製作したことがある文字はデータが残っているためです。

ですが「作字」といって過去にも作った経験がない旧字・異体字に関しては有料(+3000円)となります。作字にあたるケースはあまりありませんが、もし作字になった場合は別途ご連絡させて頂き、ご相談させて頂ければと思います。

ご注文の際ですが、旧字・異体字はWEB上で記入すると文字化けなどが発生します。ですが当店ではWEB上からご指示頂けるように「旧字・異体字」の専用ページからご指示頂けるスムースな注文方法をとっております。


お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇に仏具一式を飾りつけたお飾り例です。モダン仏壇は仏具の飾り付けは必要最低限の仏具5~6点セットの「仏具セット」+「おりん」を飾るのが一般的です。

①本尊・・・お仏壇の中央一番高い位置に飾ります。「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

②脇侍(わきじ)・・・ご本尊の両脇に飾ります。脇侍も「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

③お位牌・・・ご本尊より一段下の向かって右側が上座です。既にお位牌がある場合はその段の左側に飾ります。

④仏飯器・・・2段目or3段目の段の向かって右側に飾ります。炊き立てのご飯を毎朝お供えします。

⑤茶湯器・・・2段目or3段目の向かって左側に飾ります。お仏壇の段(須弥壇)が2段しかない仏壇の場合はご本尊の足元に置きます。

⑥花立て・・・左の下の段に置きます。常花や生花を供える際に使用します。常花には「ブリザーブドフラワー」がオススメです。

⑦灯立(火立)・・・手前の「ロウソク」を付けやすい位置に配置します。お線香の火は「ロウソク」からつけるのが一般的です。

⑧前香炉・・・お仏壇中央の一番下の段です。中に「香炉灰 or 洗える香炉石」を入れてお線香をお供えします。

おりん・・・右側手前の鳴らしやすい位置が良いでしょう。音を出すことで、仏心を呼び覚ますという思想が根本にあると考えられています。

⑩線香差し・・・お線香を差しておくための台。使いやすい位置でお使いください。


仏具でお線香・ローソク・お花などのお供えをする意味とは?

仏具でお線香・ローソク・お花などのお供えをする意味とは?

仏具によって荘厳(しょうごん)して初めてお仏壇としての意味を持ちます。仏具はご本尊を供養するのと共に、ご先祖様や亡き人を供養するためのものです。

お線香を立てることも、お花を飾ることも、ロウソクに火を灯すことも、ご飯やお水をお供えすることと一緒で、仏様への「お供え」です。この5つのお供えを「五供(ごくう)」といいます。 なので仏具セットとして販売されているものはこの「五供」を行えるように「5点セット+線香差し」の6点の仏具から構成されているものが多いです。

【1】前香炉(お線香を供える意味)


前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。


【2】灯立て(ローソクを供える意味)


灯立ては仏様の「知恵」を意味するローソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。

【3】花立て(お花を供える意味)


花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。

【4】茶湯器(お水を供える意味)

お仏壇に水をお供えする理由は、亡くなった方は常に喉が渇いている状態にあると考えられているからです。また、毎日食べ物や飲み物に困ることなく生活できていることへの感謝を示す意味もあります。水の代わりにお茶をお供えする方もいます。これは決まりはありませんのでお水でもお茶でも良いでしょう。

※ 浄土真宗についてはお仏壇に水やお茶はお供えする必要がない宗派と言われています。


【5】仏飯器(ご飯を供える意味)

ご飯を仏様にお供えするのは、ご飯を食べるためではなく、炊き立てのご飯の湯気を召し上がって頂くためです。亡くなった方にとっては「香食(こうじき)」といって香りが食べ物になるためです。これはお線香を供える際と同じ考え方です。なのでご飯から湯気が出なくなったらお仏壇から下げて、おさがりを頂きます。また、毎日食べ物や飲み物に困ることなく生活できていることへの感謝を示す意味もあります。


仏具で3点セット(3具足)があるけど、仏具は3点の少ないものでもいいの?

仏具で3点セット(3具足)があるけど、仏具は3点の少ないものでもいいの?

先ほどの質問で回答した「五供」の中でも一番大切な仏具は「三具足(3点セット)」といわれる前香炉・灯立て・花立ての3つの仏具です。近年はお仏壇をコンパクトにされる方が多いですが、当店でもこの「三具足」は必ず飾られるようにご案内をしております。

【1】前香炉(お線香を供える意味)


前香炉でたくお線香は「香食(こうじき)」といって香りは亡くなった方の食べ物であるとされています。天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世を繋いでくれると言われています。


【2】灯立て(ローソクを供える意味)


灯立ては仏様の「知恵」を意味するローソクの明かりを灯すことで、あの世からこの世への誘導灯となり、架け橋の役目を果たしてくれます。

【3】花立て(お花を供える意味)


花立てに飾るお花は、花の芳香によって邪気をはらい、場を清らかにするという意味もありますが、美しい花を飾り、仏様に喜んで頂くという意味合いもあります。


仏具セットのサイズの選び方を教えてください。

仏具セットのサイズの選び方を教えてください。

【基礎知識】仏具のサイズについて

仏具セットでサイズ展開あった場合、すべての仏具のサイズが変わると勘違いされやすいのですが、ほとんどの場合、サイズが変わるのは「花立て」と「前香炉」のみです。その他の仏器・茶湯器・線香差しなどはサイズが変わらず共通の仏具です。

【本題】仏具のサイズの選び方


仏具のサイズを選ぶ場合は「お仏壇の内幅(内寸横幅)」を大体の参考にされると良いでしょう。仏具が6点セットの仏具数の場合を想定した仏具サイズです。

通常の形状の仏具

  • お仏壇の内幅28~38cmの場合 → 前香炉直径 約6~7.5cm(2~2.5寸)の仏具サイズが合う
  • お仏壇の内幅33~43cmの場合 → 前香炉直径 約9cm(3.0寸)の仏具サイズが合う
  • お仏壇の内幅43~cmの場合 → 前香炉直径 約10.5cm(3.5寸)の仏具サイズが合う

※推奨サイズより、意図的に仏具を小さくしシンプルに飾り付けるお客様もいます。


仏具の様々な材質のメリット・デメリット・お手入れ方法を教えてください。

仏具の様々な材質のメリット・デメリット・お手入れ方法を教えてください。

仏具の材質は金属製(主に真鍮)、ガラス製、陶器製、木製の仏具があります。それぞれメリット・デメリット・価格の違いなどがありますのでご紹介させていただきます。

金属製仏具

メリット:仏具の素材の中では一番種類が豊富なため、様々なデザインのものを選ぶことが可能です。

デメリット:サビが発生することがあります。大抵の金属製仏具は表面にコーティングしてあるため、そのコーティングがされている状態であれば錆びることはほとんどありません。

価格:リーズナブルなものから高額なもの様々あります。金属製の仏具を作る際は「金型」を作る金額が高額な代金がかかりますので大量生産できる仏具の場合はリーズナブルにすることが可能ですが、あまり選ばれない仏具ですと値段が高くなる傾向があります。

ガラス製仏具

メリット:美しさがあります。他の素材には表現できないような色合いもガラスは表現できるためお仏壇の中で見ていて飽きないような商品もたくさんあります。

デメリット:やはり割れてしまうことがあるのがデメリットです。仏具購入時に「もし割れてしまった際に単品購入可能か」を必ず確かめてから購入されることをお勧めします。ちなみに当店では全ガラス仏具で単品補充に対応しております。

価格:一口にガラス製仏具といってもガラスを生産する工法で値段が大きく変わります。吹きガラスなどで1つずつ作る仏具は美しさの反面、職人の手作りのため高くなります。型にガラスを流し作る工法では、大量生産できるためリーズナブルな価格になります。

陶器製仏具

メリット:仏具の中では一番リーズナブルなため、予算が合わない場合などは是非ご検討頂くと良いでしょう。また花柄などの絵柄が好みの方はニーズが合いやすいでしょう。

デメリット:やはり割れてしまうことがあるのがデメリットです。仏具購入時に「もし割れてしまった際に単品購入可能か」を必ず確かめてから購入されることをお勧めします。ちなみに当店では全ての陶器製仏具が単品補充に対応しております。

価格:仏具の中では一番リーズナブルな価格帯です。当店でも5点セットで10000円を下回る価格のものからラインナップがあります。ブランド名(大倉陶園や深川製磁など)が入ると高級になります。

木製仏具

メリット:木目を出しているお仏壇には良くマッチします。お仏壇全体に木のぬくもりが漂います。触った際の手触りなどもどこか暖かさを感じます。

デメリット:木製仏具は種類があまり多くない為、多くの商品からは選ぶことはできないでしょう。また木のフシなどが表面にでることがあります。また、100%木材で作ることはできません。なぜなら花立てや茶湯器など水を使う仏具は木材では役割を果たせないため内側が金属などの異素材になっていることがほとんどです。

価格:リーズナブルなものから高額なもの様々ありますが、基本的に高額帯のものが多いです。木製仏具は需要が少なめなのでメーカーも大量生産できず、割高になりやすい傾向があります。


仏具を単品で購入できますか?

一部の仏具シリーズは単品購入も可能です。「単品販売可能な仏具」のカテゴリをご覧下さい。

なお一式セットで購入するメリットとしては当店オリジナルの「天然石の洗える香炉石」はセットで購入して頂いた方のみのサービスとなりますので、予めご了承ください。


古い「仏具セット」や「おりん」の処分方法を教えてください。

仏具セット」や「おりん」の処分は魂が入っているものではありません。なので各市町村の分別ルールに従ってご自身で廃棄処分してよいでしょう

仏像掛け軸お位牌に関しては魂が入っている仏具となりますので住職に依頼をして「魂抜き」をしてもらい、住職にお焚き上げ処分をして頂き、引き取って頂くのが一般的です。

もし寺院さんとのつながりがないお客様に限り、「本尊・お位牌・仏具etc の処分・お焚き上げ供養 」の仏具の処分をお受けしております。