コンパクト仏壇の選び方完全ガイド|サイズ・価格・置き場所・飾り方まで解説

コンパクト仏壇の選び方完全ガイド|サイズ・価格・置き場所・飾り方まで解説

住宅事情やライフスタイルの変化にともない、近年は「コンパクト仏壇」を選ぶご家庭が大きく増えています。一方で、サイズ表記や種類の呼び方なども店舗ごとに異なり、「どれを基準に選べばよいのかわからない」という声も少なくありません。

この記事では、コンパクト仏壇を購入する前に知っておきたい基本知識から、種類・機能・サイズ・価格・置き場所・買い替えの流れまで、選び方に必要な情報を一通り整理して解説します。ご自宅に合う一台を選ぶための判断材料としてお役立てください。

コンパクト仏壇とは?ミニ仏壇・小さい仏壇・小型仏壇との違い

コンパクト仏壇」「ミニ仏壇」「小さい仏壇」「小型仏壇」。仏壇店のサイトやチラシを見ていると、似たような言葉がいくつも登場します。結論からお伝えすると、これらの呼び方には業界共通の厳密な定義はありません。いずれも、従来の床置き型(台付き仏壇)よりも小ぶりで、家具やチェストの上に置けるサイズ感の仏壇を指す総称として使われているのが実情です。

一般的な傾向として整理すると、

このような区分けで使われることが多いものの、メーカーによっては「ミニ仏壇=特に小さい手のひらサイズ」、「コンパクト仏壇=家具調の中型」のように独自の使い分けをしているケースもあります。購入時は呼び名にとらわれず、実寸(高さ・幅・奥行き)と中に納まるご本尊・お位牌のサイズで判断するのが確実です。


コンパクト仏壇が選ばれている理由

コンパクト仏壇が現在のような広がりを見せている背景には、いくつかの社会的・生活的な要因があります。

1. マンション・洋室中心の住環境の変化

仏間や和室を備えた住宅が減り、リビングや寝室の一角に仏壇を置くスタイルが一般化しました。床置きの大型仏壇では設置場所の確保が難しいため、家具の上に置けるコンパクトサイズが現実的な選択肢になっています。

2. 核家族化・単身世帯の増加

親世帯から仏壇を引き継いだものの、住居に入りきらないという理由で、コンパクトなものに買い替える方が増えています。

3. インテリアとの調和を重視する価値観

近年は、ウォルナットやオーク、ホワイトオークなど、家具と同じ素材感・色調で作られた「家具調のモダン仏壇」が主流になりつつあります。リビングに置いても違和感がないデザインが選ばれる理由のひとつです。

4. 価格の手に取りやすさ

伝統型の唐木仏壇や金仏壇と比べ、コンパクト仏壇は数万円台から購入できる商品も多く、心理的なハードルが下がります。またインターネットでの販売も一般的になってきており、価格競争が適正に行われてきて、価格も平準化されてきています。

5. 供養に対する考え方の変化

「形式よりも、毎日手を合わせる時間を大切にしたい」という考え方が広がり、サイズよりも「日常に溶け込むこと」を重視する方が増えています。

 

【タイプ別】コンパクト仏壇の主な種類と特徴

コンパクト仏壇は、形状によって大きく3つのタイプに分けられます。それぞれ向いている設置環境や使い勝手が異なるため、特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。

ステージタイプ(オープン型仏壇)

扉を持たず、ひな壇状の台の上にご本尊仏具を並べるオープン型の仏壇です。「毎日手を合わせる時間を、もっと身近にしたい」と考える方に選ばれやすい形状です。


特徴

  • 扉の開閉スペースが不要で、狭い場所にも置きやすい
  • 視覚的に開放感があり、家具やインテリアに馴染みやすい
  • 手を合わせるときに毎回扉を開ける必要がない

注意点

  • ご本尊お位牌が常に露出するため、ホコリ・日焼けなどの影響を受けやすい
  • 仏壇らしい荘厳さよりも、シンプルさ・現代性を優先したデザインが中心

ボックスタイプ(上置き仏壇)

伝統的な仏壇のかたちをそのまま小ぶりにした、扉付きの箱型タイプです。家具の上に「載せる」イメージで設置するため、上置き仏壇・卓上仏壇とも呼ばれます。落ち着いた雰囲気を残したい方、コンパクトだけど簡易的すぎないほうがいいと考えている方におすすめのタイプです。


特徴

  • 扉を閉めると中身が隠れるため、来客時もすっきり見える
  • ホコリや日焼けからご本尊お位牌を守りやすい
  • 木目を生かした家具調から、伝統的な唐木調まで意匠の幅が広い

注意点

  • 扉を両側に開いたときの幅が、本体幅より大きくなる形状が一般的
  • 棚の中に光が入りにくいため、内部照明の有無で印象が大きく変わる

壁掛けタイプ

壁にビス留めや金具で固定して使う、壁面設置型のコンパクト仏壇です。小さなお子さまやペットがいて中身を守りたい方に向くタイプです。設置面積の制約が大きいマンション住まいの方や、家具を増やしたくないミニマルな住空間に向いています。


特徴

  • 床面積・棚面積をまったく使わない
  • 視線の高さに合わせて設置でき、立ったまま手を合わせられる
  • 在宅ワークスペースや寝室など、限られたスペースでも導入しやすい

注意点

  • 【他社製品】工事が必要な商品が多い。なので賃貸住宅では不可能。
  • 一度設置すると位置の変更が手間。
  • 地震などの際に落下の危険性がある。

※壁掛け仏壇につきまして、2026年5月現在、新機種を開発中です。上記の注意点の部分の悩みを全て解決した機種となりますので、発表まで今しばらくお待ちください。2026年12月までの販売開始を目指しています。それまでは店頭販売のみ対応の上記の壁掛け仏壇をご覧ください。

【機能面】形状・扉・ライトの選び方

タイプの違いを把握したら、次は「機能面」での選び方です。同じコンパクト仏壇でも、扉の有無や照明の有無で日々の使い勝手や見た目の印象は大きく変わります。

ステージ型とボックス型のメリット・デメリット

両者は見た目だけの違いではなく、ご本尊お位牌をどう扱うかという思想の違いを反映しています。

観点 ボックス型 ステージ型
見た目の印象 伝統的・落ち着き モダン・開放的
ホコリ対策 強い(扉で守れる) 弱い(露出する)
設置スペース 扉の開閉幅が必要 本体サイズのみで済む
来客時の見え方 閉じれば隠れる 常に見える
日々の所作 扉を開けてから合掌 そのまま合掌できる

「日々の手を合わせやすさ」を最優先するならステージ型、「仏壇としての格や守られた空間」を重視するならボックス型、というのが大まかな選び分けの基準になります。

扉あり・扉なしの選び方

扉がありのコンパクト仏壇と扉なしのコンパクト仏壇の比較

扉ありを選ぶべきケース:

  • ご本尊・お位牌をホコリや直射日光から守りたい
  • 来客が多く、ふだんは閉じておきたい
  • 小さなお子さまやペットが触れる可能性がある

扉なし(ステージ型)を選ぶべきケース:

  • 設置スペースに余裕がなく、扉の開閉分のスペースを確保しづらい
  • 毎日の合掌を生活の一部として自然に組み込みたい
  • インテリアとの一体感を重視したい

なお、ボックス型の中には「扉収納できるタイプ」のものもあり、「扉ありだが開閉スペースをあまり取らない」ハイブリッドな構造も選べます。


上部ライトは必要か

最近のコンパクト仏壇には、内部や上部にLEDライト付きのコンパクト仏壇が増えています。ライトの有無は機能というよりご本尊お位牌の見え方に直結する要素です。

コンパクト仏壇の上部ライトがあるミニ仏壇とないミニ仏壇の比較

ライトがあるメリット

  • 内部が暗くなりがちなボックス型で、ご本尊お位牌の表情が見えやすくなる
  • 朝夕の薄暗い時間帯でも、手を合わせる対象がはっきり認識できる
  • 仏壇全体の雰囲気が引き立ち、装飾的な意味でも効果がある

ライトがなくても問題ないケース

  • ステージ型で、もともと外光が入りやすい
  • 設置場所が明るく、日中でも内部までしっかり光が届く
  • ローソクの明かりだけで拝みたいという考え方を大切にしたい

LEDの場合、消費電力・発熱ともに小さいため、長時間の点灯でも仏壇本体への負担はほぼありません。コンセントが近くに必要かどうかだけ、設置前に確認しておくとよいでしょう。


【実用面】失敗しないコンパクト仏壇の選び方5つのポイント

ここからは、実際に購入する場面で押さえておきたい実用面のポイントを5つに分けて解説します。デザインや価格だけで決めてしまうと、「置いてみたら合わなかった」「お位牌が入らなかった」といった失敗につながりやすいため、それぞれを順に確認していきましょう。

小さい仏壇の飾り方|本尊・お位牌・仏具はどうする?

コンパクト仏壇に納める基本のアイテムは、伝統的な仏壇と大きくは変わりません。ただし、限られたスペースに収めるための工夫が必要になります。


基本の配置

  • ご本尊:仏壇の中央・最上段に安置します。仏像のほか、掛軸タイプもあり、コンパクト仏壇では掛軸タイプが選ばれやすい傾向にあります。
  • お位牌ご本尊の一段下、または左右に配置します。複数ある場合は、向かって右側に古い(先祖代々)、左側に新しい位牌を並べるのが一般的です。お位牌のサイズも、伝統的な4寸前後ではなく3寸〜3.5寸の小ぶりなものを選ぶケースが増えています。
  • 三具足(みつぐそく):花立・香炉・燭台の3点。一段下の中央に香炉、向かって右に燭台、左に花立を置きます。本格的な配置では「五具足」(花立と燭台が左右一対ずつ)になりますが、コンパクト仏壇では三具足の仏具セットが現実的です。
  • おりん:手を合わせる際に鳴らすおりん。手前の届きやすい位置に置きます。

サイズの選び方|13号・14号・16号・18号の違い

仏壇のサイズ表記でよく使われる「号(ごう)」は、おおむね本体の高さを「寸(すん)」単位で表したものです。1寸=約3.03cmなので、号数に約3を掛けると目安の高さ(cm)になります。

コンパクト仏壇でよく見かけるサイズの目安

号数 高さの目安 適した置き場所
13号 約39cm前後 チェスト上、棚の上、デスク横
14号 約42cm前後 同上、ややゆとりが出る
16号 約48cm前後 リビングボード、サイドボードの上
18号 約54cm前後 落ち着いた専用台、和室の地袋上

ただし号数はあくまで「高さ」のみを表す指標で、幅・奥行きはメーカーによって大きく異なります。同じ16号でも、横幅が30cm台のスリムタイプと、40cm超のゆったりタイプがあるため、必ず3辺すべての実寸を確認してください。


浄土真宗の場合のコンパクト仏壇の飾り方

宗派によって仏壇の飾り方は異なりますが、特に浄土真宗本願寺派浄土真宗大谷派は他の宗派と作法が大きく違うため、注意が必要です。

浄土真宗の方のための仏具を飾ったコンパクト仏壇

浄土真宗の主な特徴

本願寺派(お西)と大谷派(お東)の違い

両派は同じ浄土真宗ですが、本尊や脇侍や仏具の意匠が異なります。

  • 本願寺派:脇掛けは「蓮如上人」「親鸞聖人」が一般的。仏具は黒っぽい色が多い。
  • 大谷派:脇掛けは「南無不可思議光如来」「帰命尽十方無碍光如来」の九字十字名号が一般的。仏具は金色系が多い。

※もしお客様で浄土真宗様で、宗派の飾り方を重視する場合は当店スタッフに「浄土真宗に合わせた飾りを提案して」とおっしゃって頂ければご提案しますのでお気軽にお申し付けください。


 


※ご家庭の宗派が不明な場合は、下記の記事をご覧下さい。


置き場所別の選び方|マンション・リビング・寝室・棚上

設置場所によって、選ぶべきサイズ・タイプ・向きは変わります。先に置き場所を決め、そこから逆算してサイズを絞り込むのが、失敗を防ぐ最短ルートです。


まず押さえる、置き場所の絶対条件

部屋の種類にかかわらず、コンパクト仏壇には共通して避けるべき環境があります。

  • 直射日光が長時間あたる窓際は避ける(木材の反り・色焼けの原因)
  • エアコンの風が直接あたる位置は避ける(乾燥によるひび割れ)
  • 加湿器のすぐそばも避ける(過湿による塗装の白濁・カビ)
  • キッチンの油煙が届く位置は避ける(仏具の変色・ベタつき)
  • 床に直置きせず、専用台または安定した家具の上に設置する

これらは「仏壇としてのマナー」というより、家具としての経年劣化を抑えるための物理的な条件です。リビング・寝室どこに置く場合も、まずここから消去法で候補を絞ります。

マンション・アパートの場合

マンション・アパートにあるコンパクト仏壇に祈る女性

集合住宅では専用の仏間を確保することはほぼ不可能です。リビングや寝室の一角を使う前提で考えます。マンションは戸建てに比べて気密性が高く、エアコンによる乾燥の影響を受けやすいため、エアコン直下を避けるレイアウトを優先してください。

ワンルーム・1Kなど居住面積が限られる住まいでは、壁掛けタイプまたは〜13号クラスのステージ型仏壇が現実的な選択肢です。壁掛け仏壇の場合かつ賃貸の場合、壁にビス穴を開けることが原状回復義務に抵触する可能性があるため、工事不要の壁掛け仏壇を選ぶ事をおすすめします。

リビングに置く場合

コンパクト仏壇がリビングにあってそれを囲んで家族がいる風景

家族が集う場所のため、インテリアとの調和を最優先で考えます。ステージ型仏壇や、リビングボードと木目が合うボックス型の上置き仏壇が人気です。テレビの真上・真横は気が散りやすいため避け、視線の通る落ち着いた位置を選びます。

リビング設置の場合、家具と仏壇の素材・色味を揃えることが違和感をなくす最大のポイントです。ウォールナット家具にはウォールナットの仏壇、オーク系の家具にはオーク・タモ系の仏壇、というように木目の系統を合わせると、家具の延長として自然に馴染みます。

寝室に置く場合

寝室においたコンパクト仏壇のイメージ

寝姿に対して仏壇が真正面・足元になる配置は避けるのが一般的です。枕元の延長線上に置かない、ベッドから直接見上げる位置にしない、といった配慮があると違和感が少なくなります。コンパクトな上置きタイプや壁掛けタイプが選ばれやすい場所です。

これらは厳密な宗教上の決まりというよりも、「ご先祖や仏様に対して失礼にならないように」という慣習的な配慮です。気になる方は、ベッドのヘッド側と同じ壁面に置く、またはベッドから対角線上の壁面に置くというレイアウトで回避できます。

棚の上・チェストの上に置く場合

和風の家具の上に置いたコンパクト仏壇

家具側のスペック確認が、設置成功の決め手になります。確認しておきたい3つの寸法・数値があります。

  • 天板の幅:仏壇本体の幅+左右に各5cm以上の余裕(仏花・お供えのスペース)
  • 天板の奥行き:仏壇の奥行き+手前2〜3cmの余裕(前にせり出すと地震時に転倒リスク)
  • 耐荷重:本体重量+仏具・お位牌の重量を見込んで、家具の耐荷重に余裕があるか

特に奥行きは見落としやすいポイントです。コンパクト仏壇は本体の奥行きが30cm前後あるものが多く、奥行き35cmの一般的なサイドボードに置くとほぼ余裕がありません。仏花を供えるとさらに前にせり出すため、設置前に天板にメジャーを当てて確認することをおすすめします。なお、カラーボックスや突っ張り棚など軽量家具への設置は、耐荷重不足と地震時の転倒リスクから基本的に避けてください。

仏壇の向きについて

仏壇を置く向きについては、宗派や考え方によって主に次のような説があります。

  • 南面北座説:南向きに置く(曹洞宗・臨済宗)
  • 西方浄土説:西向きに置き、東に向かって拝む(浄土系)
  • 本山中心説:本山の方角を向くように置く(真言宗)
  • 向き不問:方角は気にしなくてよい(日蓮宗)

ただし、現代の住宅では間取りの制約から、希望どおりの向きで設置することは難しいケースが大半です。「向きを完璧に整えること」よりも「毎日無理なく手を合わせられる位置に置くこと」のほうが、現代の供養においては実質的に重要という考え方が、多くの仏壇店・寺院でも示されています。さらに詳しくは下記の記事をご覧ください。


価格相場と安い仏壇・高い仏壇の違い

コンパクト仏壇の価格は、1万円台から20万円超まで非常に幅があります。価格差の主な要因は次のとおりです。

コンパクト仏壇の価格による機能の差

価格に影響する要素

  1. 表面素材:MDF・プリント化粧板(安価)/突き板(中価格)/無垢材(高価)
  2. 木材の種類:パイン・タモなど一般材(安価)/ウォルナット・オーク・チーク(中〜高価)/黒檀・紫檀などの唐木(高価)
  3. 塗装・仕上げ:ウレタン塗装(標準)/オイル仕上げ・漆仕上げ(高価)
  4. 生産国・職人技:海外生産(安価)/国産・伝統工芸(高価)
  5. 照明・収納などの機能:LEDライト、引き出し付きなど
  6. 構造上の意匠:留め繋ぎ、蟻組、かんざし などの木工技術

コンパクト仏壇の価格帯による注意点・確認点

ここでは、価格帯ごとにどのような特徴か、価格ごとの注意点・確認点を整理します。

〜5万円:エントリー価格帯

プリント化粧板・MDF素材の海外製の商品が中心。ステージタイプも豊富で、まずはコンパクト仏壇を試してみたい方や、急ぎで用意したい方に向きます。この価格帯は、本体がプリント化粧板で、年数が経つと表面が剥がれる、扉の蝶番が緩むといった経年劣化が早く進む商品が多い傾向があります。仏壇は数十年単位で使うものなので、価格だけでなく「いつまで使う想定か」も含めて検討することが大切です。

この価格帯で確認したいポイント:扉の建付け、引き出しのスライドの滑らかさ、表面の仕上がり。

5〜10万円:実用と質感のバランス帯

突き板や良質な合板を使った家具調仏壇が増えてきます。ウォールナット・オークなど、リビング家具と合わせやすいデザインが豊富。LEDライト付き・引き出し付きなど機能面も充実してきます。

この価格帯で確認したいポイント:木目の自然さ、扉や引き出しの精度。

10〜20万円:長く使える本格コンパクト帯

無垢材を一部に使った商品や、国産メーカーの製品が選択肢に入ってきます。仕上げの丁寧さ、金具の質感、開閉のなめらかさといった「使い込むほどに馴染む」要素が出てきます。

この価格帯で確認したいポイント:素材表記(無垢/突き板の使用箇所)、生産国、保証期間。

20万円以上:本格・高品質帯

無垢材などを使い、伝統的な工法で仕上げた本格派コンパクト仏壇。コンパクトサイズでありながら、伝統型仏壇の風格と耐久性を備えます。この価格帯では、無垢材・突き板の質感、扉の収まり、金具の精度といった「経年で愛着が増していく作り込み」に違いが出てきます。長く使い、いずれ次世代に引き継ぐ可能性もあるなら、価格相応の価値が見出せます。

この価格帯で確認したいポイント:産地、職人・工房、保証期間。


古い仏壇からコンパクト仏壇へ買い替える流れ

ご実家の仏壇を引き継いだものの、住居に合わずコンパクト仏壇に買い替える。というケースは年々増えています。この場合、新しい仏壇を買って終わりではなく、古い仏壇の「閉眼供養」と「処分」という大切な手順があります。

古いお仏壇の処分・コンパクト仏壇への買い替えのイメージ

1. 菩提寺・宗派に相談する

最初に行うべきは、菩提寺への連絡です。「古い仏壇を処分し、コンパクト仏壇に替えたい」と伝え、閉眼供養(魂抜き/お性根抜き)を依頼します。檀家でない場合や宗派を問わない場合は、葬儀社や仏壇店経由で僧侶を手配してもらえることもあります。

2. 閉眼供養(魂抜き)を行う

僧侶に古い仏壇の前で読経していただき、ご本尊や位牌に込められた「魂」を抜く儀式です。この供養を済ませることで、仏壇は「ただの木製の箱」となり、処分が可能な状態になります。お布施の目安は1〜3万円程度(地域・宗派により異なります)。

3. 古い仏壇を処分する

処分方法は主に次の3つです。

  • 仏壇店の引き取りサービス(買い替え時の特典として割引になることも多い)
  • お焚き上げを行う寺院・専門業者への依頼
  • 一般廃棄物として自治体ルールに従って処分(要事前確認)

お位牌・過去帳・遺影などは、新しい仏壇に引き継ぐか、別途お焚き上げで供養します。


4. 新しいコンパクト仏壇を選ぶ・購入する

本記事で解説してきたポイントを参考に、ご自宅に合うサイズ・タイプを選びます。古いお位牌をそのまま引き継ぐ場合は、新しい仏壇のスペースに収まるかを必ず確認してください。


5. 開眼供養(魂入れ)を行う

新しい仏壇を設置したら、再び菩提寺の僧侶に読経していただき、ご本尊・お位牌に魂を入れる「開眼供養」を行います。これで新しい仏壇が「拝む対象」として機能するようになります。お布施の目安は閉眼供養と同程度です。


なお、浄土真宗では「魂を入れる/抜く」という表現は使わず、入仏式(にゅうぶつしき)/遷仏式(せんぶつしき)と呼びます。意味合いも「魂の移動」ではなく「仏様をお迎えする/お送りする儀式」となります。

6. 日々のお参りを始める

仏具の配置を整え、毎日のお参りを始めます。形式以上に、毎日続けることが供養の本質です。


まとめ|暮らしに合うコンパクト仏壇を選びましょう

コンパクト仏壇選びは、サイズ・タイプ・価格・宗派・置き場所など、検討すべき項目が多く、最初は迷いやすいものです。しかし、ポイントを順に押さえていけば、ご家庭に本当に合う一台を見つけることは決して難しくありません。

仏壇は、家族と先祖をつなぐ大切な存在です。「立派なものを持つこと」よりも、「毎日自然に手を合わせられる場所であること」のほうが、現代の暮らしにおいてはずっと意味があります。サイズや価格にとらわれすぎず、ご自身とご家族が心地よく過ごせる一台を選んでいただければと思います。

最後までご視聴頂き誠にありがとうございました。ご不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

インテリア仏壇ルミエール(千葉)のスタッフ 笹森裕貴(WEBサイト運営・情報発信担当)

店舗で日々いただくご相談(サイズ選び・素材・設置環境・宗派ごとの考え方など)をもとに、「何を基準に選べば失敗しないか」を分かりやすく整理して記事にしています。 また、宗派や地域差に関わる内容については、当店とご縁のある寺院関係者の助言を参考にしながら、一般的な慣習に配慮して執筆しています。

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faq

お仏壇に関連する「よくある質問」

コンパクト仏壇に扉は必要?扉あり・なしの選び方を教えてください。

コンパクト仏壇に扉は必要?扉あり・なしの選び方を教えてください。

お仏壇の扉の正式な使い方としては「朝に扉を開けて、夜に扉を閉める」です。ですが実際には「普段は開けたまま+来客時だけ閉める」が圧倒的に多いケースです。当店としても多くのお客様のお話からその考え方でいいと思っています。

コンパクト仏壇には扉が無いものが多いです。扉をつけて製品を開発しようと思うと、当然コストも上がります。なのでその分、扉付きのお仏壇は高くなります。

■ 扉なし

  • 価格が安い
  • スッキリしてリビングに馴染む
  • すぐ手を合わせられる

→ 価格・デザイン重視の方におすすめ


■ 扉あり

  • 少し高い(数千円~数万円差)
  • 来客時に生活感を隠せる
  • 仏教的に正式な飾り

→ 来客や正式な形を気にする方におすすめ

となります。さらに詳しく知りたい方は「お仏壇の扉はいつ閉めるの?扉の開閉のタイミングについて」をご覧ください。


コンパクト仏壇は上部ライトが無いのが多いけど、上部ライトは必要?

コンパクト仏壇は上部ライトが無いのが多いけど、上部ライトは必要?

上部ライトは必須機能ではなく+αの機能です。なので結論から言うと「安くシンプルなら不要、見た目重視ならあった方がいい」です。


■上部ライトの役割

  • 本尊や位牌を明るく照らす
  • 仏壇内部をきれいに見せる
  • 厳かな雰囲気をつくる


※仏壇では「光」は大事な要素で、本来はご本尊を照らす意味があります。


■ ライトなし(コンパクトに多い)

  • 価格が安い
  • シンプル・ミニマル
  • リビングに馴染みやすい


→ 手元供養・小型なら十分



■ ライトあり

  • 少し高い(数千円~1万円前後アップ)
  • 中が見やすい(特に夜)
  • 位牌や仏具がきれいに見える

→ 見た目・雰囲気を重視する人向け。ライトがあると「お位牌の金文字が視認性が良くなり」、また当店の「ガラス位牌」などを合わせて購入する場合は幻想的な雰囲気になります。


となります。ルミエールでは「上部ライトありのコンパクト仏壇」のコレクションがありますので、LEDライトは欲しいかつコンパクトな仏壇という方は是非ご覧ください。


ステージ型やボックス型などの形状によるメリット・デメリットを教えてください。

ステージ型やボックス型などの形状によるメリット・デメリットを教えてください。

■ ステージ型(オープンタイプ)
◎ メリット

  • おしゃれでインテリア性が高い
  • 圧迫感がなく、リビングに馴染む
  • 価格が比較的安い
  • 出し入れ・お手入れが楽


✕ デメリット

  • ホコリが乗りやすい
  • 生活感が出やすい(常に見える)
  • 来客時に気になる人もいる
  • 仏壇らしさはやや弱い


→ ステージ型は、リビングに馴染むデザインを重視したい方や、手元供養として気軽に手を合わせたい方に向いています。「仏壇らしさ」よりも日常の中にさりげなく溶け込むことを大切にしたい方におすすめです。


■ ボックス型(箱型・扉あり含む)
◎ メリット

  • きちんとした仏壇らしさがある
  • ホコリが入りにくい
  • 扉を閉めれば生活感を隠せる
  • 来客時も安心


✕ デメリット

  • 価格がやや高い
  • 奥行き・スペースが必要
  • 開閉の手間がある
  • 少し重たい印象になりやすい


→ ボックス型は、しっかりと供養の場を整えたい方や、来客時の見た目や生活感を気にされる方に向いています。扉によって空間を整えられる安心感があり、長く使うことを前提に落ち着いた供養環境を求める方に適しています。


小さい仏壇の場合、みんな本尊は飾ったりしている?それともお位牌だけ?

小さい仏壇の場合、みんな本尊は飾ったりしている?それともお位牌だけ?

小さい仏壇の場合は、「ご本尊お位牌」でお祀りする方もいれば、「お位牌だけ」でお祀りする方も多くいらっしゃいます。

本来は、ご本尊を中心にお祀りし、その手前や左右にお位牌を安置する形が基本です。そのため、宗派に合わせてきちんと整えたい方は、小さな掛軸小型の仏像スタンド型のご本尊などを選ぶとよいでしょう。

一方で、最近のモダン仏壇ミニ仏壇では、置く場所やサイズ、見た目のすっきり感を優先し、お位牌だけ、または遺影・写真とお位牌だけでお祀りするご家庭も増えています。

大切なのは、形式だけにとらわれすぎず、ご家族が日々手を合わせやすい形に整えることです。


コンパクト仏壇の仏具だけど、最低限どの仏具を飾ればいい?

コンパクト仏壇の仏具だけど、最低限どの仏具を飾ればいい?

コンパクト仏壇では、まず「花立・香炉・火立」の三具足が基本になります。あわせて、お参りの際に鳴らす「おりん」を置かれる方も多く、日々手を合わせる空間として整えやすくなります。
さらに丁寧に整えるなら、ここに「茶湯器・仏飯器」を加えた 五具足 にします。さらに詳しくは「仏具の選び方」をご覧ください。


コンパクト仏壇は安いものと高いものは何が違う?

コンパクト仏壇は安いものと高いものは何が違う?

1. 素材の違い

安いものは、プリント化粧板・シート貼り・MDFなどが多く、木目も印刷で表現されていることがあります。
高いものは、天然木突板・無垢材・国産材などを使っていることが多く、木目の質感や経年変化に高級感があります。ちなみにルミエールのコンパクト仏壇は全て後者です。詳しくは「お仏壇の木材の使用量を解説」をご覧ください。

2. 仕上げの違い

安いものは、表面の質感がやや単調だったり、角や細部の処理が簡易的な場合があります。
高いものは、塗装の美しさ・手触り・角の丸み・扉の開閉の滑らかさなど、細かい部分の仕上げに差が出ます。

3. 耐久性の違い

安いものは、長く使う中でシートの剥がれ、表面の傷、扉のズレなどが出やすい場合があります。
高いものは、構造や金具、塗装がしっかりしていて、長く使いやすい傾向があります。

4. 生産国・職人技術の違い

安いものは海外製が多く、価格を抑えやすい反面、個体差が出ることがあります。
高いものは国産や職人仕上げのものが多く、細部の精度や安心感に差が出ます。

5. 機能の違い

高いコンパクト仏壇では、LEDライト付き・スライド棚付き・引き出し付き扉付き、など、使いやすさにも配慮されていることがあります。


マンション住まいです。コンパクト仏壇に買い替えを検討しています。他の方はどの部屋に置くことが多い?

マンション住まいです。コンパクト仏壇に買い替えを検討しています。他の方はどの部屋に置くことが多い?

マンション住まいでコンパクト仏壇に買い替える場合、最近は リビングに置く方が一番多いです。

昔は仏間や和室に置くのが一般的でしたが、マンションでは仏間がないことも多いため、今は 家族が自然に手を合わせやすい場所を重視して選ばれます。

多い設置場所

1. リビング
一番多いです。家族が集まる場所なので、毎日自然に手を合わせやすく、コンパクト仏壇やモダン仏壇とも相性が良いです。

2. 寝室
静かに落ち着いて手を合わせたい方に選ばれます。来客の目に触れにくいので、プライベートに祀りたい方にも向いています。

3. 和室・畳スペース
マンションに小さな和室や畳コーナーがある場合は、そこに置く方もいます。昔ながらの感覚に近く、落ち着いた雰囲気になります。

4. 書斎・個室
故人との時間を静かに持ちたい方や、他の家族と生活スタイルが違う方に選ばれることがあります。

避けた方がよい場所は、直射日光が強い場所、湿気が多い場所、エアコンの風が直接当たる場所、キッチンまわりなど油煙が届きやすい場所です。さらに詳しく知りたい方は「お仏壇の置き場所について」をご覧ください。


浄土真宗です。コンパクト仏壇の際はどんなお飾りがいい?

浄土真宗です。コンパクト仏壇の際はどんなお飾りがいい?

浄土真宗でコンパクト仏壇の場合は、基本は ご本尊を中心に、シンプルに整える」 形がよいです。


浄土真宗でコンパクト仏壇をお祀りする場合は、阿弥陀如来のご本尊を中心に、花立・香炉・火立・おりんなどを無理のない範囲で整えるのがおすすめです。

浄土真宗では、お線香を立てずに寝かせて焚く作法が一般的なため、「長香炉タイプの香炉」とも相性がよいです。

また、お位牌ではなく法名軸過去帳を用いることが多いですが、すでにお位牌をお持ちの場合は、ご家族やお寺様の考え方に合わせてお祀りされる方もいらっしゃいます。


古いお仏壇の処分・コンパクト仏壇への買い替えの手順を教えてください。

古いお仏壇の処分・コンパクト仏壇への買い替えの手順を教えてください。

古いお仏壇からコンパクト仏壇へ買い替える際は、まず現在のお仏壇の中にあるご本尊お位牌過去帳仏具などを確認します。特に古いお仏壇から買い替える場合は、今お祀りしているものをそのまま使うのか、新しく小さめの仏具に買い替えるのかも一緒に考えます。

当店では、「古いお仏壇の魂抜き供養処分」のほか、「古いお位牌・ご本尊・仏具の供養処分」サービスもご用意しております。大切にお祀りしてきたものを、そのまま処分するのが心配な方も安心してお任せいただけます。

また、新しくお位牌ご本尊を用意される場合は、菩提寺に魂入れをお願いします。お付き合いがない場合は当店で「開眼供養・入魂の代行サービス」も承っております。当店に全てお任せ頂く場合は古いお仏壇の処分から、新しいコンパクト仏壇の納品からお位牌へのお祀りまで、買い替えに必要な流れをまとめてご相談いただけます。


お仏壇の購入時期はいつ頃がいいの?

お仏壇を購入する時期は、四十九日までに購入する方が多いでしょう。
四十九日までに必ず本位牌を作りますが、その際に本位牌を飾る場所がないのは少し寂しい気がします。 故人を偲び、お線香をあげに来て下さる方もいらっしゃいますので出来れば早目に用意するのが理想です。

それ以外は、引っ越しによる買い替え・お盆お彼岸年回忌家の新築・リフォームなどを機会としてお求めになる方が多いです。お仏壇を購入するのに、良い時期、悪い時期はありません。「ご先祖様や故人様をご丁寧にお祀りしたい」そう思い立ったときが購入時期といえます。


お仏壇の意味や役割とは?

お仏壇は本来、「仏様をお祀りする家庭の小さなお寺」としての意味を持ち、「ご本尊を迎え、お位牌や家を守ってもらう」という背景があります。しかし、現代では宗教心が薄れてきたこともあり、従来の考え方よりも「故人を偲び、対話する場」としてお仏壇を購入する方が増えています。

東証一部上場の鎌倉新書が行ったお仏壇の購入後アンケートによると、以下のような回答が多く寄せられています。

  • 故人を思い出す頻度が増えた
  • 故人の出る夢を多く見るようになった
  • 以前よりも心が穏やかに幸せな気分になった

このように、お仏壇が日常生活にもポジティブな影響を与えていることが伺えます。

さらに、最近では「樹木葬や海洋散骨」などでお墓の在り方が変化してきました。それに伴い、遺骨の一部をミニ骨壺に納め、お仏壇に飾る方も増えています。お仏壇の役割も時代の変化と共に変わり続けています。


お仏壇は宗派によって違うの?

お仏壇は宗派によって違うの?

昔は宗派によって「浄土真宗は金仏壇」「それ以外の宗派は唐木仏壇」などありました。

ですが現代では「全宗派でスタンダードとなるモダン仏壇」が主流になり、宗派による違いを気にされる方はほとんどいなくなりました。

モダン仏壇・唐木仏壇・金仏壇とお仏壇の種類は様々ありますが、お好きなデザインのお仏壇を選ばれて良いでしょう。

現代ではお仏壇本体はお部屋にあう好きなものを選び、中に入れる「ご本尊」だけ宗派に合わせるのが一般的です。


お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇への「仏具の飾り方」を教えて下さい。

お仏壇に仏具一式を飾りつけたお飾り例です。モダン仏壇は仏具の飾り付けは必要最低限の仏具5~6点セットの「仏具セット」+「おりん」を飾るのが一般的です。

①本尊・・・お仏壇の中央一番高い位置に飾ります。「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

②脇侍(わきじ)・・・ご本尊の両脇に飾ります。脇侍も「仏像タイプ」「掛け軸タイプ」があります。

③お位牌・・・ご本尊より一段下の向かって右側が上座です。既にお位牌がある場合はその段の左側に飾ります。

④仏飯器・・・2段目or3段目の段の向かって右側に飾ります。炊き立てのご飯を毎朝お供えします。

⑤茶湯器・・・2段目or3段目の向かって左側に飾ります。お仏壇の段(須弥壇)が2段しかない仏壇の場合はご本尊の足元に置きます。

⑥花立て・・・左の下の段に置きます。常花や生花を供える際に使用します。常花には「ブリザーブドフラワー」がオススメです。

⑦灯立(火立)・・・手前の「ロウソク」を付けやすい位置に配置します。お線香の火は「ロウソク」からつけるのが一般的です。

⑧前香炉・・・お仏壇中央の一番下の段です。中に「香炉灰 or 洗える香炉石」を入れてお線香をお供えします。

おりん・・・右側手前の鳴らしやすい位置が良いでしょう。音を出すことで、仏心を呼び覚ますという思想が根本にあると考えられています。

⑩線香差し・・・お線香を差しておくための台。使いやすい位置でお使いください。


お仏壇の向き・方角は決まりがあるの?

お仏壇の向きに関しては、基本的には特定の方角に制限はありません。仏教の教えでも「この向きがいけない」といった決まりはありません。ただし、一般的には南向きや東向きが良いとされています。一方で、「北向きは避けた方が良い」と言われることもありますが、これは風水において北が陰の気を持つとされるためです。ただし、歴史的に様々な説があるため、特に強い信仰心がない限り、方角にこだわる必要はないでしょう。

【南面北座説】お仏壇の扉が南向きになる説

仏壇を南に向け、北を背にして仏壇を安置する考え方です。この向きは仏壇に直射日光があたらず、風通しもよいので、最適な仏壇の安置場所になります。ここから、仏壇の北向きはよくない、と言われるようになったようです。曹洞宗・臨済宗はこの向きを推奨するようです。

【西方浄土説】お仏壇の扉が東向きになる説

西方浄土とは極楽浄土のことで、西方浄土の方向にある西に向かって拝めるように、仏壇を東向き(お仏壇の扉を東に向ける)に安置します。浄土真宗本願寺派(西)・浄土真宗大谷派(東)・浄土宗・天台宗はこの向きを推奨するようです。

【本山中心説】宗派の総本山に向かって拝む説

お仏壇の前に座って礼拝するとき、拝む延長線上に宗派の総本山がある方向に安置します。
本山によって、住む場所によって、西向きにも東向きにも南向きにもなります。真言宗はこの考えを推奨するようです。

上記の通り、どの説をとるかでお仏壇の向きはどの方向にも変わります。あまり向きにはこだわらず住宅の事情に合わせて問題ないでしょう。


お仏壇の設置場所はどこがいいの?

お仏壇の設置場所はどこがいいの?

家の中でのお仏壇の設置場所は家族で毎日拝める場所を選ぶことが重要です。

従来は和室の「床の間」や「地袋(床の間の脇の小戸棚)」などに設置するのが一般的でしたが、近年では和室自体を設けない住宅などもあり、 モダン仏壇は洋間に置いても違和感がないという事からリビングなどに設置する方も多くなっております

またお仏壇は木材で出来ているので、冷暖房が直接当たってしまう場所や直射日光が当たる場所は劣化を早める為、避けて下さい

また同じ部屋の中に神棚を設けている場合、神棚とお仏壇が向かい合うのは避けたほうが良いでしょう。 どちらかに拝んでいるときに背を向けてしまうということから「凶相」であるといわれています。 2つ同じ部屋にを置く時は、並べて置くか、L字になるように置きましょう。


お仏壇のサイズの○○号って何?

お仏壇のサイズの○○号って何?

お仏壇の「高さ」を表すのに○○号という表記で表します。

仏壇・仏具の寸法は尺寸法が基本になっています。(1寸=約3cm 1号=約3cm)

例えば20号のお仏壇の場合、20×3でお仏壇の高さは60cmのお仏壇といった表記です。
上記をまとめると、高さ表記の〇〇号は「3」を掛ければ実際のお仏壇の高さとなると思って頂ければと思います。


お仏壇の種類はどれを選べばいいの?

お仏壇の種類はどれを選べばいいの?

お仏壇には、モダン仏壇と伝統型仏壇(唐木仏壇や金仏壇)があります。かつては宗派ごとに仏壇の形式が決まっていましたが、現代では多くのご住職様が様々な祈り方を受け入れており、お好みのデザインを選ぶことができます。近年では、全国的にモダン仏壇の出荷数が増えて主流です。

モダン仏壇(近年のスタンダード)

モダン仏壇は家具調仏壇やリビング仏壇とも呼ばれ、現代の生活様式に合ったタイプです。洋間・和室問わず設置できるため、人気が高まっています。特に首都圏では、お仏壇全体の出荷数の9割がモダン仏壇です。故人の好みやイメージに合わせやすい点も人気の理由です。宗派に関係なく使用でき、ウォールナットやメープルなどの家具材を用いて作られています。

伝統型仏壇(唐木仏壇)

唐木仏壇は、黒檀や紫檀などの輸入銘木や、ケヤキや桑などの国産銘木を使用し、木材の木目を生かして作られた伝統的な仏壇です。宗派による形の違いはなく、どの宗派でも使用できます。ルミエールでは唐木仏壇の取り扱いはありませんが、唐木の木材を用いて、シンプルな「和モダン仏壇」というジャンルで販売もしています。

伝統型仏壇(金仏壇)

金仏壇は、白木を素地に漆やカシューで仕上げ、金箔や金粉で装飾された豪華な仏壇です。蒔絵、彫刻、錺金具など日本古来の伝統工芸技法が用いられています。特に浄土真宗の各派で金仏壇が推奨されていますが、他の宗派でも使用できます。

以上のように、お仏壇には様々な種類があり、現代のライフスタイルに合わせたものを選ぶことができます。


お仏壇の購入価格は平均でいくら位?

お仏壇の購入価格は平均でいくら位?

全国のお仏壇の平均購入価格は「約33.6万円」です。

こちらのデータは東証一部上場企業の「鎌倉新書」という仏事のデータ会社のお客様購入金額データをもとに作成したものです。


お仏壇の保証期間はありますか?

ルミエールではすべての仏壇・家具・仏壇台・位牌に保証制度を設けております。
※保証規定に基づき、保証期間内であっても有償修理となる場合がありますのでご了承ください。

詳しくは「仏壇・家具・位牌の保証と修理依頼」をご覧ください。


長男ではないのでお仏壇はいらない?

伝統的に長男が仏壇を継承するという習慣が根強く残る地方でも、その慣習に変化が見られます。長男でなくても、故人への敬意を表すためにお仏壇を飾り、ご供養される方が多くなっています。現在は、以前のような世襲制度がなくなり、長男次男に関わらず、しっかりとご供養したい方はされるし、されない方はされないという風潮です。

こうした変化により、個人や家族の信仰や価値観に基づいて、仏壇の在り方も多様化しています。例えば、故人のお位牌が複数存在することについて質問されることがありますが、お位牌が複数あることは全く問題ありません。過去の偉人でも位牌やお墓が全国各地に複数存在する例があるように、多くの人々から手を合わせてもらえることは、故人にとって幸せなことです。さらに、地域によっては、子供の数分だけお位牌を作る「位牌分け」という習慣も存在します。

このように、現代の仏壇文化は伝統を尊重しつつも、現代の生活環境や価値観に合わせて柔軟に変化しています。


お仏壇が一つの家に二つあっても良いのですか?

普通お仏壇は一家に一つですが、いろいろな事情で二つある家庭もあります。

例えば、

  1. 家族の中に代々の宗旨とは別の宗旨を信心している人がいる
  2. お嫁さんの実家のお仏壇を引き取ることになった

などです。

1.の場合は「信仰の自由」を尊重し、それぞれの部屋に置いてお祀りすればよいでしょう。ですが本来のルールとしては同じ家のなかに複数のお仏壇がある状態ですが、基本的には好ましくないとされています。

2.の場合は、置く場所の都合で困難な時は、奥様の実家のお仏壇は整理するようになります。奥様の実家のお位牌を一緒にまつることも、ご家族の了解さえあれば問題ありません。お仏壇を1つにまとめるのは決して悪いことではありません。

また先々、お子様が先祖の仏壇や位牌を見ていくことを考えれば、一つにまとめてあげた方が良いでしょう。


お仏壇ページに記載されている「お仏壇の品質表示の見方」を教えてください。

お仏壇ページに記載されている「お仏壇の品質表示の見方」を教えてください。

お仏壇業界では正しい品質表示をユーザーに提示することが義務づけられています。しっかりとした仏壇店は「仏壇公正取引協議会」の会員となり、仏壇公正取引協議会の定めた方法で品質表示をしています。(ルミエールは正会員です)

ですが、その品質表示は専門用語が多い為、一般ユーザーは非常にわかりづらいです。なのでお仏壇の商品ページに記載される品質表示の項目がどこの部分を指しているのかを図解付きでご説明いたします。

図解付きの説明は「お仏壇の品質表示の見方」をご覧ください。


薄板貼り?厚板貼り?無垢材?木材の使用量について。

薄板貼り?厚板貼り?無垢材?木材の使用量について。

お仏壇の商品ページをご覧いただくと品質表示の欄に「薄板貼り」「厚板貼り」「無垢材」などの用語がでてきます。これはお仏壇の木材がどのように使用されているかを表記しております。

図解付きの説明は「木材の使用量について(薄板貼り・厚板貼り・無垢材etc)」をご覧ください。


お仏壇の木材はどんな種類があるの?

お仏壇の木材はどんな種類があるの?

お仏壇の原材料には、ウォールナット・メープル・黒檀・紫檀といった銘木が使われています。 銘木というだけあって木目が美しく、格調高い趣があるのが特徴です。

特に高級木材の黒檀・紫檀においては類似木材が黒檀・紫檀と表示されることのない様に細かく分類されております。これは「仏壇公正取引協議会」で厳しく定められています。

図解付きの説明は「お仏壇の木材の種類」をご覧ください。


お仏壇の芯材について教えて下さい。

お仏壇の芯材について教えて下さい。

一般ユーザーは「木材で出来たお仏壇はすべて同じ木材で出来ている」と思われることが多いのですが、実はお仏壇も家具もそのケースはあまりありません。

一般的にお仏壇や家具の表面に見えている木材は、薄くスライスした木材を表面に貼りつけていて、内側の芯材は木質繊維板(MDF)と言われるものを使用するケースがほとんどです。

仏壇公正取引協議会の芯材の定義は「お仏壇の台輪・戸板・戸軸の芯材の50%以上使用しているものを芯材の表記とする」とされています。お仏壇に使われることのある芯材は大きく分けて下記の4種類です。

① 無垢(ムク)

総無垢や単に無垢ともいいますが、表面材と同じ木材で芯材まで同じ木材で作る加工を言います。お値段は工数と材料費が非常にかかる為、高額になります。作りは木材が加工後も呼吸するため、高い技術をもった工場が作らないと反りや割れが発生しやすく「扉が閉まらなくなった」などの問題が発生しやすくなります。木材はしっかりと長い年月をかけて乾燥したものを使用するのが制作時のベースとなります。

ですがそれでも木材の反りや割れなどの木の動きをゼロにすることは出来ないので設計段階から反りなどが発生しても良いように扉にあらかじめ隙間を設けたものとすることが多くあります。

② 木質繊維板(MDF)

MDFは「木のチップをぎゅっと圧縮して接着剤で固めたもの」です。なので無垢材のように木材が呼吸することはなく、変形することはない為、品質は非常に安定します。

「MDFは嫌だ」という方もいますが、これは一昔前の「海外製のMDFの悪いイメージ」が定着しているためと思われます。国内でつくられるMDFは内部に使う「木のチップの材質」や「接着剤などの種類」まで規格化されていますので安心です。

また重量は無垢材よりも重くなる場合が多く、お仏壇がずっしりとした重量感になります。

③ 天然木

天然の木材を芯材として作られるお仏壇もあります。昔ながらの唐木仏壇などは天然木が芯材のお仏壇が数多くあります。天然木は木材の種類を表示する義務はないので、実際の天然木に何が使われているのかを表示している仏壇店は非常に少ないです。当店では「和モダン仏壇 導理 紫檀」や「和モダン仏壇 導理 本黒檀」などはニヤトー(別名:南洋桜)という桜の木に似た性質の木材を使用したりしています。目には見えない部分になりますので高級な木材を芯材として使用することはほとんどありませんが、工数がかかるため、高価となります。また天然木はMDFなどと比べ、人口的に作ったものではないので、その部分から好まれることが多いです。

④ 天然合板

合板は文字の通り、「板を合わせて接着した芯材」です。ベニヤ板などとも呼ばれたりします。木材はカラマツ・スギ・パインなどを使用して板を重ねて合板を作ります。ホームセンターなどに行くと売っている板などを想像して頂くとわかりやすいかもしれません。こちらは芯材表記で表記されることはあまりないのですが、加工性に優れておりお仏壇の芯材に使われることの多い材です。


お仏壇の表面仕上げはどれがいいの?

お仏壇の商品ページをご覧いただくと品質表示の欄に「表面仕上げ」という項目があり「ウレタン仕上げ」「オイル仕上げ」「ラッカー仕上げ」などの用語がでてきます。これはお仏壇の木材の仕上げ方法で塗装をすることでお仏壇の木材の劣化を防ぎます。なのでお仏壇を永く愛用して頂く為に、こだわって頂きたいところでもあります。

また意外と見た目にも大きな影響を与えます。サラサラしている木材の表面、ツルツル鏡面の表面など、お部屋の家具との相性にも左右します。

図解付きの説明は「お仏壇の表面仕上げ解説」をご覧ください。


F★★★★(フォースター)とはなんですか?

F★★★★(フォースター)とはなんですか?

フォースターとは、お仏壇に使う塗料・芯材・接着剤などのホルムアルデヒド発散速度に応じてF★ ~ F★★★★でJIS・JASで定められる基準を言います。ルミエールの全てのお仏壇で「最高ランクのF★★★★の塗料・芯材・接着剤」を使用しています。なのでアレルギーなどをお持ちの方などすべての方にご安心してご使用頂けます。

(※1)近年、住宅を中心に入居した人がめまいや吐き気、頭痛、などの症状が現れる「シックハウス症候群」が問題となっています。原因の一つに建材や家具などから発散するホルムアルデヒドなどが原因とされています。フォースターを使用しているからといって、ホルムアルデヒドを全く発散しないわけではないですが、基準をクリアしたものとしてないものでは、発散速度や発散量が全く違うものになります。


お仏壇の日本製・中国製・インドネシア製の違いは?

近年、安価な海外製のお仏壇もとても増えてきました。現在お仏壇市場に出回っている8割が海外製といわれています。

その中でルミエールは残りの2割の国産仏壇にこだわり、店内全体の9割を国産仏壇でラインナップしております。

ですが、1割程度、インドネシア製と中国製もございます。それぞれ取り扱った経緯も含めご紹介致します。現在弊社で取り扱っているお仏壇は下記の3つの国の商品のみです。

日本製のお仏壇

国産のお仏壇は品質が海外製に比べ、高品質です。お客様は「国産ゆえの品質の安心感」、そして「国産品だから故人様にふさわしいよね」とそんな背景で選ばれる方が多いようです。国産仏壇の特徴は下記の通りです。

  • 使う場所と同じ環境下で作っている為、木材の狂いが少ない。
  • 日本人の妥協のない繊細な国民性のもと製造しているため、高品質である。
  • 海外にはない独自の技法(蟻組技法)や技術(手書き蒔絵)などが豊富にある。
  • 国産の良いものを購入したいというユーザーに向けて製造している為、スペック自体が高スペックなものが多い。
  • 国内工場はほとんどF☆☆☆☆(塗料etcのJIS基準)に順守している

インドネシア製のお仏壇

最後にインドネシア製のお仏壇ですが、海外の中では国産に一番近い品質で作っているお仏壇の中の一つです。お仏壇で最高級木材の部類に入る「本黒檀」や「本紫檀」ですが、これはインドネシアが産地です。(日本では産出できない木材です)

弊社で取り扱っているインドネシア製のお仏壇は、国内大手仏壇メーカーが自社インドネシア工場で生産しているお仏壇です。外部のインドネシア工場に作らせているわけではないので、品質は国産とほぼ変わりません。それゆえに当店は採用しています。

国産仏壇と並べてあった場合に「どちらが国産でしょう?」と言われても、当店の店員でさえ誰も見分けられないほどの仕上がりです。インドネシア製仏壇の特徴は下記の通りです。

  • 【当店の場合】黒檀・紫檀の厚板貼りや無垢材で作られた高スペックなものが多い。国内で作った時のコストと比べて2/3くらいのコストカットが出来ている。
  • 【当店の場合】国内メーカーが運営する海外工場のため、国産品と使う素材や工程は全て一緒で、違うのは製造国のみ。
  • インドネシアの方は日本人と匹敵するほど真面目で、かつほとんどの方が親日。

中国製のお仏壇

中国製のお仏壇はルミエールでは全体の1~2%しか取り扱っておりません。「良いもの安く」の当社コンセプトにそぐわない点が多いので、自然と展示本数も少なくしております。中国製のお仏壇に多いのがプリント材(木目の写真を張り付けたもの)です。○○調(例:黒檀調)と書かれている木材はプリント材になります。これは品質を求める方にはオススメしません。

  • 日本国内メーカーで中国工場をもつメーカーはルミエールが知る限りない。ゆえに中国の工場のため、品質は中国基準で作られているものが多い。
  • コストパフォーマンス重視なので木材の乾燥に時間をかけずに作っている場合が多い。(扉等の不具合につながる)