夫婦位牌を作る際に必ず知っておきたいこと
それ以外では「最初に片側空けて製作し、後に片側を入れる」という作り方があります。これは当店では新規にこの方法を行うことを会社として廃止しました。理由としてはメーカーが万が一製造できなくなる可能性もゼロではない為です。また「入魂されているお位牌に彫刻する」という行為も賛否あり、新規での受注を廃止しました。
【基礎知識】まだ片側は亡くなっていない場合
まず夫婦同時に亡くなるということはほとんどありません。なのでお位牌に文字を入れるタイミングも異なります。なので通常は先に亡くなった方を片側に入れる形になります。次に亡くなった方はもう片側に入れて夫婦位牌となります。 後々の文字入れについては、通常はお寺さんに魂抜きをしてもらい、その後文字入れして、再度魂入れを行うという感じになります。 ですがここで一つ問題が発生します。お気にされない方は良いのですが、片側に入れてあり、一度でも魂が入ったお位牌を「メーカーに運送便で送る」という工程が発生します。その次に「お位牌に文字を機械で彫る」という工程も発生します。これはネット通販でも実店舗で購入しても同じです。 上記の工程が抵抗感があるという方は、まず夫婦位牌はオススメしません。特にお気にされないという方は詳しく説明しますので下記からもご参照ください。
【大きさ】夫婦位牌は4.0寸以上の大きさがオススメ
夫婦位牌は通常のお位牌と比べると2倍の文字数が彫られます。なのであまり小さいお位牌を選ぶのはおすすめしません。お位牌の大きさとしては目安として4.0寸以上が好ましいでしょう。また幅に関しては最大4行となりますので細身のタイプのお位牌なども避けた方が良いでしょう。
【レイアウト】戒名がある場合の夫婦位牌レイアウト
戒名がある場合のレイアウトは下記の通りになります。表面は4行にする「2人用パターン1」が一番多いレイアウト(文字配列)になります。またご先祖様の夫婦位牌が既にお位牌にある場合はそちらに合わせる形で良いでしょう。
【レイアウト】戒名がない場合の夫婦位牌レイアウト
戒名がなく俗名のみのレイアウトの場合は下記の通りになります。俗名の下には「●●●之霊位」という文字が入ります。「之霊位」の意味は戒名が無い場合、霊位と入れる事で戒名を授かる事と同じ意味をなすと言われています。 また表面に亡くなった没年月日を持ってきて4行にすることもできますが、裏面が没年齢のみで寂しくなるのであまりそのようなレイアウトにすることはありません。
【配列】男性・女性の夫婦連名の左右の配列
夫婦位牌のレイアウトの場合は 表裏の両面で「男性:右側、女性:左側」となる交差型といわれる形が一般的です。通常は交差型でお作りします。
【後々の文字入れ】片側を開けて作る場合にもう片側の文字入れの対応を事前に確認
夫婦位牌で片側を開けて作成し、もう片側を文字入れされるのが後になるケースは、後々の文字入れ代などを事前に確認をしておくと良いでしょう。 後々、文字入れのみをお願いする際に、お位牌を購入したお店と違うお店に依頼したりすると大抵の場合、文字入れを受けてくれない場合が多いでしょう。なぜなら最初の文字入れの際のデータが残っていないということとお位牌のメーカーが異なるケースがある為です。 なのでお位牌の文字入れはお位牌本体を注文したお店に頼むようにするのが良いでしょう。文字入れのみを受ける場合は大抵のお店は割高になりますので事前に大まかな値段を知っておくと安心でしょう。 またルミエールでは以前は片側彫りにも対応しておりましたが、現在は2名同時の文字彫りしか対応しておりません。以前のご注文者様は から文字彫りのご依頼を頂くことが可能です。【おすすめ】夫婦位牌におすすめの位牌
夫婦位牌にオススメのお位牌をご紹介致します。蒔絵位牌 優雅 鳳凰 おしどり
浄土で再生の象徴とされる存在感のある鳳凰を金沢産の純金粉・純プラチナ粉・光彩粉を使用し、蒔絵を施しております。仲睦まじい姿の鳳凰が夫婦位牌にピッタリのデザインです。4.0寸以上のサイズがオススメです。
会津位牌 上等猫丸 上塗り
上等猫丸型は札板の幅が広いので夫婦位牌にオススメのデザインです。江戸時代から続く形でもありますので、お位牌に日本の伝統を重んじる方には是非オススメいたします。こちらのお位牌の場合は札板が幅広ですので3.5寸でも夫婦位牌に対応できます。