繰り出し位牌がいっぱいになった場合は、主に
という3つの方法があります。
当店では、繰り出し位牌の作成や文字入れ、買い替え、古いお位牌の供養について、日頃から多くのご相談をお受けしています。この記事では、繰り出し位牌に何枚まで札板が入るのか、いっぱいになった場合の対処方法、札板の追加、札板の入れ方や順番、買い替え、過去帳との違い、古い繰り出し位牌の処分方法まで順を追って解説します。
なお、繰り出し位牌や過去帳の扱い、弔い上げの時期、魂入れ・魂抜きに対する考え方は、宗派や地域、菩提寺によって異なります。実際に変更や処分を行う前に、菩提寺へ確認しておくと安心です。
繰り出し位牌は何枚まで入る?札板の枚数と仕組み
繰り出し位牌とは、複数のご先祖様の戒名(法名)などを記した木札「札板」を、一つの位牌の中にまとめて収める仏具です。お仏壇のスペースが限られている場合でも、複数のご先祖様をまとめてお祀りできる点が大きな特徴です。

収納できる札板の枚数は商品によって差があり、一般的には5枚から10枚程度が主流です。当店で扱っている繰り出し位牌は、最大10枚の札板が入るタイプが最大枚数となっています。一番前の札板には「○○家先祖代々之霊位」と記すのが一般的なため、10枚の繰り出し位牌の場合、実際に個別の戒名を記載できるのは残りの9枚分ということになります。
繰り出し位牌 何枚まで対応できる?連名にすればさらに増やせる
「10枚では足りない」というお声もあります。その場合の一つの方法として、1枚の札板に2名を連名で記載していく形が考えられます。1枚目を「○○家先祖代々之霊位」とし、残りの9枚に2名ずつ記載していけば、計算上は最大18名分のご先祖様を一つの繰り出し位牌に収めることが可能です。
ただし、現状のWEBサイト上ではこの連名形式でのご注文には対応しておりません。ご要望をいただければ個別に作成することは可能ですので、多くの人数を一つの繰り出し位牌にまとめたい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。今後のWEBサイトの機能アップデートにより、正式にご注文いただけるよう整備を進めております。
なお、そもそも繰り出し位牌を用意される方は、日頃から先祖供養を大切にされている方が多い印象です。ご先祖様の記録を残す方法としては過去帳という選択肢もありますが、実際の現場での感覚としては、浄土真宗を除く多くの宗派において、繰り出し位牌を選ばれる方のニーズのほうが強いように感じています。
繰り出し位牌がいっぱいになったらどうする?
札板をすべて使い切り、繰り出し位牌がいっぱいになってしまった場合、主に考えられる対応としては次の3つが挙げられます。
- 2本目の繰り出し位牌を用意する
- 古いご先祖さまから過去帳へ切り替え、戒名や没年月日などの記録はそちらで残していく
- 先祖代々之霊位の通常位牌を1本作り、ご先祖様はすべて過去帳に移す
どの方法が適しているかは、お仏壇の大きさ、ご先祖様の人数、ご家庭の供養に対する考え方、宗派や菩提寺の方針によって変わります。
2本目の繰り出し位牌を用意する
現在の繰り出し位牌をそのまま残し、新たに2本目の繰り出し位牌を用意する方法です。現在のお祀りの形を大きく変えずに、今後も札板を増やしていくことができます。
2本に分ける場合は、古いご先祖様と新しいご先祖様で分ける、父方と母方で分ける、家系や名字ごとに分けるといった方法が考えられます。
ただし、どのように分けるかについて明確な決まりがあるわけではありません。菩提寺がある場合は、作成前に相談しておくと安心です。
古いご先祖さまから過去帳へ切り替え、戒名や没年月日などの記録はそちらで残していく
三十三回忌や五十回忌などの弔い上げを終えたご先祖様から、戒名や法名、俗名、没年月日などを過去帳へ移す方法です。
過去帳へ移すことで、繰り出し位牌の札板に空きを作りながら、ご先祖様の記録を残すことができます。
ただし、弔い上げの年数や、過去帳へ移す時期については、宗派や地域、寺院によって考え方が異なります。「古い順に移せばよい」と自己判断せず、菩提寺へ確認することをおすすめします。
先祖代々之霊位の通常位牌を作り、個別のご先祖様の記録は過去帳にまとめる
個別の札板を用いる繰り出し位牌から、「○○家先祖代々之霊位」と記した通常のお位牌へ変更し、それぞれのご先祖様の戒名や法名、命日などは過去帳に残す方法です。
お仏壇の中をすっきりと整理しながら、礼拝の対象となるお位牌と、ご先祖様の記録を残す過去帳の役割を分けることができます。
過去帳との違いを踏まえて選ぶ
繰り出し位牌と過去帳は、どちらも複数のご先祖様の戒名(法名)などをまとめて記録できる点は共通していますが、性質は異なります。繰り出し位牌は魂入れ(開眼供養)を行い、手を合わせる対象としてお祀りするのに対し、過去帳は記録・家系図としての意味合いが強く、魂入れを行わないケースが多いとされています。より多くのご先祖様の情報を残せる、繰り出し位牌がいっぱいになった後の記録先として活用できる、といった点も過去帳ならではの特徴です。
浄土真宗では過去帳や法名軸を用いることが多い
浄土真宗では、一般的にお位牌や繰り出し位牌を用いず、法名軸や過去帳に故人様の法名を記します。
なので浄土真宗の方は繰り出し位牌ではなく、迷わず「過去帳にご先祖様を追加していくこと」をおすすめします。
過去帳の商品はこちらからご確認いただけます。
札板は追加できる?入れ方と順番のルール
繰り出し位牌そのものに札板を「追加」できるかどうかは、商品の構造や在庫状況によって異なります。同じ繰り出し位牌用の札板が入手できる場合は、追加購入して差し替えることも可能ですが、いっぱいになった状態からさらに枚数を増やしたい場合は、先述の通り連名にするか、より収納枚数の多い繰り出し位牌へ買い替えるほうが現実的な場合が多いです。
また、当店でお買い求めいただけたお客様限定となりますが、既存の札板へ追加で彫り込む「回出位牌の札板追加の文字入れ」も当店で承っております。また同じ商品の札板だけの追加注文なども下記のページよりお申込み頂けます。
繰り出し位牌 一番前の札板が持つ意味
繰り出し位牌の一番前に置く札板は、多くの場合「○○家先祖代々之霊位」と記した先祖位牌としての役割を持ちます。普段はこの札板を先頭にしてお祀りし、法要や故人様の月命日・祥月命日には、該当する方の戒名が書かれた札板を前に出して手を合わせる、という形が一般的です。
繰り出し位牌 入れ方・順番の基本的な考え方
札板は基本的に命日の順に並べ、法要や命日を終えたご先祖様の札板は後ろへ回し、次に命日を迎えるご先祖様の札板が前方に来るように入れ替えていきます。この並べ方や、先頭に置く札板の扱いは地域や菩提寺によって異なる場合がありますので、迷われた際は事前に確認しておくと安心です。
古い位牌・繰り出し位牌の魂抜きと処分方法
繰り出し位牌にまとめる、あるいは買い替えるにあたって、これまでお祀りしていた個別のお位牌や古い繰り出し位牌が不要になった場合は、魂抜き(閉眼供養)を行ってから供養(処分)する流れが一般的です。お位牌には故人様の霊魂が宿るとされているため、魂抜きをせずに処分することは避けたほうがよいとされています。

菩提寺があり、普段からお付き合いのある方は、住職に魂抜きと新しい繰り出し位牌への魂入れ(開眼供養)をお願いするのが基本です。一方で、菩提寺とのつながりがない、遠方に住んでいてなかなか相談しづらい、という方も少なくありません。
そうした場合は、古い位牌の魂抜きと新しい位牌への入魂を、当店に一括してお任せいただくことも可能です。菩提寺とのつながりがない方は、ぜひご利用をご検討ください。
魂抜きを終えた後の古いお位牌は、お焚き上げや処分の手続きが必要です。当店では引き取りに関するご相談も承っておりますので、処分方法にお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
繰り出し位牌がいっぱいになるということは、それだけ長くご先祖様を大切に供養してこられた証でもあります。何枚まで入るかを確認したうえで、連名での作成、買い替え、過去帳への切り替え、古い位牌の供養と処分まで、ご家庭に合った方法を無理のない範囲で選んでいただければと思います。判断に迷う点があれば、菩提寺への確認と合わせて、当店へもお気軽にご相談ください。








