【本位牌の作り方】仮位牌にはあっても本位牌には入れない文字(新帰元・事(叓)・没・寂etc)

本日は本位牌の作成時に気を付けて頂きたい文字についてご紹介致します。

お位牌は49日法要までに「本位牌」を用意します。
49日法要までは葬儀社さんや寺院さんが用意してくれた仮位牌(白木位牌)を使用しますが、49日法要は仮位牌から本位牌に魂の移し替えをしてもらいます。
その際「仮位牌には入っていても本位牌には入れない文字」が多数存在します。
その通常入れない文字についてご紹介させて頂きます。

仮位牌から本位牌へ

仮位牌には入っていても本位牌には入れない文字

1.【新帰元】仮位牌の上部に書かれている「新帰元」という文字

仮位牌の戒名の上部に書かれている新帰元(しんきげん)という文字は通常、本位牌には入れません。
ちなみに意味は「新しく元いた世界に帰る」です。
他に戒名の上部に入る類似語として「円寂・帰元・新円寂・新帰寂・新帰真・新帰源・新入寂・新示寂・新寂減・新真寂」などもあります。これらも同様、本位牌には入れません。

2.【事(叓)】俗名の下にある「事(叓)こと」という文字

仮位牌の俗名の下にある【事(叓)】も通常入れません。「事(こと)」の旧字で「古+又と書かれてる字」とかかれている場合が多いですが、俗名と戒名が同じ人物である事を繋ぐ意味(=)として使われてると思います。例えば、職業柄芸名や流派等で本名とは別に名前を持つ人などは(〇〇流星)こと(〇〇太郎)のような使い方をする文字です。
これも本位牌にはいれない文字なのでご注意して下さい。

3.【没・寂】没年齢の下にある「没・寂・卒・往生」という文字

没年齢の下にある「寂・没・卒・往生」という文字も本位牌には入れません。
仮位牌には「令和〇年〇月〇日没」や「令和〇年〇月〇日寂」のような形式で入っていることがありますが、本位牌には「令和〇年〇月〇日」までしか入れません。

4.【霊】戒名の下にある霊位の「霊」という文字

仮位牌から本位牌に作り変える際は、下記の通り「霊位」の「霊」の文字を抜いて作ります。これは49日法要をさかいに故人様が「霊」から「仏(ほとけ)」へ変わられたという意味合いです。
霊位の霊を抜いて本位牌は作成する

例外として、先祖の位牌を一つにまとめる「〇〇家先祖代々之霊位」や、戒名がなく俗名のみで作る位牌の「山田太郎之霊位」を除きます。

→ 【先祖の位牌をひとつにまとめる】先祖代々の位牌の作り方

→ 戒名なしで俗名のみで作る本位牌の作り方

【本位牌の作り方】仮位牌にはあっても本位牌には入れない文字まとめ

いかがでしたでしょうか?このよう本位牌には入れない文字が多数あります。ルミエールの店頭には「昔に他店で作ったお位牌」をお持ち頂くお客様も非常に多いのですが、上記の文字を入れて作られているお位牌もよく見ます。上記の文字を入れることが決して間違えというわけではありませんが、次に作られる2本目のお位牌も1本目のお位牌の形式に合わせて作られていきますので、間違えた文字が最初のお位牌に入っていると次に作られるお位牌もそのようになりますので注意が必要です。

また当店でご注文頂きました場合は必ずお電話で確認させて頂いております。その際に上記のような文字があれば必ずご確認させて頂いていますのでご安心下さい。最後までご視聴頂きましてありがとうございました。

仮位牌から本位牌へ変える際の注意点
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