生前位牌(逆修牌)を作る際に知っておきたい6つのこと

本日は生前戒名をつけて生前にお位牌を作る「生前位牌」についてお話をさせて頂きます。

戒名とは、仏の弟子になった証として授かる名前のことです。通常は亡くなった後に、付けることが多いのですが、生前に戒名を貰うこともできます。それが「生前戒名」です。戒名は亡くなられた後に付けるのが一般的と思われがちですが、本来は生前にご戒名を付けてもらうのが仏教では正式とされています。

仏教ではこのように生前に葬儀供養を予め用意することを「逆修」といって、死後に用意するのと比べて7倍の功徳があるとされています。なので生前位牌は逆修牌と言ったりもします。

生前位牌(逆修牌)を作る際に必ず知っておきたいこと

【生前戒名のメリット】住職などと相談して戒名に自分の好きな字を入れたりできる

生前戒名を付けて頂く場合は住職に相談することで自分の入れたい文字などを伝えておけば、その文字を入れて作ってくれるでしょう。通常は葬儀の際にお寺さんからつけられる戒名は、多くの場合、個人の名前を一字とりという形が多いのですが、生前位牌なら変更も可能です。
実は戒名にはランクもあり男性の場合は、信士、居士、大居士などでランクが表されています。女性の場合は、信女、大姉、院大姉などでランクが表されています。
もしこのような戒名のランクを気にされるのであればこれらも相談すれば良いでしょう。

【生前戒名のメリット2】死後に残されたご家族の金銭的なご負担を減らす

生前に戒名を付けておくことで、戒名料がない分、葬儀の際の住職への御布施も減らすことができます。現代では残されたご家族に負担をかけたくないという方も多いのでご検討するのも良いでしょう。また生前戒名のお布施の相場も死後につける戒名よりも低くなっています

【生前戒名のメリット3】仏教上では7倍の功徳がある

仏教では生前に葬儀供養を予め用意することを「逆修」といって、死後に用意するのと比べて7倍の功徳があるとされています。これは生前位牌を作ることだけではなく、生前にお墓を建立したりすることも逆修です。

【生前位牌の注意点】葬儀は必ず戒名を付けた寺院でお願いする

生前戒名でトラブルが起こるのは、菩提寺があるのに、菩提寺以外で戒名を受けた場合です。菩提寺にしてみれば葬儀の際の戒名料も寺院を維持していくために必要な大切な御布施です。
インターネットで調べると格安で戒名を付けますなどといったものもありますが、そうゆうものは基本的にオススメしません。葬儀の際の僧侶とご子息様やお嬢様が揉める原因となりますので避けましょう。最悪の場合、納骨を断られたり、葬儀をやり直して欲しいと言われることがあります。
トラブルを避けるためにも葬儀の際に読経をお願いする寺院に生前戒名を付けてもらいましょう。

また分家(次男・三男など)の場合は、お墓がないと思いますので、自分の代で新たにお墓を建てることになると思います。その場合は、菩提寺がないと思いますので、自分の好きなお寺にお願いしても大丈夫です。

【生前位牌の文字入れ】戒名2文字は赤文字で

生前位牌はいくつか決まりごとがあり、戒名(法号)部分の2文字は朱色で入れます。これは、朱色が不老長寿の象徴的な色となっている事で、まだ生きている事から長く生きるという願いも込めて生前位牌には朱色文字で入れるという決まりになっています。また没年齢と没年月日はまだわかりませんのでその部分は空欄にしておきます。
生前位牌(逆修牌)の彫り方

【死後に行う事】没年齢と没年月日の文字入れと赤文字を金文字へ

没後は49日法要までに仏壇店に依頼し、朱文字部分を金文字に戻します。また没年齢と没年月日が決まりますのでその部分も新たに彫ります。その際は最初に依頼した仏壇店にお願いするのが良いでしょう。仏壇店が依頼した位牌メーカーによって文字体が若干異なるケースなどもありますので必ず同じ仏壇店に依頼しましょう。

生前位牌のまとめ

生前位牌についてご理解いただけたでしょうか。生前に位牌を作ることはメリットが非常に多くオススメです。死後にご子息様・お嬢様の負担を少しでも軽くしてあげたいという思いやりも伝わりやすいのではないでしょうか。ちなみに執筆中の私の両親はまだ60歳ですが生前位牌を作っています。
今後もお位牌についての情報をご紹介していきますので是非ご覧くださいませ。最後までお読み頂きありがとうございました。

生前位牌の作り方
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